豊中市の国有地が格安で売却されたのでは無いか、と指摘されています。購入したのは大阪市淀川区で「塚本幼稚園」を運営する「森友学園」です。

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本日3月27日、財務省の決裁文書の改竄問題について、佐川宣寿元理財局長の証人喚問が実施されています。以後、証人の答弁を簡単にまとめて記します。

参院:丸川議員(自民)

(補佐人は熊田彰英弁護士)
(証人は声を震わせて答弁している)
・刑事訴追の恐れがあるので答弁を控えたい
・責任を痛感、全ては私の責任
・改竄は理財局の中で行われた、官邸・政治家・夫人・秘書官の指示は無い
・忙しくて丁寧な対応が出来なかった
・土地売却について総理夫婦の影響があったとは考えていない
・特例とは3年で間に合わないから本省承認、官邸や政治家の関与では無い
・不動産鑑定を実施して価格を決定した
・総理や総理夫人の影響は無い
(丸川議員は総理夫妻等と改竄との関係が無かった、と印象づけた)

小川議員(民進)

(丸川議員の時と比べて証人の声が力強い)
・協議する暇が無かった
・理財局田村室長の話は、社会福祉法人対象の特例を学校法人へも適用できないかという話だった
・谷査恵子氏が夫人付きだと室長は認識していた
・谷氏が籠池氏へ送ったFAXは私も読んだ
・要望事項は田村室長が電話で聞いただけ
・田村室長から聞いた内容を答弁書や答弁に反映した
(小川議員は文書改竄では無く、昭恵夫人との関係を集中的に訊いている)
・田村室長から「ご夫妻であれこれ言われて、よく分からなかった」と聞いた、そう答弁した
(昭恵夫人に関する答弁で、証人の声が震えた)
・谷さんと田村室長との接触は、電話の1件のみだと認識
・会計検査院の指摘は重く受け止めている
・総理の「辞職する」という答弁によって、私の答弁を変えた意識は無い
・担当局長としての責任

横山議員(公明)

・政治家からの不当な働きかけはございませんでした
・特例承認とは3年を超える貸付期間とするもの、10年定期借地契約とする為
・書換問題の経緯や関与は捜査対象、答弁拒否
・個別の案件に指示はしない、上がってきた答弁を読み込んでいた

小池議員(共産)

(テンポが速い、強気の答弁)
・2-3月の答弁で基礎とした決裁文書についても、訴追の恐れがあるので答えられない
(改竄ではなく国会答弁について訊いている、小池議員激怒)
・補佐人に助言を求めます(初めて)
・書換前の決裁文書に関する記述をいつ知ったか、も答弁拒否
・各原課が答弁基礎とした資料まで把握していない
・総理への質問であっても理財局で答弁書を作成している、官邸と調整していない
・昭恵氏の名前を見たときどう感じたも答えられない(小池議員激怒、議事紛糾、理事集合)
(証人喚問する意味が無い、昭恵夫人等の証人喚問も要求する、と小池議員)

浅田議員(維新)

(浅田議員が佐川証人への資料配付を要求、委員長許可)
・当初の契約満了日と延長された後の満了日を示した
・質問通告や答弁書作成は前日に行っている
(追加資料を配付)
(改竄前の文章には脅しにも似た記載がある、改竄後の文章には無い)
・時間的制約の中で、先方がゴミを撤去する内容とした
(改竄後の文章には契約変更日の記載が無い)

森議員(自由)

・不動産鑑定、法令に則って行った、夫人の関与は無い
・田村室長からは定期借地契約の話を聞いた
(夫人の関与が無いと断言できる理由は?)
・森友学園と部局の関係は土地処分、貸付と売却で違法な物は残っていない
・実務的な答弁内容は理財局が作成して官邸へ届ける
・官邸の秘書官が財務省の課長クラスと調整している
・私の国会答弁に関して、今井秘書官と話した事は無い
・森友問題について、今井秘書官と話をした事は無い

福山議員(立民)

(法令に則って答弁書を作成したのでは無いか?、理財局の中の1人として関わった?)
・答弁拒否
(2月末や3月頭に書換前の決裁文書の存在は把握していた?)
・決裁文書の認識は答弁拒否
・虚偽の答弁であったかは改竄後の決裁文書と関わる、答弁拒否
・理財局原課の答弁は官房の決裁を受けていない
(先に「勉強の成果で夫人の関与が無いと認識した」と答弁した、勉強の場では無い)

薬師寺議員(無所属クラブ)

・総理辞職答弁は政治的な思いだと聞いた
・虚偽答弁の有無も答えられない、改竄文書の認識時期と関係する
・総理を心配して答弁を変えた事は無い
・部下職員と相談した
・恒常的な書換があったとは思いたくない
・全国の公務員の信頼を落とした、深くお詫びを申し上げたい(涙声)

衆院:石田議員(自民)

