今日は特別に時間を取り、年度末をもって退職や異動される先生方へ挨拶しに回る段取りを組んでいます。比較的長期間に渡って学校や保育所のお世話になっているので、子どもが馴染んでいる先生も少なくありません。

偶然の一致かもしれませんが、学校でも保育所でも20代後半~30代で退職・異動される先生方が非常に多いのが特徴的です。例年と比べ、明らかに多いのです。

保育所では20代後半や30歳前後の先生方の多くが退職されます。ここ数年の間に結婚された先生方も多く、家庭とのバランスを計る為に退職されるのかなと感じています(詳しい事情等は聞いていません)。

お世話になっている保育所だけかもしれませんが、産休や育休を経て復職する保育士は決して多くありません。育休から復職しても、数年内に退職している方が専らです。

激務の保育士と家庭との両立が難しいのに加え、「どうして自分の子供を保育所に預けてまで、他の子供の保育をしているのか?」と悩んだ話も聞きました。

中には下の子供が小学校へ進学し、数年ぶりに保育所へ帰ってこられた先生もいました。保育士はどこも不足しているので、各自が希望するタイミングで復職しやすい様子が窺えます。

学校でも仕事と家庭を両立するのが難しく、他校へ異動するという話を聞きました。育休を経て復職したが勤務校が遠く、朝7時に保育所へ預けないと始業時間に間に合わないそうです。

確かに学校の始業時間は早いですね。お世話になっている学校は8時xx分と聞きました。終業時間も早いのですが、業務が多すぎて帰りにくいそうです。

こうした話は学校や保育所に限った物ではありません。この年代に出産・育児・仕事、更に介護が加わるケースもあります。余りに負担が重すぎます。

反対にこうした負担が無ければ、仕事がより良いパフォーマンスを発揮するのに時間を費やせます。家庭の事情が仕事に影響してしまうのは不可避です。

最近は家庭の様々な負担がなく、目の前の仕事に集中できるのを羨ましく感じる事が多いです。能力が同じであっても、社会的立場・収入・自由に使える時間に大きな差が付きます。

得る物があるとしても、子育てによる負担、そして子育てによって失う物が非常に多いのを実感しています。社会的な制度が年々整えられていますが、それでも均衡が取れていません。