中央区
昨年と全く同じ公募地域です。御堂筋周辺・大阪城を除く地域が公募対象となっています。昨年は2保育所を公募して選ばれました。今年は何と3保育所を公募しています。
中央区は市内で最も保育所へ入所しにくい地域の一つです(詳細はこちら)。3保育所の設置によって入所しやすくなりますが、状況は劇的には変わらないでしょう。
西区
中央区と並んで入所しにくいのが西区です。保育所や幼稚園がそもそも少なかった地域に、タワーマンションが大量に建設されて子育て世帯が急増したのが原因です。
今回は何と3保育所の公募を行います。新設保育所には多くの入所申込が集まるでしょう。0-5歳の保育を行う保育所がない江之子島地域は、特に強く保育所が求められている地域です。この地域に建てられるタワーマンションへ入居を予定している方から、多くの悲痛な声を聞いています。
なお、タワーマンションの様な住宅用途の大規模建築物の建設では、こども青少年局保育企画課との相談・協議が義務づけられています。しかしながら、保育所の整備が明らかに後手後手に回っています。立地条件が良いタワーマンションの1階部分等に保育所を設置できないものなのでしょうか。
天王寺区
西区・中央区と並んで保育所入所が最も難しいのが天王寺区です。タワーマンションの急増&保育所整備の遅れが原因です。
昨年は区内中心部が公募A地域でしたが、今年は保育所がやや少ない北部・南部がそれぞれ公募A地域に設定しています。中心部には2保育所(及び小規模保育所2カ所)が新設され、一定の需要を満たしたという判断でしょうか。
西淀川区
ここ数年は保育所の新設が見送られていた西淀川区で、新しい保育所が設置される見通しです。塚本駅前を中心とした区南東部が公募地域に設定されています。区南東部では入所するのに一定程度の点数が必要な保育所が多く、やや入所しにくい傾向がありました。
旭区
区内のほぼ全域が公募対象地域とされています。ただ、旭区は就学前児童数が減少傾向にあり、既に入所するのに必要な点数も決して高くありません。
旭区の大きな問題は「保育所の一部地域への偏在」です(詳細はこちら)。保育所が集中している区役所や清水駅周辺を公募地域から外し、保育所が遠い地域(高殿・今市・新森等)への設置を誘導できなかったのでしょうか。
城東区
関目・今福西の人口密集地域が公募地域とされました。京阪・地下鉄駅に近く、今後も利用が見込めるという判断でしょうか。既に数多くの保育所が設置されており、設置場所が少し難しいかもしれません。
鶴見区
昨年の公募A地域と同じく、諸口・横堤・鶴見地域が設定されています。実は鶴見区は保育所在籍率が32.2%と低く(市内平均38.6%)、保育所の新設がなければ入所するのが急速に難しくなる恐れがあります。
阿倍野区・住吉区・淀川区・浪速区は公募見送りか
待機児童問題が深刻で入所できない児童が溢れかえっている4区は保育所の公募が行われていません。淀川区・浪速区では平成28年1月以降に保育所が開所する予定です。しかし、阿倍野区・住吉区ではこうした予定もなく、保育所へ入所できない児童が多数発生している状況のままです。幼稚園が多い為でしょうか。