信じられない話です。

平成27年度~平成28年度に掛け、吹田市立古江台小学校が重大ないじめを1年半にも渡って放置していました。

被害に遭った児童は足を骨折し、PTSDも発症、視力も大きく低下しました。

被害児童が再三に渡って被害を訴えても学校は取り合わず、その間に加害児童は被害児童を脅迫して口止めを強いました。

ようやく被害児童が重い口を開けて保護者へ告白し、保護者が学校へ指摘しました。

が、吹田市教委は「児童の記憶が薄れており、真相解明が難しい」と逃げ腰に終始しました。

最後は代理人弁護士と教育委員の指摘によって第三者委員会が設置され、本報告書が作成・公開されました。

 大阪府吹田市の小学校に通う女児が、2015年秋から17年春、同級生からいじめを受け、骨折したりストレスから目が見えにくくなったりしたと12日、市の調査委員会が発表した。女児は校内アンケートにいじめられていると訴えたが、学校は約1年半にわたって放置。保護者が被害を訴えた後も、市教委は第三者による調査を検討しなかった。市教委は同日、責任を認め、謝罪した。

調査委によると、女児は現在5年生。1年生の秋から3年生になる前の春にかけ、同級生の男児5人からボールを再三ぶつけられたり、階段の踊り場で押されたりした。一部の男児は女児の家に押し入って2階まで追いかけたり、トイレに閉じ込めたりした。

女児は16年3月に左足を骨折し、17年3月には目が見えにくくなり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された。調査委はいずれも「いじめによるもの」と認定した。

16年、女児は学校生活を尋ねるアンケートに男児1人の名前を挙げて「けられた。なぐられた。おされた」と記したが、担任教員は深刻ないじめと思わず、女児への聞き取りや男児への指導をせず、管理職にも報告しなかった。

保護者は17年3月、学校側に被害を訴えたが、担任から「いじめは知らなかった」と説明された。第三者委員会の設置も求めたが、学校が主体となって調べることが全容解明につながるとして、市教委は約4カ月にわたって放置。7月に教育委員に報告したところ、設置を促されたという。

いじめ防止対策推進法は、児童の生命、心身に重大な被害が生じたケースを「重大事態」と定め、学校の設置者による調査を義務づけている。調査委は「市教委は調査組織を立ち上げる義務を負っていたのに、検討を怠った」と結論づけた。

調査委員長の上将倫(かみまさのり)弁護士は「学校が組織的に対応していれば、いじめはエスカレートしなかった」と指摘。市教委について「女児の心身の苦痛に寄り添う姿勢がなく、苦しみを真に理解できていたか甚だ疑問」と強く非難した。市教委の原田勝教育長は記者会見し、当時の対応について「間違っていた」と責任を認め、近く関係者を処分する方針を示した。

保護者は大阪府警に被害届を提出したといい、「学校が放置し、傍観者となったことでいじめがエスカレートしていった。いじめは絶対に起こってほしくないと強く願います」とのコメントを発表。代理人弁護士によると、損害賠償を求める訴訟も視野に検討するという。

https://www.asahi.com/articles/ASM6D3QJWM6DPPTB004.html

いじめが発生・放置されたのは、吹田市立古江台小学校

多くの方が気になっているのが、いじめ問題を放置した小学校名でしょう。

後で紹介する報告書では平成29年4月に校長が異動し、教頭は留まった旨が記されています。

教員履歴情報から該当する小学校を、そして吹田市ウェブサイトから児童数500人前後の小学校を抽出してみました。

すると、東佐井寺小学校・江坂大池小学校・山田第一小学校・古江台小学校が該当しました。ネット上で指摘されている「吹田市立古江台小学校」が含まれています。

MBSのニュース映像と、吹田市立古江台小学校のストリートビュー画像を比較します。


https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190613/GE000000000000028170.shtml


https://goo.gl/maps/q877dt7JzGh8UTgt7

中央付近のパイプと植物(ソテツ?)が一致しています。何よりも特徴的なのは、ガラスに反射した赤い屋根です。非常に特徴的です。

重大ないじめが発生し、かつ学校が放置していたのはやはり吹田市立古江台小学校でした。

いじめが発生・継続した当時の校長は赤繁信和氏でした。

被害児童が入学した2015年(平成27年)に就任し、保護者がいじめ被害を指摘した直後の2017年4月(平成29年)に吹田市立山田第一小学校の学校長へ異動しました。

