大やけどをした3歳女児を自宅に放置してパチンコ屋へ出掛けていた疑いで逮捕された母親の公判が行われています。
https://www.youtube.com/watch?v=29VS8U9_qrA
ことし3月、横浜市鶴見区の自宅で重傷のやけどをした当時3歳の長女を放置した罪に問われている母親と、同居の男の裁判で母親は「パチスロに行っていて自分のことを優先していた」などと述べました。
この裁判はことし3月横浜市鶴見区梶山の自宅で重いやけどをした3歳の長女に医師の治療を受けさせず、置き去りにしたとして、母親の橋本佳歩被告と同居する交際相手の田中聡被告が保護責任者遺棄の罪に問われているものです。
きょう行われた被告人質問で橋本被告は、「長女にちゃんと見てあげられなくてごめんねと伝えたい」としたうえで、「パチスロに行っていて子どもより自分を優先していた。 ラップを巻いて回復していくと思っていた」などと述べました。
子どものことを問われると涙で言葉を詰まらせながら「3人とも引き取りたい。 長女の手術は無事終わって退院したと聞いて安心した」と語り「パチスロはもうやめたい」などと話しました。
この裁判は、8月23日に結審する予定です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00010000-tvkv-soci
母親を批難するのは簡単です。では、残された子供3人は児童養護施設で育てられるべきでしょうか。すぐに結論づけるのは余りに早急だと感じています。
こうした母親に必要なのは、行政による支援・子供の福祉を担う保育所・一定程度の収入を得られる仕事・子供と共に過ごせる夜の時間でしょう。
私自身、子供が小さい頃は本当に孤独でした。外出する機会の多くは通院や買い物で、他の同世代の方と話す機会は殆どありませんでした。
ようやく少し気が楽になったのは、保育所へ通い始め、保育士や同世代の方々と話す機会が徐々に増えていった頃でした。
育児中の親が孤独に陥ると、適切な判断ができなくなってしまいます。子供を放置してパチスロへ出掛けても、誰も気づきません。
誰かが気づいて声を上げた時は、往々にして手遅れです。
問題が無いから声を上げないのではありません。
声を上げる気力すら無い、声を上げる方法が分からないのが実態です。
本件に限らず、手紙や連絡等で連絡が付かない保護者に対しては、鬱陶しがられても行政が積極的に加入すべきでしょう。
その為の税金なら喜んで負担します(消費税もこの使途に充てて欲しい!)。
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(9/4追記)
母親と同居していた男に対し、横浜地裁が懲役2年(執行猶予4年)の有罪判決を言い渡しました。
やけどの娘放置 母親ら有罪判決
横浜市で重いやけどをした3歳の長女を治療を受けさせないまま放置した罪に問われた22歳の母親と、同居していた男に対し、横浜地方裁判所は「頼るべき2人に適切な措置をとってもらえなかった長女はふびんで、強い非難に値する」として、2人に執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
橋本佳歩被告(22)と同居していた田中聡被告(21)は、ことし3月、橋本被告の3歳の長女が全身にやけどをしていたのに治療を受けさせず、当時住んでいた横浜市内のアパートにラップを巻いた状態で放置したとして保護責任者遺棄の罪に問われました。
4日の判決で、横浜地方裁判所の片山隆夫裁判官は「2人は長女をおよそ3日にわたり放置してパチスロに興じるなどしていて、頼るべき2人に適切な措置をとってもらえなかった長女は誠にふびんだ。ラップを巻いたことは適切とは到底言えず、治療費がかかると考えて病院に連れて行かなかったことは強い非難に値する」と指摘しました。
一方で、「反省し、児童相談所にいる子どもと再び同居できるよう自立したいと話している」などとして、2人に対し、それぞれ懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20190904/1050007308.html