年末年始は人の移動が盛んな時期です。病気も気掛かりです。
年末年始に掛けて、はしか・風疹・インフルエンザに関するニュースで報道されました。
——-
追記
大阪市内の小学生が麻疹に感染しました。
——-
麻疹患者が年末年始に東海道新幹線を利用
はしか患者新幹線に=大阪市が注意喚起
大阪市保健所は8日、大阪府在住の男性が、はしかに感染した状態で新幹線に乗車したとして、同じ車両に乗り合わせた人らに対し、発疹や発熱などの症状が出た場合は速やかに受診するよう注意喚起した。
市によると、男性は昨年12月、渡航先のベトナムで感染したとみられ、帰国後の同31日から今年1月2日、のぞみ114号やこだま640号などを利用し京都市と愛知県豊橋市を往復した。5日にはしかと診断され、入院中という。
詳しい内容は大阪市ウェブサイトに掲載されています。
報道発表資料 麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について
大阪市では、平成31年1月7日(月曜日)、市内医療機関より、ある患者が麻しん疑いであるとの届出があり、大阪健康安全基盤研究所で遺伝子検査を実施したところ、麻しんであることが判明しました。当該患者の疫学調査を実施したところ、JR東海道新幹線を利用し、不特定多数の方に接触していることがわかりましたのでお知らせします。
本発表は当該患者と接触した方が麻しんに感染している可能性があるため、広く情報提供するものです。
なお、当該患者は現在、医療機関に入院しており、治療中です。
1 患者概要
30代 男性 1名
主な症状:発熱、発疹、結膜充血、コプリック斑2 経過
経過 平成30年12月中旬~下旬 ベトナムに渡航 平成30年12月28日(金曜日) 発熱 平成30年12月31日(月曜日)~平成31年1月2日(水曜日) 愛知県内の親戚宅へ訪問し滞在 平成31年1月5日(土曜日) 発疹、市内医療機関を受診し入院 平成31年1月7日(月曜日) 市内医療機関より「麻しん疑い」の届出があり、大阪健康安全基盤研究所にて遺伝子検査の結果、麻しんと判明 3 患者が利用し、不特定多数の方と接触した可能性がある交通機関
利用日 利用したJR東海道新幹線の車両 平成30年12月31日(月曜日) のぞみ114号 自由席 京都8時45分発 名古屋9時20分着 こだま640号 自由席 名古屋9時29分発 豊橋9時57分着 平成31年1月2日(水曜日) ひかり521号 指定席 豊橋17時58分発 京都19時11分着 上記の交通機関を利用した方は、利用後3週間以内に麻しんを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に連絡の上、すみやかに受診してください。
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kenko/0000457525.htmlより作成
業務で渡航したベトナムにて麻疹に感染し、発熱後も出勤したり東海道新幹線で実家と行き来し、下がらない発熱・発疹が気になって受診して発覚したのではないでしょうか。
麻疹患者は12月31日に京都駅から東海道新幹線に乗車して豊橋駅へ移動し、1月2日に京都駅へ戻ってきました。
12月31日ののぞみ114号・こだま640号、そして1月2日のひかり521号を利用した方、及びこれらの列車が発着するのと同じ時間帯に京都駅・豊橋駅を利用した方は十分な注意が必要でしょう。
麻疹患者は大阪府北部に居住?
気掛かりなのは「京都駅から新幹線に乗車した男性が、どうして大阪市内の医療機関を受診したのか」という点です。
新大阪駅ではなく京都駅を利用したのは、豊橋駅に向かうには京都駅の方が便利な地域に住んでいるからでしょう。大阪府北部、具体的には高槻・枚方以北が当てはまりそうです。
居住地から鉄道やバス等で京都駅に移動し、新幹線に乗車したのではないでしょうか。であれば、こうした交通機関の利用者も注意が必要です。
また、高槻市や枚方市には休日急病診療所が開設されています。
身体の異変を感じて居住地近くの休日急病診療所を受診したところ、麻疹の可能性に気づいた医師が大阪市内の医療機関を紹介したと推測されます。
年末年始の医療体制は手薄であり、政令市にある基幹病院を受診して入院したのでしょう。
インフルエンザも流行中
インフルエンザも流行しています。お世話になっている保育所では、既に複数の園児がインフルエンザに感染しています。同じ保育室でも発生しており、我が家は既に厳重に警戒しています。
12月23日までの週で、既に大阪市の一医療機関あたりの患者数は「9.04人」に達しています。これは昨年(2017-2018年シーズン)と同じ勢いです。
患者数は年末年始で更に増大しているでしょう。今週末には流行発生注意報(10人以上)が発表されそうです。
大阪市は風疹の抗体検査(無料)を実施中
風疹も気掛かりです。
風しんの抗体がない妊娠中(とくに初期)の女性が風しんにかかると、生まれてくる赤ちゃんに先天性風しん症候群(難聴・心疾患・白内障等の症状)が現れることがあります。
風疹の感染拡大を防ぐ為、大阪市は風しん抗体検査の臨時検査を実施しています。無料です。
大阪市では、平成30年12月から平成31年3月に大阪市保健所及び各区役所で風しん抗体検査の臨時検査を行います。
現在、首都圏を中心に風しんが流行しており、大阪市でも患者が発生しています。妊娠初期の女性が風しんにかかると、生まれてくる赤ちゃんが、先天性風しん症候群という難聴や白内障などの障がいを持って生まれてくることがあります。
過去に麻しん風しん混合(MR)ワクチン又は風しんワクチンを接種していない妊娠を希望する女性やその配偶者、妊婦の配偶者で、風しん抗体検査を一度も受けられていない方は、この機会に検査を受けられることをお勧めします。
また、検査の結果、抗体価が低い方は麻しん風しん混合(MR)ワクチン又は風しんワクチンを接種しましょう。本市では風しんワクチン接種費用助成制度がありますので、是非ご活用ください。
対象者
大阪市民(住民登録のある方)で、次のいずれかに該当する方です。
・妊娠を希望する女性
・妊娠を希望する女性の配偶者
・妊婦の配偶者
対象者には大阪市内に住む大半の子育て世帯や新婚世帯が当てはまるでしょう。
抗体検査は大阪市保健所(あべのメディックス12階)や各区役所で実施しています。上記ページに日程・申込方法・連絡先等が掲載されています。
風疹の抗体の有無が気掛かりな方は、積極的に検査を受けて下さい。私も心配なので、区役所で受けようと思います。