校長の在任期間といじめが起きていた期間が、完全に重複しています。

実は同小学校自身が重大ないじめ事象の発生を認めています。学校がいじめを認識した直後の学校便り(平成27年4月10日発行)に下記の文章が掲載されています。

修了式の時に、前校長が児童に向けて話をしたのですが、昨年度、校内で重大ないじめ事象があることがわかりました。

当該児童やご家族には大変つらい思いをさせることとなり、学校としても反省をし、組織体制を見直し、その解決に向けて、最初の一歩を踏み出したところです。

子どもたちの安心安全な学校となりますように努めてまいりますのでお家で子どもたちのようす等ご心配な事がありましたら、学校へご連絡いただき、地域の中でも、気になる言動があればご遠慮なくお知らせいただければ幸いです。

http://www2.suita.ed.jp/school/es/31-furue/index.cfm/8,218,c,html/218/2904.pdf

事件後、新校長の下で古江台小学校はいじめ対策に注力しています。

毎年、3年生でPTAのご協力をいただきながら、エンパワメントいばらきの皆さんによる、いじめ防止の出前授業を受講しています。
http://blog.suita.ed.jp/es/31-furue/syougakkou/2019/06/3-25.html

1年生からいじめが始まる

本件の報告書は吹田市ウェブサイトで公表されています。

吹田市いじめに係る重大事態調査委員会
調査報告書(公表版)

http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-gakkyo/shido/_96428.html

報道ではいじめ行為を要約した内容と学校・市教委の対応の問題が指摘されています。

しかし、実際に起きていたのは生温い物ではありません。凄惨ないじめが行われていました。調査報告書から引用・抜粋します。

いじめは1年生から始まりました。当初は複数の児童がターゲットにされ、徐々に被害児童へ集中していきました。

平成27年4月、被害児童は当該小学校に入学した。

1年生の早い時期より、加害児童らによる被害児童への嫌がらせ的な言動(これもいじめに該当しうる)はあったようだが、当初は被害児童のみをターゲットとしていじめを行っていたわけではなく、他の児童に対しても同様の嫌がらせ的な言動があるなかでの行動であった。

被害児童は、1年生の半ばから、児童Aを中心にきょうだいの悪口を言われるようになった。秋ころからは、休み時間に運動場に出ると、主に児童A、児童B、児童Dに、ボールを足首に当てられるようになった。

1年生時担任は、クラスで児童Aが被害児童のきょうだいの真似をするところを現認したことがあり、その場で加害児童Aに注意していた。児童Aは、指導を受けると、教員の前ではそのような行為を止めていた。もっとも、教員が気づいたいじめはその限度にとどまり、それ以上の対応はなされていない。

平成27年(2015年)4月に被害児童は入学しました。現在は5年生となります。

1年生の半ばからいじめが始まりました。

児童A(主犯格)に在籍しているきょうだいの悪口や真似をされ、複数の児童から休み時間にボールを足首に当てられるようになりました。

障害を有しているきょうだいの真似をされ、被害児童が心に深い傷を負ったのは言うまでもありません。

また、ボールをぶつけたのは、いじめ行為を児童同士の遊びの中へ隠蔽しようとした意図があるのでしょう。

同時期、クラス運営にも大きな問題がありました。担任が体調不良で休みがちになり、他の教員が補助に入っていました。

なお、被害児童のクラスでは、12月ころ、担任が体調不良で休みがちであったため、他のクラスの教員が補助に入っていた時期があった。

教員らの目が児童らに行き届きにくい状況で、加害児童らの被害児童や他の児童に対する言動への気づきや対応が不十分となっていた。

教員同士の引継で精一杯となり、児童間のいじめ問題にまで気が回らなかったのでしょう。

しかし、そうしたクラスには教頭や校務主任等の管理職がサポートに入り、円滑なクラス運営を手助けすべきでした。

我が家がお世話になっている小学校では、騒がしいクラスは学校管理職がクラス運営を手伝っています。忘れ物を届けに廊下を歩いたら、廊下から教室内を監視?している校長先生を見かけました。