(ボードを作って時系列あらすじを説明)
・特例承認とは貸付期間
・総理夫人の影響があったとは思っていない
・不動産鑑定で客観的な価格を算出した、圧力で変わったわけでは無い
・谷氏と田村室長との電話は1回限り、と室長から聞いた
(「売り払いも含めて、谷さんからの影響はなかったか?」との問いに対し、電話回数を答えた)
・近畿財務局は損害賠償請求を強く意識していた、瑕疵担保免責特約を付して売り払った
・新たなゴミは国の瑕疵、大阪航空局の専門的知見でゴミ撤去費用を算出、不動産鑑定で更地価格を算定、差し引きして売払価格を算出した
(石田議員が演説している時間が非常に長い)

竹内議員(公明)

・改竄は理財局が行った、関与は答弁拒否
・毎日新聞3月25日付けの記事は知らない
・改竄の指示、部下からの提案等は答弁拒否できない
・政治、大臣、官邸からの指示があれば私の所に上がってくるが、そうした事はなかった
・近畿財務局職員自殺は国税庁長官を辞職した日にニュースで聞いた、亡くなった経緯等は承知していない
・自殺と理財局の繋がりがあれば、本当に申し訳ない
・部下へのパワハラ疑惑は答弁を控える
・部下が忖度して書き換えたかも答弁拒否
・総理答弁の前後で私の答弁は変えていない、影響していない
・自己評価は非常に難しい
・部下達へのメッセージも答弁拒否
(部下に迷惑を掛けたのではないか?)
・理財局長として申し訳ないと思っている

逢坂議員(立民)

・退職後、官邸関係者等とは会っていない
・今井秘書官と最後に会ったのか、理財局長就任直後
・貸付や売却等が行われたのは私の就任前、局内で聞く限りではそうした事はなかった
・補佐人といろいろ話をしてきた
・私が与党とすりあわせや情報交換はしていない
・「安部事案」と呼ばれる状態は承知していない
・森友問題は昨年2月上旬の新聞報道で初めて知った
・難しい案件だったが、現場職員は適切に対応したと思っている
・最後は不動産鑑定士の判断、鑑定価格とゴミ撤去費用の引き算、適正
・迫田から引き継ぎなし
・前任者の時代に起きた事でも、局長であれば一生懸命答弁するのが仕事、私の責任
・答弁を求められれば自分の仕事、理不尽とは思わない
(事案が適正でも改竄等を行った理由は?丁寧さを欠いた答弁は?)
・前者は答弁拒否、後者は忙しかったから
・局内が混乱していたのは、毎週何十問も質問通告や情報開示請求があったから
・予算委員会で国有財産関係の質問は少ない、昨年は例年にない状況だった
・補佐人には個人的にお願いした、補佐人(熊田彰英弁護士)と与党や政府関係者との接触はない
・昭恵夫人の名前を見た印象は答弁拒否
・見たか見なかったも拒否、捜査の範囲に入っている
・不動産鑑定の条件にも影響は無かった、と局内から報告
・分割払い、ゴミ価格等についても、総理夫妻の話はなかった
(民間人も自殺?本当の事を言って欲しい)
・証人として答えられる事は答えている

今井議員(希望)

・補佐人と相談したのみ、それ以外とはやりとりしていない
・個別案件の資料要求について、官房や官邸とはやりとりしない
・一連報告を受ける中で、総理夫妻の話はなかった
・不動産鑑定に掛けてきちんと契約を結んだ
・総理夫人が名誉校長だと認識したのは、昨年2月の新聞報道
・「そういうことだ」と思っただけ
・谷氏が夫人付きだと田村室長は明確に認識していた?
・田村室長から谷氏や昭恵夫人についての詳しい話を聞いていない
・夫人の影響に関する詳しいヒアリングは行っていない、職員を信じている
・財務省のS田課長補佐が籠池氏に「身を隠して」と連絡していない、本人に確認した
・昨年2月17日の答弁について、私が官邸と打ち合わせをした事は無い
・昨年2月24日の管官房長官答弁(決裁文書は30年保管、殆ど書いてある)で状況が変わった事は無い

江田議員(無所属の会)

・官邸や大臣から指示があれば、局長の所に上がってくる
・不当な働きかけや政治的圧力が無かった報告を受けている、答弁に丁寧さを欠いた
・理財局個別の案件は官房に相談しない、官房経由は手続論

宮本議員(共産)

・面会記録破棄は財務省文書規則に沿った答弁、丁寧さを欠いた
・「面会記録を確認した」とは文書の取扱規則を確認した(議事紛糾)
・虚偽答弁という認識は無い
・辞職したのは報道によって国会が空転し、当時の局長としての責任を痛感したから
(不動産鑑定は検査院から批判されている)

丸山議員(維新)

・理財局員に政治から指示があったら局長へ報告する、部下から報告は無かった
・経緯や改竄者については答えられていない、解明できていない
・裁判や司法の領域
(特別委員会や第三者委員会を設置すべき)
・行政の信頼を揺るがし、大変申し訳ない、国民の皆様にお詫び申し上げたい

(ここまで)