衝撃的な音声です。
東京都足立区にある認可外保育施設での出来事でした。週刊文春が取り上げています。
《虐待音声》1歳児に「泣けばいいと思ってんじゃねーよ、この野郎!」都内保育施設虐待 恐怖の“お叱りベッド”も
「笑ってんだけど! 超ムカつく!」
「いらないの、そんな子は!」
「どういう教育受けてんだよお前は全く」取材班が入手した音声に記録されていたのは、女性の怒号と幼児が泣き叫ぶ声。この音声が録音されたのは、東京・足立区の竹ノ塚駅東口から徒歩13分ほどの場所にある24時間営業の認可外保育施設(ベビーホテル)「X」だ。約100平米のワンフロアで、園庭はない。保育資格を保有している職員は4名、それ以外の職員が10名。時間帯にもよるが、2~3名で平均10名程度の子供を保育している。(中略)
2019年6月11日、R子さんはこのような行為を足立児童相談所に通報した。その2日後の6月13日、東京都福祉保健局の保育施設検査担当の職員が「X」に調査に来ている。R子さんが語る。
「全職員にアンケートが配られ、個別のヒアリングが2日かけて行われました。私も都職員の方3人に、1時間虐待の詳細を説明しています。ほかのパートの方も、同じように虐待について訴えたようです」
6月27日、都は立ち入り調査についての結果を「X」に通知している。そこには具体的な問題行為とともに、《児童の人権に対する十分な配慮に欠けているので是正すること》と明記されている。その下にはA園長の筆跡で、都の担当者から《十分に改善を期待できるし、よりよい園づくりをしてもらえると内部会議で話が出た》と言われたと書かれている。
調査が終わった後に始まった“犯人探し”
7月8日、「X」は都へ改善状況報告書を提出している。そこには調査時に指摘された内容に対し、《子どもへの接し方を見直していく》などの対応策がA園長の筆跡で記されていた。
しかしそれから約2カ月、虐待行為は改善されることなく続いたという。(以下省略)
余りに酷い内容です。
上記写真で「判定区分C」とされているのは、「指導監督基準を満たしていない事項で、B判定(比較的軽微な事項であって改善が容易と考えられるもの)以外のもの」です。
東京都は認可外保育施設等への指導検査結果を公表しています。
社会福祉施設等(認可外保育施設を含む)の指導検査結果の公表について
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/hoiku/ninkagai/tatiiri.html
ここから足立区にある認可外保育施設を検索すると、少なくとも22施設ある事が判明しました。
各施設の所在地や外観等を確認していたところ、竹ノ塚駅近くにある「認可外保育施設チャイルドホーム(有限会社 エム・ジェイ・ケイ コーポレーション)」の外観写真が週刊文春に掲載されていた写真と似ていました。
ただ、今年に入ってから同施設へ特別立入調査が行われた旨は、東京都ウェブサイトに掲載されていません。
平成29年度・30年に掛けて、「1人勤務の時間帯がある」「消防計画を作成していない」「職員に健康診断の未実施者がいる」「施設及びサービスに関する掲示がない」「病院関係の一覧が作成されていない」「調理、調乳に携わる職員の検便が実施されていない」「労働基準法等により備え付けが義務付けされている帳簿が整備不十分」と指摘されているだけです。
認可外保育施設 チャイルドホーム(ちゃいるどほーむ)
http://www2.fukushihoken.metro.tokyo.jp/houjin/dbdata/1110102.htm
文春に掲載された施設がどこかは定かではありません。
なお、同施設のウェブサイトには料金表が掲載されています。
非常に安い価格設定ですね。
認可外保育施設の保育内容や安全性等は、各施設によって雲泥の差です。保育所が羨む様な保育を行っている施設もあれば、幼児を放置したり虐待まがいの保育を行っている施設もあります。
中には死亡事故を起こした施設も少なくありません。
保育施設を利用する前には、しっかりと見学し、園長や保育士と話をし、ネット上の口コミ情報等も集めて下さい。よい保育施設の選び方 十か条(厚生労働省)が参考になります。