大やけどをした3歳女児を自宅に放置してパチンコ屋へ出掛けていた疑いで、母親と同居する男が逮捕されました。
重傷やけど幼児放置か母親ら逮捕
03月05日 12時00分
重いやけどをした3歳の娘に治療を受けさせず横浜市の自宅アパートに放置したとして、22歳の母親と同居する21歳の男が保護責任者遺棄の疑いで逮捕されました。
女の子は命に別状はなく、母親はやけどについて「誤って熱いシャワーをかけた」と供述しているということです。逮捕されたのは、いずれも横浜市鶴見区に住む無職の橋本佳歩容疑者(22)と、同居する自称、運転手の田中聡容疑者(21)です。
警察の調べによりますと、2人はやけどをした橋本容疑者の3歳の娘に治療を受けさせず、4日正午ごろ横浜市鶴見区の自宅アパートの部屋に放置したとして、保護責任者遺棄の疑いが持たれています。
一緒に暮らす橋本容疑者の5歳の息子が4日夕方、近所の人に母親がいないと訴え、連絡を受けた警察官が確認したところ部屋の布団にやけどをした女の子が寝かされていたということです。
女の子は腰から背中にかけてやけどをしていて、ラップが巻かれていたということです。全治3か月の重傷ですが、命に別状はないということです。
調べに対しいずれも容疑を認め、「パチンコに行っていた」と供述しているということです。また、母親の橋本容疑者は、娘のやけどについて「今月上旬に誤って熱いシャワーをかけた」と供述しているということです。
ほかに目立ったけがなどはないということで、警察は詳しいいきさつを調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shutoken/20190305/1000026434.html
事件が起きたのは神奈川県横浜市鶴見区梶山2丁目です。三ツ池公園の近くに切り開かれた、丘陵地に広がる住宅街です。
母親や内縁の夫は「誤って熱いシャワーを掛けてしまった」と話しています。果たして本当に「誤って」掛けたのでしょうか。
我が家の風呂場のシャワーは、一定以上の温度に設定するにはストッパーを解除しなければなりません。また、同時に給湯器の温度を高くする必要があります。
意図的に操作しなければ、熱いシャワーは出てきません。故意に熱湯を掛けた可能性が否定しきれません。
更に母親と同居する男は、やけどに苦しんでいる女児を放置してパチンコ屋へ遊びに行っていました。
子供が重い火傷を負った場合、早急に冷やすと同時に医療機関へ搬送するのが鉄則です。
しかしながら女児はラップを巻いただけで放置されていました。長引けばケガが重くなり、命の危険にさらされる恐れもありました。
女児を救ったのは5歳男児(女児の兄)でした。1人で外出して歩き、異変に気づいた近所の住人に「母親がいない」と訴えたそうです。近所の人から通報を受けた警察官が女児を発見しました。
5歳男児ともなれば、一定程度の行動力や知能はあります。痛みで苦しむ妹の窮状を訴える母親がおらず、近所の人に助けを求めたのでしょう。良い判断でした。
当面の間、兄妹は児童相談所で保護されるのでしょう。こうした子供達を救う為にも、児童相談所の拡充が必要です。