きょうだいもターゲットに

加害児童によるいじめは、被害児童のきょうだい(兄か姉?)にも及んでいました。

加害児童らは、被害児童のきょうだいに対しても暴言、暴力等の行為を行っているが、きょうだいを担当する教員は適切な指導ができず、それらの行為が放任されていた。

被害児童の担任教師のみならず、そのきょうだいの担当教師(「担任」ではない、特別支援学級の担当?)も適切な指導や対応を行っていませんでした。

クラス担任や特別支援学級の担当教師から野放しにされた加害児童は、いじめ行為をエスカレートさせていきました。大人がお墨付きを与えた様な物です。

被害児童にとって、きょうだいの存在は弱みになっていました。仮に自分が助けを求めると、次はきょうだいが狙われるという脅しです。

教員等大人に助けを求めれば、きょうだいをいじめるという脅しが効き、被害児童を恐れさせて助けを呼べない状況を作出することができた。

このように、加害児童らは、事の重大さを十分に認識することなく、「面白い」という理由で、誰にも止められず指導されることがない状態でいじめ行為を繰り返し、エスカレートさせていったと考えられる。

小学生のいたずらでは決して済まされない行為です。家族の存在を利用して脅すとは、非常に悪質です。

2年生の担任は5月末で産休

2年生でもクラス運営の不安定さが続きました。進級直後の6月から担任が交代し、学校崩壊が始まりました。

被害児童のクラスでは、当初、担任となった教員が、同年6月から休暇に入ったため、別の教員に交代した。

担任が交代したのは、出産による産前産後休業の為でした(なお、翌年4月には復職しています)。

妊娠中の先生は体調管理と日々の授業だけで精一杯でしょう。授業時間外の子供達の遊び方を確認したり、普段と異なる様子に気づくのは難しかったと考えられます。

そうした事情から、1年生からのいじめが続いているのを担任が見過ごしていたのでしょう。

ただ、担任本人を責めるのは酷です。妊娠による体調不良は、本人の責任ではありません。

校長等がいじめに気づいておらず、活動に制約がある先生を担任に据えた判断に問題があったのでしょう。

6月から学級崩壊、加速するいじめ、無視した新担任は年度末で退職

6月からは新たな男性が担任として着任しました。4月当初の教職員構成に名前がないので、新たに採用された講師ではないでしょうか。

経験が浅い(と考えられる)講師が、問題のあるクラスを年度途中から受け持たされました。荷が重かったのかもしれません。

新担任がクラスを把握するのには時間が掛かるでしょう。水面下で燻っていた落ち着かない雰囲気が水面に現れ、学級崩壊となっていきました。

担任が交代して以降、被害児童のクラスでは、授業中私語をする児童や、「終りの会」の時間に立ち歩く児童が増え、全体的に落ち着きのない雰囲気であった。

そのため、被害児童に対する加害児童らのいじめ行為が続いていることに周囲が気づかず、上記のような口止めを受けて被害児童が助けを求めることができない状態で、加害児童らのいじめ行為はよりエスカレートしていった。

いじめは深刻化していきます。身体のみならず、所持品にも及んでいました。

被害児童は、業間休みや昼休みに、加害児童らに待ち伏せをされ、「パンチ」をされたり、蹴られたりした。

また、1年生の頃から引き続いて足首にボールを当てられていた。被害児童は、その他の重大な嫌がらせも受けていた。

被害児童の母は、被害児童が水筒や傘等学校に持参している物をよく壊してくることに気づき、物を大切にするように声をかけていた

被害児童は何度も被害を訴えました。しかし、新たな担任は何ら適切な指導を行いませんでした。

それどころか、被害児童の座席の近くに課外児童を配置する等、いじめをエスカレートさせるかの様な行為を行っていました。

被害児童が生活アンケートに記載した事実について、いじめとして取り上げて対応しなかったことにより、一層加害児童らのいじめ行為がひどくなったことは、被害児童の学校や教員に対する不信とあきらめに繋がっていったと考えられる。

