先日、久しぶりにベビーカーと一緒に東海道・山陽新幹線に乗車しました。座席や予約システム等に大きな変化があったので、備忘録も兼ねて残します。

東海道・山陽新幹線では、数年前から「特大荷物の持ち込み」を予約制としました。「特大荷物」とは「荷物の3辺の合計が160cm超250cm以内の荷物」を指します。

東海道・山陽・九州新幹線への特大荷物のお持ち込みについて
https://railway.jr-central.co.jp/oversized-baggage/

コロナ禍前のインバウンドバブル時に特大荷物を持ち込む乗客(特に外国人)にが相次ぎ、通行等の妨げになっていました。私自身も特大荷物に邪魔をされて通れなかったり、独りでに動いてきた特大荷物に衝突された事が有りました。

ベビーカーのサイズも「特大荷物」に該当します。ただ、ベビーカーの持ち込みに予約は不要です。当たり前です。

ただし、スポーツ用品・楽器・車いす・ベビーカー等については、そのサイズに関わらず事前のご予約は不要です。

とは言え、車内でベビーカーを置く場所には悩まされます。通路に置いたら邪魔(移動販売カートが通れない)、座席と座席の間に置くと足が下ろせません。折り畳んでも座席上のスペースに入れるのは困難です(持ち上がらない)。車両最後部の座席の後ろ側に置くのがベターですが、既に他の方の荷物が置いてある事も多かったです。

現時点では「特大荷物置場にベビーカーを置く」がベストの対策となります。予約制(特大荷物置場)とされた車両最後部の座席の後ろ側に置きます。

https://railway.jr-central.co.jp/oversized-baggage/

問題は予約方法です。ネット予約(エクスプレス予約やスマートEX)では、「一般席」とは区別された「特大荷物スペースつき座席」を予約できます。「特大荷物スペースつき座席」を選択すると、各車両の最後部のみが予約出来ます。

https://shinkansen1.jr-central.co.jp/RSV_P/west_index.htm

見て分かる通り、この画面では「特大荷物スペースつき座席」以外の座席は予約出来ません。特大荷物スペースがない座席を予約するには、別の予約手続を行わなければなりません。これが非常に面倒です。

特にシビアなのは、お盆や年末年始と言った繁忙期です。10時の予約開始と同時に特大荷物スペースを予約できたとしても、隣接するスペースが無い座席を予約できるとは限りません。他の方との競争になります。

「車いす対応座席」にベビーカーはNG

東海道・山陽新幹線には「車いす対応座席」が備えられています。大半の列車は一部の座席を取り外して車いすを前後に2台置けるスペースとしていますが、一部の列車は一カ所で6台の車いすを設置できます。

https://smart-ex.jp/reservation/reserve_smart/wheelchair/

以前はこうした車いすスペースにベビーカーを置くのが一般的でした。私も何度も置いた事がありますが、車掌等から何も言われた事がありません。

しかし、車いす対応座席について記されたページを何度読んでも「ベビーカー」という文字が見つかりません。エクスプレス予約画面にも「車いすをご使用のお客様のための席」と明記されています。果たしてこのスペースにベビーカーを置けるのでしょうか。

JR東海に訊ねたところ、「車いす対応座席なので、ベビーカーはご遠慮下さい。」との回答がありました。

あくまで車いすの為の座席であり、ベビーカーの為の座席では無いと言う趣旨でしょう。ベビーカーは折り畳む等し、子供は抱っこないしは子供分の座席を購入して欲しいという意向だと感じました。

とは言え、車いすが置けるスペースはベビーカーにとっては格好の場所です。車いす優先は理解できますが、空いている時ぐらいは使わせて欲しいです。