沖縄県の保育所に通っていた頃の栗原心愛さん(朝日新聞より)

昨年1月に千葉県野田市にて栗原心愛さんが虐待死してから1年余りが経ちました。

【野田市10歳女児虐待死】風呂で冷水シャワー 傷害容疑で父親逮捕 学校で「父からいじめ」と相談

2月21日から栗原勇一郎被告の刑事裁判が始まります。

これに合わせたのか、取材に応じた祖母(勇一郎被告の母)が、栗原心愛さんが虐待死する3カ月前に作成した「自分への手紙」を公開しました。

心愛さん、自分へ書いた手紙「あきらめないで」 虐待死

あきらめないで下さい――。虐待を受けて昨年1月に死亡したとされる千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が、亡くなる3カ月前、自分あての手紙を書いていた。傷害致死罪などに問われた父親の勇一郎被告(42)の初公判を前に18日、取材に応じた父方の祖母(68)が明らかにした。

この手紙を祖母が受け取ったのは昨年3月27日。心愛さんが通っていた小学校の終業式の後、「通知表をつけました。取りに来ていただけますか」と教頭から電話があった。通知表や同級生からの手紙と一緒に、この「自分への手紙」があったという。

〈三月の終業式の日。あなたは漢字もできて、理科や社会も完ペキだと思います。十月にたてためあて、もうたっせいできましたか〉〈五年生になってもそのままのあなたでいてください〉

鉛筆で丁寧に書かれた文字。2018年10月に記されたといい、最後の一行は、こうつづられていた。

〈未来のあなたを見たいです。あきらめないで下さい〉

祖母はこの手紙を読み、涙が止まらなかったといい、言葉を詰まらせた。「どういう気持ちでいたのか、わかってやれなかった。申し訳なくて。私たちも未来の姿をみたかった」

勇一郎被告の初公判は21日に予定されている。

https://digital.asahi.com/articles/ASN2L6DNLN2LUTIL03F.html

手紙はこちらです(写真は朝日新聞より)。

三月の終業式の日。あなたは漢字もできて、理科や社会も完ペキだと思います。十月にたてためあて、もうたっせいできましたか。自学ノート( )さつめまで終わりました。五年生になってもそのままのあなたでいてください。

未来のあなたを見たいです。あきらめないで下さい。

辛い手紙です。

最終段落から辛い境遇が感じられます。「未来を自分を見たい」と言う希望を打ち砕いた責任は極めて重大です。