亡くなった池田詩梨(ことり)ちゃん(母親のツイッターより)

池田詩梨ちゃんが亡くなった背景には実母・交際相手による児童虐待、そして数回に渡る通告・同行依頼に適切に対応しなかった札幌市児童相談所の怠慢がありました。

これらを時系列に集約しました。

2016年12月2日?池田詩梨ちゃんが産まれる
2017年4月1日この日を最後に、ツイッターへの詩梨ちゃんの画像投稿が途絶える
2018年4月保育園(認可外保育施設?)の最終登園、痩せこけていて心配だった
6月1歳6カ月健診を受けた。体重が標準より3割ほど少なく、身長も1割ほど小さかった。
9月再健診を受診せず(児相も把握)。
9月28日「池田容疑者が詩梨ちゃんを託児所に預けて遊び歩いている、育児放棄の疑いがある」と児相へ通報・通告(通報したのは託児所?)。(1回目の通告)
児相職員が池田容疑者・詩梨ちゃんと面会したが、虐待は確認できなかった。池田容疑者は「裏に祖母が住んでいるので(もう?)預けない」と返答。(児相唯一の面会)
2019年2月頃池田容疑者と藤原容疑者が交際を開始する
池田容疑者は札幌市東区から中央区の現場マンションへ転居した
2019年4月5日近隣住民が「昼夜を問わずに子供が泣き叫んでいる」と通報。児相が池田容疑者へ電話・訪問したが会えず。(2回目の通告、48時間ルールに抵触)
4月8日再訪したが会えず。
4月9日池田容疑者から児相へ電話。「交際相手の所にいた、仕事が忙しい」、面会を了承したが、連絡が途絶えた(面会を断ったという話もある)。
5月12日夜近隣住民から「泣き声がする」と110番通報、北海道警札幌南署員が周辺を調べたが、住居を特定できなかった。(3回目の通告)
5月13日午後9時56分頃札幌南署が児相へ「池田容疑者と連絡する手段はないか?」と相談。「自宅訪問に同行して欲しい」と要請された当直職員が児相の課長へ相談、課長が道警へ「人繰りが厳しい、担当職員が明日訪問する」と返答。(1回目の同行拒否)

だが、児相は夜間対応する「児童家庭支援センター」に依頼していなかった(依頼したら1時間後に同行可能だった)。

児相が池田容疑者へ十数回電話するも、繋がらなかった
午後10時半頃?札幌南署が池田容疑者に連絡したが、面会を拒否された。
午後11時頃札幌南署が児相に「虐待の疑いあり」と通告。「児童虐待防止法に基づく臨検を検討して欲しい」と伝えた。
児相は「通告書面がない」「臨検を正式に依頼された覚えはない、現時点では立入調査すらしていない」と否定。
5月14日午前9時半児相へ「札幌南署員が池田容疑者の祖母と連絡が取れた」と連絡
同署は児相に同行を求めたが、「可能ならば行きたい」「児相に会う様に伝えて欲しい」とやんわり断る。児相は14日に予定したいた家庭訪問を見合わせた。(2回目の同行拒否)
正午頃札幌南署員と池田親子が翌15日夕に面会する事に。
児相は「調整の結果、『池田容疑者を刺激しない為に今回は警察だけで対応したい、児相からの連絡は控えて欲しい』言われた」とコメント
道警は「そのような事実はない」「母親が児相を嫌っている様だと伝えた事で誤解したのではないか」否定。
5月15日夕方札幌南署員が池田容疑者と面会。詩梨ちゃんの頬に1センチのケガ、足の裏に絆創膏が貼られていた。池田容疑者は「台から落ちた、ヘアアイロンを踏んだ」と虐待否定。
札幌南署は児相へ「小さなアザがあったのが、暴力でできた物ではない」と連絡。児相は「虐待の事実はない」と判断。
5月中旬司法解剖の結果、この頃から食事を摂取していないと推測される
5月17日児相が池田容疑者へ電話したが、応答無し
5月22日児相が池田容疑者へ電話したが、応答無し
6月4日児相が自宅訪問したが不在
6月5日午前5時頃池田容疑者から「子供の意識がない」と119番通報、あざ等を見つけた救急隊員が110番通報
6月5日午前5時40分頃市立札幌病院救命救急センターにて池田詩梨ちゃんの死亡を確認。死因は衰弱死。
6月5日午後11時43分藤原一弥容疑者を傷害容疑で逮捕
6月6日午前7時25分池田莉菜容疑者を傷害容疑で逮捕
6月6日札幌市の高橋誠児童相談所長等が会見
6月27日両容疑者を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕する予定

児相が適切に対応していれば、救えた命ではないでしょうか。

職務怠慢ですが、人繰りの厳しさは否定できません。児相職員の増員(もしくは警察等への権限委譲)が不可欠です。