栗原心愛さんが虐待死した事件のきっかけを作ったのは野田市教育委員会の対応でした。
これにつき、心愛さんがいじめを訴えたアンケートのコピーを父親たる栗原勇一郎容疑者に直接手渡した野田市教育委員会の次長が停職6カ月の懲戒処分を受けました。他11人も処分されています。
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女児虐待死で市職員12人を処分
03月28日 14時26分
千葉県野田市で、小学4年生だった栗原心愛さんが虐待を受けた末に死亡し、両親が起訴された事件で、野田市は、心愛さんが暴力の被害を訴えたアンケートの回答を父親に渡していたとして、教育委員会の次長を停職6か月にするなど、職員あわせて12人を懲戒処分にしました。
詳しい処分内容が、野田市ウェブサイトに掲載されています。
小学女子児童虐待事件に係る職員に対する懲戒処分等について
平成31年1月24日に発生した児童虐待に関する悲惨な事件に対する市及び教育委員会の責任を重く受け止め、地方公務員法第28条第1項第3号及び第29条第1項の規定により、次のとおり懲戒処分等を行いました。
1 処分の内訳
懲戒処分 12名停職6箇月 1名
減給10分の1(3箇月) 6名
戒告 5名分限処分 1名
降任 1名2 処分の詳細
処分内容 職 名 性別 年齢 所 属 懲戒処分 停職6箇月 次長 男性 58歳 教育委員会学校教育部 懲戒処分 減給10分の1(3箇月) 部長 男性 57歳 教育委員会学校教育部 懲戒処分 減給10分の1(3箇月) 主幹 男性 52歳 教育委員会学校教育部 懲戒処分 減給10分の1(3箇月) 部長 男性 57歳 児童家庭部 懲戒処分 減給10分の1(3箇月) 課長 男性 56歳 児童家庭部 懲戒処分 減給10分の1(3箇月) 係長 男性 41歳 児童家庭部 懲戒処分 減給10分の1(3箇月) 課長補佐 男性 44歳 総務部(29年度児童家庭部) 懲戒処分 戒告 指導主事 女性 51歳 教育委員会 学校教育部 懲戒処分 戒告 指導主事 男性 47歳 教育委員会 学校教育部 懲戒処分 戒告 課長 男性 53歳 児童家庭部 懲戒処分 戒告 課長補佐 男性 53歳 児童家庭部 懲戒処分 戒告 主幹 男性 57歳 監査委員事務局(29年度児童家庭部) 分限処分 主幹に降格 次長 男性 58歳 教育委員会 学校教育部 3 処分日
平成31年3月28日(木曜日)4 概要
平成31年1月24日に発生した児童虐待に関する悲惨な事件において、教育委員会が児童の父にアンケートの写しを渡したことについては、地方公務員法及び野田市個人情報保護条例に違反するものである。
また、本事件においては、教育委員会、児童家庭部、千葉県柏児童相談所等の関係機関の連携が取れていなかったこと、教育委員会及び児童家庭部内における報告や連絡も不十分であり情報共有が足りなかったこと、更には、本事件に対する重篤性及び緊急性の認識が欠けていたことが一因である。http://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/oshirase/1006559/1022243.html
一般的にやや軽い処分が多いと思われる公務員への懲戒処分ですが、今回の「停職6カ月」は非常に重い処分です。事実上の退職勧奨と言えそうです。
野田市が厳しい世論に対応し、職員の対応に重大な問題があったと捉えたのでしょう。
定職にしたからって、体質が変わるわけではありません。
現在も、野田市の危機意識の低さは、変わっていません。直接、要保護担当に、言っても理解は低いです。
その時に、その部署に配置されてるいたら、アンラッキー位の意識でしょうか。
子どもが、幸せにくらせれば、いいだけなのですが。
もちろん、行政の出来る事には、限界があるのですが。