被害児童は、6月ころのアンケートに、加害児童Bからされて嫌だった言動を記載したが、担任から被害児童に対して改めて聴取することはなく、加害児童Bに対する効果的な指導もなされなかった。

それだけではなく、被害児童のクラスでは担任が座席の配置を決めることになっていたところ、担任は、被害児童がアンケートで被害を訴えて以降も、複数回にわたって、加害児童Bの近くに被害児童の座席を配置した。

被害児童は、加害児童Aらに「先生に言ったらきょうだいにボールをぶつけるぞ。」と頻繁に言われていたこと、9月ころ思い切って加害児童らに「やめて。」と伝えたが、より一層ひどいことをされたことから、保護者や教員らに被害を訴えることができなかった。

担任は、被害児童に対するいじめを認知する端緒があったものの、いじめとしての対応をせず,そのため学校も被害児童に対するいじめを認知することはなかった。

担任は、「今、被害児童と加害児童の座席は隣ではない。」と答えたが、実際は、被害児童は加害児童Aと通路を挟んで隣の座席であった。

被害児童からの訴えを半ば無視し、加害児童に対する効果的な指導を行わず、座席配置も留意しなかったのは6月から赴任した先生でした(実名も把握しています)。

新担任を含む複数の教員が、いじめを訴えたアンケートを紛失していました。

アンケートはいじめの早期発見のため学期ごとに実施され、担任が管理することになっていたが、1年生時のものは破棄され、2年生の2学期時のものは紛失していた。

アンケートについて、市教委は各学校に対し、複数の教諭間で結果を共有するよう指導していたが、同小は取り扱いを各教諭に委ねていた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46059000T10C19A6AC8Z00/

仮に経験が浅くて荷が重かったとても、学校長や他の担任等に相談しながら対応できた筈です。児童の安全を守る意識が欠落していました。

なお、この担任は平成29年3月末で退職しています。教員としての適性を著しく欠いていると言わざるを得ません。

加害児童の数人は「相手の感情を察することが苦手」

一方、加害児童の特性も指摘しています。

加害児童のうち数名が、相手の感情を察することが苦手な傾向があったことも嫌がる被害児童に対する行為が止められなかったことの一因である可能性がある。

加害児童らは「面白さ」を優先していじめを継続しており、道徳的判断や他者に対するいたわりの感情が十分に育っていなかったことは否定できない。

医療的立場から断定を控えているのでしょう。「相手の感情を察することが苦手な傾向」という言葉でキーワード検索をしたところ、とある症状がヒットしました。

アスペルガー症候群・高機能自閉症によく見られる行動リスト
・相手の反応や状況を察することが難しい
・表情や声のトーンなどから、相手の気持ち、感情を読み取ることが難しい

https://junior.litalico.jp/about/hattatsu/aspe/

加害児童グループの中にも格差がありました。いじめ行為に加わらなければ、その矛先が自分に向くのでは無いかという不安感です。

加害児童らのうち数名は、加害グループの中で特に力の強い位置にいたため、他児らはいじめ行為に加わらなければ自分がやられるのではないかという怖さから、行動を共にしていたこともうかがわれる。

