大阪でもコロナやワクチンに対する「陰謀論」が流布しています。
温厚だった妻、陰謀論の動画にはまり「まるで別人に」
(昨年まで、妻や娘とよく遊びに来た公園を訪れた男性。「今はどう向き合えばいいのかわからない」と話す)「妻はまるで別人になってしまった。一緒に住んでいても、違う世界に行ってしまったように感じる」
西日本に住む会社員の男性が悲痛な声で語る。
専業主婦の妻は温厚な性格だった。アレルギー体質の男性を気遣い、妻は手間をかけて食材を選び、食事を用意した。新型コロナの感染拡大初期は毎朝、「怖いから気をつけて」とマスクを手渡してくれた。
男性が異変に気付いたのは昨年夏頃。妻はマスクを着けなくなり、とがめられると激高した。「コロナなんて全部ウソなのよ」
ユーチューブで目にした陰謀論の動画にはまり、毎日、似た内容を見ているうちに影響を受けたためだった。
男性は今年に入り、コロナやワクチンに関する公的機関の見解をまとめた資料を作った。接種するかどうかを、正確な情報を基に話し合おうと思ったからだ。だが、豹変してしまった妻は「闇の政府にワクチンでコントロールされる」「国やメディアが真実を隠している」と泣いて反発し、平行線だった。
夏に接種券が届くと、小学生の娘が男性に言った。「パパ、打つのは絶対やめて」
妻は、接種事業の中止を国に求めるグループに入り、娘も参加させていた。(以下省略)
目が止まったのは、男性が家族と一緒によく遊びに来たという公園です。広い広場、何本もそびえ立つ巨木、そして複合遊具。一目でピンときました。
ここは靱公園(西区)です。
右手奥にある1階がオレンジ色、2階がクリーム色のマンションが全く同じです。
小さな子供を遊ばせるのに靱公園は本当に良い場所です。遊具は決して多くありませんが、自然に囲まれてゆっくりと時間を過ごせます。
春秋は綺麗なバラを楽しみ、夏場は水場で涼むことも出来ます(ケガには注意)。周囲にはパンやスイーツを扱う店も多く、購入した食べ物を公園で味わう機会も多かったです。
小学生の子供は学校でマスクを着用しているのでしょうか。もしもノーマスクだったら、学校が厳しく指導する筈です。周囲の子供や保護者から強いクレームも寄せられるでしょう。
大阪でもコロナやワクチンに関する陰謀論が一部で広がっています。毎週末はなんばで街宣活動が行われています。
厚労省はデマや誤情報を打ち消そうとしています。
しかし陰謀論に嵌まってしまうと、こうした情報自体を「ワクチン推進派の陰謀だ」と拒否してしまいます。カルトと脱退運動にも似た図式です。
ユーチューブの構造にも問題があります。とある動画を見ると、同じ趣旨の動画が「関連動画」として提案されます。
同じ内容の動画を繰り返し閲覧してしまい、その内容が頭にすり込まれてしまいます。一種の洗脳です。
陰謀論に嵌まった人間を引き戻すのが容易ではありません。カルトからの脱退運動が極めて難しいのと同じです。
私が出来るのは、こうした陰謀論を主張する人間から家族や子供を守る事だけです。