3.認可保育所への申込み(年度途中入所)

各区役所において小規模保育への入所を相談しに来られた方に対し、「保育所への年度途中入所申込も忘れずに行って下さい」という対応が行われていると聞きました。
上記の通り、年度区切りでの一斉入所へ申し込んでも確実に入所できるとは言いがたい状況だと考えられます。

年度途中入所へ申し込んだ場合、転居等によって空きが生じたら選考が行われます。
ですので、選考が行われるかは運次第という側面が強いです。
また、仮に選考が行われても、点数が高い方から入所が決まっていきます。
市内中心部等の保育所へ入所しにくい地域の場合、認可外保育施設へ入所している児童や兄姉が当該保育所へ在籍している児童から決まっていくのではないでしょうか。
小規模保育等の在籍児まで順番が回ってくるかは定かではありません。

4.幼稚園への申込み

保育所ではなく「幼稚園」という選択肢もあります。
市立・私立を問わず、多くの幼稚園では夕方以降の「預かり保育」を実施しています。
中には19時前後までの預かり保育を実施している幼稚園もあり、保育所と殆ど変わらない形で利用できそうです。

保護者目線で気がかりなのは、保育所と異なり、各幼稚園で入園料・授業料(保育料)・諸経費等が大きく異なっている点です。
新制度に移行した幼稚園の授業料は共通化される見込みですが、移行していない幼稚園が多数を占めています。

また、申込時期が10月と早いのも気になります。
保育所等の結果が判明するのは2月であり、それから申し込んでも既に募集を打ち切っている場合が少なくないでしょう。
ただ、決して少なくない幼稚園において実員が定員を割っており、2月以降でも入園が可能という場合もありそうです。
具体的な事例は各幼稚園にお問い合わせ下さい。

5.まとめ

小規模保育等に入所したからといえども、卒園後の保育所への受け入れが完全に保障されているとは言いがたい状況です。
「どうしても保育所」という方は年度途中申込&卒園時の一斉入所申込を行う一方、「幼稚園でも構わない、むしろ幼稚園が良い」という方は幼稚園への入園手続きを行うのが良さそうです。
手続き上、両者を兼ねることもできそうです。