執拗な暴行・暴言・脅迫・住居侵入・嫌がらせ

その他にも、多種多様ないじめが行われていました。小学校低学年の児童が考え得る限りの行為です。

・加害児童A、B、C、D、Eは、被害児童に向かってサッカーボールを蹴りつけるまたはドッジボールを投げつけるなどして、繰り返しその足首にボールを当てた。

・加害児童A、B、C、D、Eは、休み時間や音楽、図書などの教室移動の際、校内の廊下や踊り場、階段途中で、被害児童を押した。

・加害児童A、C、D、Eは、授業中や休み時間に太ももや足首を蹴りつけた。

・加害児童Aは、他の加害児童と交互に、1人が被害児童の手を押さえつけ、1人が首の後ろを「チョップ」して叩いた。

・加害児童B、Cは、傘で被害児童を叩いた。⑥加害児童B、Cは、掃除時間中、箒で被害児童を叩いた。

・加害児童B、Cは、登校途中に被害児童を待ち伏せ、蹴りつけた。⑧加害児童B、Dは、被害児童の足を引っかけて転倒させようとした。

・加害児童B、Cは、学童保育へ向かおうとする被害児童のランドセルを背後から引っ張り、転倒させようとした。また、別の機会には、児童Eが被害児童のランドセルを背後から引っ張った。

・加害児童Aは、教室内の被害児童の後ろの席から、被害児童の椅子をドンドンと蹴った。

・加害児童Dは、被害児童に縄跳びを当てた。

・加害児童Eは、拳で被害児童の身体を「パンチ」した。

・加害児童ら5名のうちいずれかの者が、教室や図書室、トイレの出入り口、下足箱で待ち伏せし、時として叩くなどの暴行を加えた、手首を爪でひっかいた、鉛筆で浣腸をするように臀部を突いた、髪をひっぱった。

・加害児童A、Bを中心に、被害児童のきょうだいについて、悪口を言った。加害児童らの中には、これらに同調し、笑うなどした者もいた。

・加害児童Aは、被害児童がやせていることについて、「ガリガリ君」とあだ名をつけてからかった。

・被害児童が歯の治療により欠席した際、加害児童Aが「ずる休みやろ。」と言った。

・加害児童A、B、C、D、Eは、同人らが行っていた被害児童に対するいじめ行為について、「先生に言ったらきょうだいにボール当てるぞ。」と言って被害児童を脅した。

・加害児童A、Dは、放課後、被害児童の自宅までついて行き、被害児童の承諾なく家の中に立ち入った。その際、同人らは、被害児童の自宅内2階まで被害児童を追いかけて叩くなどの暴行を加えたほか、タンスの引出しを開ける、トイレに被害児童を閉じ込めるなどの行為をした。また、加害児童Dは、置いてあったお菓子を食べた。

・加害児童Aは、被害児童の筆箱を取り上げた。

・加害児童Bは、教室内を歩いて移動していた被害児童の前に突然イスを出して進路を妨げ、転倒した被害児童を見て笑った。

・加害児童Bは、被害児童の物とわかっていながら、プラスティック製色鉛筆を落とし物入れに入れた。

・加害児童Bは、被害児童の机を斜めになるように動かした。

・加害児童Bは、被害児童を掃除道具入れに閉じ込めた。

・加害児童ら5名のうちいずれかの者が、、音楽ファイルを足で踏みつけて割った、傘で被害児童のランドセルに蛙の死骸をつけた。

酷すぎる行為です。仮に学校外で起きたら、即座に刑事事件となるでしょう。

一般市民生活で許されない行為が、どうして学校では野放しにされるのでしょうか。「学校は治外法権」・・・・そんなわけはありません。

骨折・PTSD・視力低下

こうしたいじめ行為により、被害児童は深刻な障害を負いました。

(1)左足骨折等被害児童は、平成28年3月、左腓骨遠位端裂離骨折と診断され、同年7月には左足関節捻挫、右足打撲、同年9月には左母趾打撲の傷害を負っている。加害児童らが数ヶ月にわたって被害児童の足にボールを蹴りつけ、または投げつけていたと認められること、被害児童がボールを当てられること以外ケガの原因になるような出来事はなかったと述べていることから、被害児童の骨折その他の打撲傷は、加害児童らの行為によるものと考えられる。

(2)心的外傷後ストレス障害(PTSD)被害児童は、平成29年3月、心的外傷後ストレス障害の診断を受けており、主治医は、一連の身体的、精神的暴行等がその原因であるとしている。本件いじめの期間や対応に照らし、上記診断に不自然なところはなく、本件いじめによって生じた障害であると考えられる。

