2026年度保育所等一斉入所申込状況分析、第7回は住之江区です。

※10月28日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。


昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、また入所倍率が2倍を超えた箇所は赤で表示しています。

第1希望は西加賀屋駅・住之江公園駅の周辺園に多い、2歳児入所倍率急上昇

住之江区の申込数は前年より12人増の518人、募集数は14人減の576人でした。昨年と比べて0歳児・2歳児申込数が増加しましたが、それ以上に1歳児申込数が減少しました。

注意が必要なのは2歳児です。申込数の増加に加え。募集数が減少しました。入所倍率は0.85倍から1.23倍へと急上昇してしまいました。昨年までとは様相が一変しています。一部の保育所等で申込数の大幅増や募集数の大幅減が生じています。

全年齢を通じた入所倍率が2倍以上だったのは、認定こども園愛和学園(2.21倍)と認定こども園みさきようちえん(2倍)でした。新北島保育所も1.86倍という高い数字でした。

この3保育所等は地下鉄西加賀屋駅や住之江公園駅に近接した場所にあります。

周囲は住宅街です。多くの子育て世帯が生活しており、駅に近くて利便性が高い保育所等を第1希望として申し込んだのだと考えられます。

年齢毎の入所倍率は低め、南港地域は申込数が減少傾向

年齢別に見ていきます。

区全体の0歳児入所倍率は0.73倍に留まりました。多くの保育所等は第1希望が募集数を下回っており、多くの申込者は第1希望にすんなりと決まりそうです。

入所倍率が2倍を超えたのは、北加賀屋保育所(5倍)のみでした。募集数3人に対し、第1希望として15人が申し込んでいます。昨年の第1希望は4人、一昨年は5人でした。急激に増加した理由は不明です。

しかも、その内の2人が保育士等優先枠を利用しています。実質的には募集数1人の枠に13人が申し込んでいる状態となります。フルタイム共働き+きょうだい加点があっても入所出来ない児童が生じる恐れがあります。

1歳児入所倍率も1.04倍と落ち着いています。市内各区で2番目に低い数字です(最も低いのは大正区0.72倍)。

しかしながら、第1希望には偏りがあります。入所倍率2倍を超える保育所等が少なくない一方、申込が募集数を大幅に下回る保育所等が数多くあります。鮮明な二極化が生じています。

入所倍率が2倍を超えたのは、こすも保育園・認定こども園愛和学園・新北島保育所・すくすくの杜住之江園(旧グローバルキッズ住之江園)・認定こども園みさきようちえんでした。

愛和学園・みさきようちえん・新北島保育所は全体での入所倍率が高い保育所等として紹介したばかりです。こすも保育園はコスモスクエア駅の目の前、すくすくの杜住之江園は住之江公園駅と南海本線住ノ江駅を利用出来る場所にあります。

他区でも駅に近い保育所等が第1希望に選ばれやすい傾向はありますが、住之江区ほど顕著な傾向がある区は珍しいです。駅を利用して通勤する保護者が多いのか、駅周辺にある事業所で働いている保護者が多いのかは不明です。工場地帯が広く、限られた住宅地区内を地下鉄が通過しているという地域性も関係しています。

2歳児クラスでも二極化が生じています。1歳児クラスでの上記5保育所等(みさきようちえんは募集無し)に加え、粉浜学園・北加賀屋保育所・すみのえひよこ保育園が入所倍率2倍以上となっています。駅至近の保育所等ばかりです。

北加賀屋保育所とすみのえひよこ保育園の2歳児クラスでは、それぞれ保育士等優先枠を利用した申込者が2名います。実質的な募集数は北加賀屋保育所が1人、すみのえひよこ保育園は一般募集枠が消滅しました。

あくまで一般的な傾向となりますが、住之江区では駅からの距離が離れるほどに選ばれにくい傾向が明白です。駅に近いほどの第1希望が集まりやすく、入所倍率は高まる傾向があります。

更に住之江区では南港地域で少子化が急激に進んでいます。

地域内にあるポートタウン保育園・きのみ保育園・グレースこども園・ほわいと保育園南港北では、殆どの年齢にて申込数が募集数を大幅に下回っています。一部の保育所等はここ数年の間に定員を減らしている程です。

今後の予定&運営支援のお願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。次回は城東区・都島区を予定しています(順序は前後します)。

「○○区の情報を早く知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。

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