大阪府内の新型コロナウイルス感染者が急増しています。7月14日に発表された感染者は349人に達しました。1週間前(7月7日)は151人、1週間で倍以上となりました。


https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0714.pdf

このままのペースで急増してしまうと、近い内に再び緊急事態宣言が発出されかねません。

ここ数日や第4波のデータを基に今後の感染者数・入院患者数・重症者数を簡易にシミュレーションし、緊急事態宣言が再発出される可能性がある時期を検討します。

結論から記すと「7月末~8月上旬」です。

大阪府が行った第4波シミュレーションと同じく、来週以降の感染者が(1)1.5倍のペースで増加、(2)2倍のペースで増加という2パターンで検討しました。

(1)1.5倍のペースで増加


https://covid19-osaka.info/より作成、斜線部は推計

7/19~7/25の週平均感染者数は362人/日、そして7/26~8/1の週平均が543人/日となる見通しです。早くも7/19の週でステージⅣ基準を上回ります。

一方、重症者数は第4波ほどに増えない可能性が高いと見ています。重症化率が高い高齢者の感染者が激減している為です。ワクチン効果が出ています。

7/19~7/25の週の重症者は32人・入院患者数(重症者を除く、以下同じ)は500人、7/26~8/1の週の重症者は47人・入院患者数は751人という見通しとなりました。

大阪府が確保している軽症中等症病床は約280床症となっています。軽症中等症病床の使用率が50%を超えるのは、1週間の入院患者が1127人となる8/2以降となる推測です。

このパターンの場合は緊急事態宣言の発出要請を7/26~8/1の週前半に検討、週後半から翌週にかけて要請を決定する可能性が高いです。

(2)2倍のペースで増加

急増するパターンです。

https://covid19-osaka.info/より作成、斜線部は推計

7/19~7/25の週平均感染者数は483人/日、そして7/26~8/1の週平均が965人/日となる見通しです。7/26の週平均が第4波のピーク時(週平均1134人/日)に達します。

同じく7/19~7/25の週の重症者は42人・入院患者数(重症者を除く、以下同じ)は667人、7/26~8/1の週の重症者は84人・入院患者数は1334人という見通しとなりました。

大阪府が確保している軽症中等症病床は約2800床となっています。7月末にも軽症中等症病床の使用率が50%を超える可能性が強いです。

このパターンの場合は7/19~7/25の週後半に緊急事態宣言の発出要請を検討、感染者が1000人を超える恐れがある7/28前後には要請せざるを得ないでしょう。

早ければ7月末、遅くとも8月上旬には大阪にも緊急事態宣言か

パターン(1)は概ね8月上旬に、パターン(2)では7月末に発出を要請する可能性が高いと見ています。

当然ながら今後の感染状況や知事の政治判断等によって要請の有無や時期は変わります。

デルタ株の感染は想像を上回るペースで広がっています。東京での緊急事態宣言は五輪開催後だと推測していましたが、完全に外れてしまいました。

大阪の人出は急増しています。繁華街もめっきり人が増えました。何より住宅街や駅周辺でもノーマスクで歩いている人が非常に増え、飲食店や飲み屋が大繁盛しているのを危惧しています。

また、大阪府内では20代~30代の感染者が急増しています。

大阪府は下記の様な感染エピソードが存在すると指摘しています。
・サークル活動
・スポーツやダンス関連のイベントや集まりへの参加(屋内外問わず)
・職場やアルバイト先での接触(休憩室や喫煙室等の利用、飲食を伴うミーティング、車の同乗)
・会食や友人/自宅での飲み会、カラオケや旅行、帰省、他府県への出張等
・直近で夜の街滞在歴のある方の感染が増加

大学生から30代の活発な活動と重複します。繁華街を中心に感染伝播が発生しているのは間違いないでしょう。特に感染者の約半分を占める大阪市内の繁華街は要注意です。

子供達の活動にも制限が

残念ながら大阪府でも8月上旬までに緊急事態宣言が発出される可能性が高くなっています。宣言発出によって大きな影響を受けるのは、子供達の夏休みの活動です。

例年より少ないとは言え、夏休み中にはサマーキャンプや夏休み、学習会、スポーツ大会、プール教室等、様々なイベントや集まりが行われます。

しかし、緊急事態宣言が発出されてしまうと、こうしたイベントの多くは中止や延期を余儀なくされます。

一足早く発出された東京では、こうした活動が直前になって中止された事例もあるそうです。泣くに泣けません。大阪の場合はより切羽詰まった時期に中止となりかねません。

緊急事態宣言は出して欲しくないのですが、感染者の急増によって出さざるを得ない事態に追い込まれると見ています。

帰省や旅行するタイミングも非常に難しくなってきました。感染爆発の初期段階にあたる7月4連休(7/22~7/25)か、それとも緊急事態宣言の期間中と考えられるお盆に動くか、とても悩ましくなります。

我が家は既に7月4連休に予定を詰めてしまいました。この後は感染状況が日に日に悪くなりそうなので、感染者が急増していても動かざるを得ないと感じています。

幸いな事に実家住まいの高齢者はワクチン2回接種が終わりました。私も1回目接種が終わりました(これは別記事で書きます)。

より一層気を付けつつ、行動しようと思います。