(3)両心因性視力障害主治医によれば、明らかな視力障害の原因となる器質性疾患は認められず、視力障害は心因性のものであると診断されている。他に視力障害の原因となる心的要因はないことからすれば、本件いじめによって生じた視力障害であるといえ

重大な障害を及ぼすいじめ行為をおこなった加害児童5人と、いじめを放置し続けた小学校の責任は極めて重大です。

事実解明に否定的な吹田市教委、問題を指摘する弁護士と教育委員

被害児童が重大ないじめ行為が行われている事を保護者へ明確に伝えたのは、2年生が終わろうとする平成29年3月2日でした

当初、被害児童は、母からどんなことを言われたのか聞かれても黙っているままで、話すことが難しい様子であった。そこで、母が文字で書いてみることを促すと、被害児童は、一つの事実につき10分ほどかけて少しずつ母に伝えることができた。

言葉にできず、文字にしか出来ませんでした。辛さが伝わってきます。

しかし、その後の学校・吹田市教委の対応は速やかなものではありませんでした。時には事実を闇に葬り去ろうかとする言動もありました。

被害者・加害者の双方から第三者委員会の設置を望む声が上がったにも関わらず、長らく否定的な回答を行いました。

被害者の代理人弁護士と教育委員からの強い指摘があり、しぶしぶながらも第三者委員会を設置しました。報告書や新聞報道等から、いじめ発覚後の流れを要約しました。

平成29年3月2日被害児童が母親へ告白
3月3日保護者が学校を訪問。前教頭・担任に被害連絡し、学校がいじめを認知。母は「きょうだいも嫌な事を言われた、家庭訪問時に注意喚起した」と話す。担任は「いじめは知らない、被害児童と加害児童は隣の席ではない(但し通路を挟んで隣)」と返答。
3月6日前教頭と教員数名が保護者へ謝罪(校長は姿を見せず)。
3月9日前校長(赤繁信和氏)と面談、謝罪の言葉無し。加害児童への事実確認や加害児童保護者への連絡も実施せず。
いじめ不登校虐待防止委員会を開催、今後の方針を確認(しただけ)。
3月10日前校長は吹田市教育委員会指導室へいじめ発生を報告
前教頭が加害児童等へ聞き取りを行う。
3月13日被害児童保護者と前校長が面談、前校長は「暴力を初めて聞いた」と発言。
被害児童が加害児童BCから暴行
被害児童保護者から相談を受けた教育委員長が教育長へ連絡
3月14日被害児童が不登校に(学年末まで登校できず)
被害児童保護者が市教委を訪問し、適切な対応を要望
3月15日被害児童保護者・加害児童保護者等が学校で面談。謝罪、事実確認を行った。学校は「場所を貸しただけ」という認識。
3月21日被害児童保護者が市教委で「真摯に対応している前教頭と教員2名を異動させないで欲しい」と要望。市教委は無回答。
4月1日赤繁信和前校長が山田第一小学校へ異動、今枝かおり新校長が就任
4月3日被害児童がアンケートの存在を新校長から聞き、翌日に原本を確認した
4月4日加害児童保護者(一部)が「第三者的な組織」の設置を要望、吹田市は否定的な回答
4月21日新校長が学年懇談会でいじめの概要を説明した
6月6日被害児童保護者が第三者委員会の設置等を要望する内容証明郵便を吹田市長へ送付(同趣旨は3月か4月に要望済)
6月16日吹田市が(既設の)対策委員会にて取り組んでいる、と回答
6月頃被害児童の保護者が被害届を提出
7月11日保護者・弁護士と吹田市が面談。「初めて第三者委員会設置を要望された」(吹田市)
弁護士が「重大事態、第三者委員会を設置すべき」と指摘、吹田市は「究明中(報告時期は検討中)」と回答。
7月21日頃吹田市教委担当参事が弁護士事務所を訪問。「第三者委員会は不要と認識、子供の記憶が薄れている」と。
7月27日教育委員が「第三者委員会の設置検討が必要」と指摘
7月頃大阪府警が加害児童5人を児童相談所へ通告
8月24日第三者委員会を設置する方針が決定、29日に市長報告
10月第三者委員会が調査を開始

