東洋経済に忙しい共働き家庭の日常を取り上げた記事『過労死ラインを超える「共働き育児」のリアル』が掲載されています。
働く女性、働きながら家事育児を担う女性が増え、共働き世帯は全体の6割を超える日本。ただ、女性が家事をする時間量は平日・土日ともに4時間を超えるのに対し、成人男性の家事時間量は平日が54分、土日が約1時間半。今なお家事育児における女性の負荷は高い。
『働く人のための感情資本論ーパワハラ・メンタルヘルス・ライフハックの社会学ー』から抜粋・再構成し、共働き家庭の日常を切り取ってみた。めまぐるしい子育ての情景が浮かび上がってくる。
我が家が置かれた状態とそっくりです。思い当たる箇所を引用しながら、実体験をお伝えします。
Aさんが適当に子どもたちの相手をしながら夕食を作っていると、恒例の兄弟げんかのゴングが鳴る。「あぁ、またか」と嘆息しつつ、火加減も気になりながら双方の言い分を聞いてなだめていると、案の定鍋が吹きこぼれ、慌ててキッチンに戻って後始末。
今、非常に頭を痛めているのが「兄弟喧嘩」です。子供達が同じ空間にいると、時場所を問わずに喧嘩が起こります。
疲れている身体に仲裁する気力はありません。本当は喧嘩の原因をしっかり聞いて各に言い聞かせたいのですが、そんな余裕はありません。
「うるさい!!!!!やめなさい!!!」と怒るしかありません。良くない方法だと理解しているのですが、丁寧に対応できません。
「そういえば、ノートがなくなった。明日までの宿題ができない」と言い出す小学生。
つい数日前に起こったばかりです。
この点は、近所に学用品を豊富に取り扱っているスーパーマーケットがあるので助かっています。
数日前に分かっていれば、ヨドバシドットコムに注文する事が多いです。Amazonと比べて在庫が豊富で、ノート1冊でも送料無料で配送してくれて助かります。
1日の仕事と夕食づくりを終えた身には、保育園児が駄々をこねるのをやり過ごすための体力と気力が残っていない。
私は夕食づくりの前の時点で体力や気力が残っていません。夕方以降は惰性です。
明日は子どもたち2人ともに必ず水筒を持たせねばならない日。冷蔵庫に冷えた麦茶は、残り少ない。
軽いいら立ちと落胆を覚えつつ、麦茶を沸かし直す。
水筒を持たせるのは夏場だけではありません。子供のリクエストがあるので、5月~11月という長い期間に渡って準備しています。
学校や保育所からは「朝に沸かして冷やした麦茶を持たせて下さい」と言われています。
でも、どうやっても無理です。朝に沸かして冷やすには、何時に起きて作業すればよいのでしょうか???
前日夜に沸かして冷やすのすら重労働です。諦めました(リスク覚悟です)。
我が家では水出し麦茶を愛用しています。
麦茶ポッドに水1.5リットルとティーバッグ1袋を入れておけば、1時間程度で麦茶が出来上がります。楽です。
食器洗浄機をセットし、洗濯物を仕分け、保育園の行事予定表を確認する。夕食までの時間に子どもたちが引っ張り出してきたおもちゃを軽く片付け、ホッとしようかと思ったそのとき、入浴を済ませた子どもたちが出てきたので、体にローションを塗ったり髪を乾かしたりする作業に移る。
我が家も全く同じです。夕方以降はずっと動きっぱなし、椅子に座るのは食事中のみです。
加齢に伴って、徐々に負担感が増しているのを実感しています。
持ち帰った仕事の資料とスキルアップのための専門書が気になり、それらに目を通したい思いを抱えつつ、結局その夜読んだのは上の子の宿題に関わる参考書や保護者向けの解説書と、下の子が読んでとせがんだ数冊の絵本であった。
疲れた夜に資料や専門書へ目を通しても頭に残らないので、早起きして読む様にしています。4時半に起きれば2時間近くは読めます。
夜に読むのは、小学校の教科書や問題集ですね。
夕ご飯を作りながら宿題に目を通し、間違っている箇所にはメモを残し、遊んでいる子供を呼んでやり直しをさせています。
以前は「学校からもっと宿題を出して欲しい」と考えていました。が、最近は「これ以上宿題を増やされると、親が目を通しきれない」という考えに変わってきました。
家庭で算数の丸付けを便利に行うアプリがあります。「PhotoMath」です。
「PhotoMath」はスマートフォンのカメラを使って数式を写すと自動的に答えを導き出してくれるアプリです。
https://gigazine.net/news/20180325-photomath/
小学生の宿題ならこれで十分です。
このようにワーキング・マザーは、自らの職業上の仕事(ファースト・シフト)が終わった後に、家庭でこまごまとした仕事(セカンド・シフト)を同時並行で多数こなす。予定どおりにいかないことを織り込み済みで一応の予定を立て、臨機応変のリスケジュールを繰り返している。そのさまは千手観音がすべての手を使ってジャグリングを回し続けるイメージに近い。
働く母親たちはジャグリングを回し続けられるように細心の注意を払っているが、子どもたちは天真爛漫に、たやすくそれを落としに来る。簡単な料理を作るにも、その都度作業の中断が入る。沸いていない麦茶の例でもみたように、作業を中断したことでうっかりミスや失敗につながる。
ここには母親たちの嘆息やいら立ち、徒労感、諦め、泣きたい気分や投げ出したくなる気持ちなどがついて回る。育児しながらの家事・家事しながらの育児は、高度な感情労働である。
家庭では日中とは全く異なるタスクを、しかも同時並行して進めなければなりません。自分のペースで進めたくても、子供達によって常に阻害されます。
これまでは若さと勢いで何とかしてきました。
ただ、最近は体力の低下&子供達の体力上昇により、「このままでは保たない」と感じる日が増えました。
抜本的に対策しなければと考えつつ、妙案が浮かばない毎日です。
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