小学校開校の中止に伴う建築資金等の支払いを迫られて民事再生法の適用を申請した森友学園(塚本幼稚園)につき、債権者集会において再掲計画案が可決されました。
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森友再生計画案、債権者集会で可決
民事再生手続き中の学校法人「森友学園」(大阪市)の債権者集会が20日、大阪地裁で開かれ、債務約28億円のうち97%の支払い免除を求める再生計画案が賛成多数で可決された。地裁が今後計画案を認可する見通し。詐欺罪などで起訴された籠池(かごいけ)泰典被告(64)が理事長を務めていた同学園は計画案に沿って本格的に再建に取り組むことになる。
再生計画案によると、学園が運営する塚本幼稚園(同市)の園児数を債務の弁済開始までの3年間で約90人増やして155人とし、園の収益で10年かけ、免除された残りの約8600万円を弁済する。
学園の管財人、疋田淳弁護士らによると、この日の債権者集会には、計画案の可否に対して議決権のある10債権者のうち9者が出席。学園が開校を目指していた小学校の建設を請け負い、16億円以上の債権を持つ藤原工業(大阪府吹田市)や大阪市など7者が同意。府と、国は同意しなかった。
再生計画案の可決には出席者の過半数の賛成に加え、債権総額の半分以上となる債権者の同意が必要だが、債権額でも約6割の賛成を得たという。
学園は今年3月、一連の問題で小学校開校を断念。校舎建設費の未払い代金など多額の負債に加え、別に運営する塚本幼稚園で園児が大量に退園するなどして自主再建が困難となり、4月に民事再生法の適用を地裁に申請した。
http://www.sankei.com/west/news/171220/wst1712200076-n1.html
報道によると、出席した9者の内、国と大阪府を除いた7者が再生計画案に同意したそうです。
大阪市は補助金等の返還請求権を債権として届け出ていました。12月6日に開催された教育こども委員会、及び12日の本会議で同意する旨を決していました(詳しくはこちら)。
また、最大の債権者たる藤原工業は、大阪府豊中市の国有地に立つ小学校校舎の撤去費用等を債権として届け出ていました。
97%カットと聞くと驚く方も少なくないと思います。仮に再生計画案が認められなかった場合、森友学園は破産せざるを得なかったでしょう。
しかし、塚本幼稚園の土地建物はりそな銀行が5億円の根抵当権を設定しています。他にめぼしい財産はありません。藤原工業や大阪市等への配当は見込めなかったと推測されます。
再生計画案の可決を経て、森友学園は本格的な再建へ動き出すそうです。
塚本幼稚園は園児募集中、来年度は入園金無料・制服刷新
昨日はJR大阪駅東側にある阪急百貨店との間にある横断歩道周辺で、理事長や園児保護者等が園児募集チラシを配っていたそうです。私も夜のNHKニュースで見ました。
森友学園 園児募集の呼びかけ
森友学園の再生計画案が債権者集会で認められた20日、学園の籠池町浪理事長は、幼稚園の園児の保護者などとともに大阪・梅田の街頭でチラシを配り、園児募集の呼びかけを行いました。
森友学園の再生計画案は、大阪地方裁判所で開かれた20日の債権者集会で、およそ30億円の負債の97%の返済を免除し、さらに3年間、支払いを猶予するよう求める内容が認められました。
このあと森友学園の籠池町浪理事長は、学園が運営する幼稚園に子どもを通わせている保護者などおよそ20人とともに、阪急梅田駅の周辺で園児募集を呼びかけました。
用意されたチラシはおよそ3000枚で、籠池理事長たちが通りかかった人たちに次々と手渡していました。
関係者によりますと、再生計画では来年度の3歳児の新入園児を25人と見込んでいますが、今の時点ではまだ8人しか応募がないということです。
参加した保護者の1人は、「子どもが通う幼稚園が存続してほしいという思いで活動に参加しました。
応募する園児が増えてほしい」と話していました。
ただ、日中から夕方に掛けて梅田周辺にいる人の家庭において、淀川区塚本にある幼稚園へ通う年齢の子供がいる確率は決して高くないでしょう。
来年度から幼稚園・保育園の3歳児クラスへ入園させようと考えている家庭の大半は、既に入園先への申込を済ませています。これからの園児募集ではターゲットを明確にする必要があります。
一つのタイミングは、平成30年2月2日に通知される保育所等一斉入所結果でしょう。希望した保育所等への入所が内定する子供がいれば、残念ながら保留となってしまう子供もいます。その中には幼稚園へ入園できる年齢の子供もいます。
毎年、結果が発表された直後の月曜日(来年は2月5日)には、区役所の保育担当窓口に長蛇の列ができています。4月からの入園先を探す方にとり、選択肢は多い方が良いでしょう。チラシを渡せれば喜んで頂ける筈です。
塚本幼稚園の入園金は5万円とされているところ、平成30年度に限っては「無料」としています。18時までの預かり保育も行っているそうです。
現在も園児募集・見学受付等を行っています。気分一新の為か、来年度からは制服が刷新されるそうです。
平成30年度園児募集をあらためまして大々的に行います。
通常、入園される皆様には入園金5万円をいただいておりましたが、平成30年度に入園される園児様に限り、入園金を無料とさせていただくことにいたしました。
園見学に是非ともお越しいただき、園の様子や子どもたちの姿をご覧いただけたら、と思っております。毎週火曜木曜(10時~11時)は見学自由です。その他時間帯での見学も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。幼児教育の内容に自信があるからこそ、“実際に皆様にみてほしい”心からそう願っております。
皆様のお越しをお待ちしております。
教育勅語を暗唱させる様な教育から本当に脱したのか、未だに疑念が残る方も大勢おられるでしょう。一方、「普通の幼稚園」として生まれ変わったのであれば、他の幼稚園や保育所等とフラットに比較しても良いという方もいるでしょう。
同幼稚園への入園を積極的に促す意図は全くありません。ただ、気になるのであれば、一度見学してみてはいかがでしょうか。
「百聞は一見にしかず」です。テレビで何度も放映された「(通称)玉座の間」、興味本位ですが見てみたい気持ちもあります。