いじめ発覚後の対応

いじめが発覚した後、加害児童に対して学校は指定外就学(転校?)や行動制限を提案しました。

指定外就学や行動制限を提案した。

こうした提案からか、異なる小学校へ移った加害児童もいると指摘されています。

91 名無しさん@1周年2019/06/12(水) 19:17:11.88ID:u+x5lsJw0
この話知ってる。いじめを親に話したら家族を殺すって脅されてたんだよね。骨折してもいじめだって言えず目が見えなくなって眼科に連れて行ったら心因性だといわれて発覚した。
学校は全く動かず家族が血眼になって弁護士雇ったりして頑張ってた。
酷いのがお祭りで吹田市長に直訴しにいったら鼻であしらわれてしょうもないことをいってくるなって一蹴されたらしい。
主犯の親が公務員なのもありなかなか大変だったみたいだけれど親が頑張って主犯が引っ越すことで解決したはず。
ハイソな地域だったし最初きいたときは小学校低学年でこんなことあるのかと信じられなかったけれどサイコパスっているみたいだね

https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1560332194/

真偽は定かではない話です。ただ、それ以外の文章は事実関係と概ね合致しています。「デマ」とは片付けられない話です。

吹田市教委が対応に後ろ向きの中、早く対応したのは大阪府警でした。

2017年6月に被害児童の保護者から被害届が提出されました。その後に必要な捜査(加害児童や保護者等からの聞き取りも実施?)を行い、翌7月には加害児童5人を児童相談所へ通告していました。迅速な行動です。

吹田市教委が第三者委員会の設置を決めたのは、こうした大阪府警の行動も影響しているのでしょう。教育委員・弁護士・大阪府警に促され、重い腰を上げた様に感じます。

こうした非常に重大ないじめを放置し続け、被害を拡大した責任は極めて重大です。

大阪府の吉村知事も批判しています。

吉村洋文知事は13日、報道陣に「先生も学校も市教委も、いじめへの感度が低すぎる。放置されてきたのは大問題」と対応を批判した。府教委は吹田市の要請を受けて、スクールカウンセラーを学校に派遣することを決定。近く、府内の市町村教委に対し、いじめの早期把握と適切な対応を求める通知を出す。

https://mainichi.jp/articles/20190614/k00/00m/040/015000c

保護者は被害届を提出し、損害賠償請求訴訟(被告は加害児童と保護者、及び吹田市?)も検討しているそうです。

こうしたいじめが起きない、仮に起きても早急に収まるよう、学校や教育委員会には真摯に向き合って欲しいです。

(追記)
6月13日に緊急保護者会が開催されたという噂話があります。

669名無しさん@1周年2019/06/13(木) 08:46:30.19ID:XI1FK4Ck0
・イジメを行っていたいたのは5人の男子児童
・主犯格がいるとかではなく5人が執拗にイジメを繰り返していた
・事件発覚後、学校側の要望により2人の加害児童の家庭は引っ越し
・3人の加害児童の親は移動を拒否、現在も3人は在校中
・5人のうちの1人の親が教育関係者
・最近、残った3児童による他児童へのイジメが発覚、学校側がもみ消しをしようとした疑い
・本日、マスコミ報道を受け緊急保護者説明会が開催されます

https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1560332194/669

噂通り、夕方に保護者会が開催されました。

吹田市いじめ放置問題、小学校で保護者説明会
更新:2019/06/14 09:51

大阪府吹田市の小学校で女子児童が1年半にわたりいじめを受けてけがをしていた問題で臨時の保護者説明会が開かれました。

吹田市立の小学校に通う小学4年の女子児童は、1年と2年の頃に同級生5人からボールを投げつけられるなどのいじめを受け、左足を骨折するなどのけがをしました。この問題をめぐっては女子児童が学校のアンケートでいじめを訴えていたにもかかわらず、当時の担任が校長らに情報の共有をせず、また市教委も第三者委員会の立ち上げが遅れるなど対応のずさんさが指摘されています。13日に小学校では保護者説明会が開かれ、問題のいきさつなどについて説明があったということです。

