その1に引き続き、入所基準点数に関して考察していきます。
今回は基準点が高い保育所を取り上げ、その理由を簡単に探ります。

大阪市内の認可保育所404園を基準点(保育所毎の新規入所者の上位90%の点数(おおよその入所最低点)が属する点数帯の中心点)で並び替え、同一点の園は新規入所者の平均点で並び替えてました。

 

名称(区)平均基準点新規入所駅から徒歩備考
望之門保育園(阿倍野)20920535分夜間保育・病後児あり
西六保育園(西)206205345分
都島友渕乳児保育センター(都島)20619597分2歳まで・病後児あり
ナルド夜間保育園(阿倍野)20419585分夜間保育
さつき保育園(北)204195515分
同心保育園(北)203195237分
うつぼほんまち保育園(西)203195115分
ひばり保育園(福島)2021953610分商業施設併設
マナ乳児保育園(阿倍野)202195135分夜間保育・病後児あり
新町保育園(西)202195183分
きたの旭ヶ丘学園(北)2021953510分
都島桜宮保育園(都島)201195195分
北田辺保育園(東住吉)2011951410分学童併設
こぐま此花保育園(此花)20119592分商業施設併設
蓮美幼児学園みなとまちナーサリー(浪速)201195115分UR併設・2歳児まで
蓮美幼児学園うえしおナーサリー(天王寺)201195215分
ポプラ保育園(西)2011951612分
四恩みろく2夜間保育園(住吉)201195215分夜間保育
住吉保育所(住吉)20119521分病後児保育あり
ミード保育園(淀川)200195338分
ふじのもり保育園(福島)200195155分マンション併設

上記表は基準点が195点以上、かつ入所者平均点が200点以上である保育所の一覧です。
市内中心部の区が目立ちますが、そうではない区も見受けられます。
そこで幾つかの共通点を抽出してみました。

(1)入所者が少ない
点数が高い世帯から入所するため、新規入所者が少ない=基準点や平均点が高いのは当然です。
1保育所あたりの新規入所者は概ね25人であるので、20人以下の部分を黄色で表しています。
上位園の大半が20人以下となっています。

(2)駅前
通勤の関係上、駅近くにある保育所の方が送迎がしやすくて利便性が高くなります。
最寄駅から徒歩5分以内の部分を黄色で表しています。
入所者と同じく、大半の園が最寄駅から徒歩5分以内の場所に立地しています。

(3)その他
夜間保育・病後児保育を行っている園が少なくありません。
こうした園はそもそも定員が少ないものですが、そこに多くの入所希望者が集まっているのかもしれません。

当たり前の結論と言えるかもしれませんが、基準点の高い園の大半は新規入所者が少なく、駅前に立地していると言えるでしょう。
こうした園を希望する場合は高い基準点が求められます。
世帯の基準点を考える一方、入所を希望する園で求められる基準点を考慮しなければ入所不承諾という事態に陥りかねません。

続いては各区毎の状況を考えていきます(予定)。