(保育士が一斉退職した保育所、グーグルストリートビューより)

東京都足立区の保育所で保育士が一斉に退職し、園児が近隣園へ転園した事案が発生しました。

保育士が大量退職し「休園」→子どもは全員、別の園へ 東京都足立区
https://digital.asahi.com/articles/ASQ4M6TW4Q4MUTFL011.html

足立区が掲載している募集人数表を見ると、該当する保育所には「※募集停止中」と記載されています。区南東部にある保育所です。

令和4年5月 認可保育所・区立認定こども園 募集人数
https://www.city.adachi.tokyo.jp/documents/28298/r405ninkakousinjyouho.pdf

転園を余儀なくされるのは、子供や保護者にとっては辛いです。

実は大阪市でも似た事態が発生したと聞きました。

市南部にある保育所でパワハラを苦にした保育士の退職が相次ぎ、中途採用や保育士派遣も難航し、日常の保育や園児募集に支障が生じたと聞きました。裏が取れている話ではありませんが、複数の方から事情を聞いています。

「この保育所で働くのが辛い」と感じ、退職する気持ちは理解できます。

現在も毎年数多くの保育所等が新設されています。資格を保有しても保育士として働かない人も多く、人材難は深刻です。他施設への転職は容易です。

保護者や子供にとっては、慣れ親しんだ先生方の退職が続いたり、ましてや保育士不足で保育が難しくなるのは受け入れ難いです。

意外に区役所はこうした事情を掴んでいません。もしも異変を感じたら、早めに区役所へご相談下さい。すぐに何かが変わるわけではありませんが、「区役所が事情を認識している」というのは一定のプレッシャーになります。