「低学年の子どもを持っていますので…。なぜ2年間も放置って何を見ていたのかそのあたりの話があまりなかったので」(参加した保護者)

市教委は今後関係者の処分を行うとしています。

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190613/GE000000000000028197.shtml

(6/24追記)
いじめられた女児の両親がコメントを公表しました。全文をご紹介します。

 私たちを応援してくださる方々に感謝を申し上げます。

 娘は一年生からいじめられ、一年の後半からは酷(ひど)くなり、命の危険に晒(さら)されるほどの暴力を受けていたのに、家ではずっと笑顔で明るく振る舞っていました。

 目が見えなくなるほど心が追い詰められて、ようやく親に打ち明けられました。

 やられた内容を聞いていると、何回か気を失う位に殴られてもいて、よく生きているうちに話してくれたな、と何度も思いました。

 娘は、小学校で実施されたアンケートにまで頑張って書いたのに、逆に仕返しまでされる結果になり、大人を信用できなくなったのも当然です。

 しかも当の担任はいじめと思わなかったなんて。

 もっと早く気付いてあげられなくてごめんなさい。そして勇気をもって親に話してくれてありがとう。

 娘は、発覚後も小学校に通っていましたが、見守りの中でも依然、いじめ行為が収まらず、心の糸が切れました。小学3年で現校長になってからは、隔離や見守りなどに真剣に取り組んでいただきました。前教頭や担任の先生には、娘にとても寄り添って頂き、そのおかげで、娘は少しずつ学校に行けるようになっていました。

 今年度になって、ようやく長く休むことなく通えるようになりました。

 寄り添って頂いている学校の先生方や、協力して頂いている保護者の方々には本当に感謝をしております。

 まだまだ不安定な時もあり、また成長と共にどう出てくるか分からないですが、少しでも小学校で楽しい思い出が多くなるようにしていってやりたいと思います。

 また、ある程度ひどい事をしたら子どもでも更生させる機関が強制的に介入すべきだと思います。特に長期間ひどい事をしてきた子どもには、心理的なアプローチも必要だと思います。

 いじめた子どもが複数の場合、被害者が、我慢するか転校するケースが多いようです。これは、被害者が受ける二次被害だと思います。

 それは、市教育委員会が責任をもって主導権を握って転校を勧めることも、全保護者への情報提供や協力を求めることもせず、すべてを現場任せにしている事が大きいからだと、今回身をもって感じました。

 私たちは、市教育委員会にも何度も足を運びました。しかし、その度にまともに取り合ってもらえず、つらく悔しい思いをし、何のための組織なのかと思いました。

 市長にも自治体の長として責任を持って対応してもらいたかったです。

 今後は、6月12日に公表された第三者委員会の答申に従って真摯(しんし)に対応してくれることを望みます。

 【いじめた人やいじめている人へ】

 あなたが面白いからとやった暴力や暴言で、やられた人や家族は一生心に傷を負って苦しみ続けます。自分や自分の家族にできない事を他の人にしないでください。

 【いじめられている人へ】

 自分の命が一番大切です。1人でがんばらなくていい。

 信じられる人がいたら勇気をもって伝えて下さい。

 【いじめを知っている人へ】

 見て見ぬふりをしないで下さい。

 自分でとめなくてもいい、信用できる大人に話して下さい。

https://mainichi.jp/articles/20190621/k00/00m/040/253000c

先生にいじめを訴えても取り合ってもらえず、苦しみ続けた気持ちが伝わってきます。また、様々な人物が見守っていても、いじめ行為が続いたそうです。

1-2年次の担任教師(特に2年生6月から担任を受け持った臨時講師)や赤繁信和前校長の責任は、極めて重大です。

ただ、3年生への進級時に今枝かおり現校長が就任して以降、学校は真剣にいじめ対策に取り組み続け、被害女児は徐々に登校できる様になったそうです。

学校や教育委員会が適切にいじめと向き合うか否かで、子供の人生は大きく左右されます。教職関係者の人間性が問われています。