大阪市内で認可外保育施設を探す際、最も重要となるのは「認可外保育施設立入調査結果」です。法令等に基づいて自治体が立入調査を行い、その結果を記しているものです。

殆どの自治体は調査結果をウェブ等で公表していません。が、大阪市は結果に加え、更に指導監督基準を満たす証明書の有無・調査日・結果・改善状況・指導項目等を掲載しています。


https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000588/588972/k_tiiki_ari.pdf

ここまで詳細な情報を公表している大規模自治体は他に知りません。

昨年以前から公表していましたが、今年度は事業者の種別毎(企業主導型保育を含む一般的な認可外保育施設・従業員等向けの認可外保育施設・複数のベビーシッターを雇用する事業者・個人のベビーシッター)により詳しい情報を掲載しています。また、種別毎の評価基準も併載しています。

地域の児童が利用できる認可外保育施設(企業主導型保育を含む)

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地域の児童が利用できない従業員等のための認可外保育施設

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複数のベビーシッターを雇用する事業者

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個人のベビーシッター

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大阪市内には極めて多くの認可外保育施設があります。特に従業員の為の認可外保育施設がまとまって掲載されるのは初めてかもしれません。医療施設内の保育施設やヤクルト販売店の保育ルームの多さに圧倒されます。

殆どの施設の調査結果は「指導なし」です。法令の基準等を遵守しています。

一方で立入調査によって何らかの指導等を受けた保育施設も散見されます。多くは指摘に基づいて対策を行い、大阪市が「改善済」と判断しています。

保育士不足に要注意

ここで注意して欲しいのは「保育士不足に関する指導」です。

具体的には「月極契約乳幼児数に対する保育に従事する者数について、有資格者が不足している」「主たる開所時間において月極契約乳幼児数に対して保育に従事する者が不足している」「契約乳幼児の在籍時間帯に保育に従事する者が1人勤務の時間帯がある」等と指導されています。

保育施設における多くの事故は、職員数の不足によって発生しています。子供を見守るのに最も重要なのは「大人の目」です。これが不足している保育施設で安全な保育を行うのは困難です。

利用するか慎重な判断が必要なのは、保育士不足に関する指導が行われ、かつ改善されていない(未改善)である保育施設です。保育士不足で行われる保育ほど危険なものはありません。報道されないレベルでの事故やヒヤリハット事例も頻発しているでしょう。

こうした施設を見学・利用する際は、「大阪市の立入調査にて保育士が不足していると指摘されているが、現在の状況を教えて欲しい」と確認するのが必須です。もしも不足しているままならば、利用は控えた方が賢明です(正直に「不足している」と教えてくれないかもしれませんが)。

今日2月10日が大阪市保育所等一斉入所(2次調整)の締切日です。これと前後する形で認可外保育施設の見学等を行う方も少なくないでしょう。大阪市が公表している立入調査結果を事前に確認するようにして下さい。