国内最大級の学校クラスターです。

立正大学淞南高等学校(島根県松江市)にて新型コロナウイルスの集団感染が発生し、少なくとも88人が感染したと発表されました。

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(8/25追記)
最新の情報が公表されています。

この度新型コロナウイルス感染症の大きな集団感染となり、多大なご心配ご迷惑をお掛けする事態となり深くお詫び申し上げます。学校の現状についてお知らせいたします。

2020年8月24日(月)13:00時点

陽性者(98名)入院治療、寮・自宅療養者、退院、寮・自宅療養解除者を含む
入院治療を要する者 2名
無症状者 58名
退院した者 38名
寮・自宅療養を解除した者 0名

陰性者
県内施設、寮・自宅にて経過観察者 248名
経過観察終了者 1名

※8月16日保健所の指導のもと、業者による学校の消毒を行いました。今後8月下旬を目処に、保健所の指導のもと業者による陽光寮の消毒も行う予定です。

※陰性の生徒は、各寮で待機し外出はしておりません。自宅生においても自宅待機となっております。

http://www.shonangakuen-h.ed.jp/news/691

38名が退院し、入院者は2名まで減少しました。陰性の生徒は寮や自宅で待機しているそうです。

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(8/12追記)
100人の感染が明らかになっています。

新型コロナウイルスのクラスターが発生している島根・松江市の高校で、新たに男子生徒4人の感染が確認された。
あわせて100人となる大規模なクラスターになっている。

クラスターが発生している松江市の立正大淞南高校で11日、新たに野球部員3人と男子生徒1人の、あわせて4人が新型コロナウイルスに感染していることがわかった。

この高校では、サッカー部員を中心に、生徒や教職員など、関連する感染者が100人にのぼる大規模なクラスターとなっている。

市によると、学校内のPCR検査は終わり、引き続き陽性患者の家族などの検査を進め、感染拡大を防ぎたいとしている。

https://www.fnn.jp/articles/-/72992

8月8日に新型コロナウイルス感染者が確認され、松江保健所は感染者の行動調査及び濃厚接触者の調査を行っていますが、本日、下記のとおり4名の感染が新たに確認されました。

http://www1.city.matsue.shimane.jp/kenkou/kenkoudukuri/kansensyo_yobou/coronavirus-disease/coronahasseijoukyou.data/200811114_117.pdf

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 松江市が9日、新たに91人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち88人が、8日に生徒の感染が判明した立正大淞南高校(松江市大庭町、北村直樹校長、生徒数310人)の男子生徒86人と男性教員2人。市は、サッカー部を中心に学校関係では国内最大規模のクラスター(感染者集団)が発生したとみている。現時点で重症者はいない。

感染者が立正大淞南の関係者に限定されていることから、市は「市中感染が広がっている状況ではない」として、市民に対する外出自粛要請は行わない。

市によると、感染が確認された生徒86人のうち80人は、サッカー部の専用寮「陽光寮」に在籍している。陽性が判明した40代、50代の男性教員2人もサッカー部の関係者。寮は2人一部屋だった。

有症者は感染症に対応した医療機関に入院し、無症状の生徒は同校の寮で療養する。市は今後、全校生徒や教職員へのPCR検査を実施する。

サッカー部は練習試合を行うため、7月23日から25日まで大阪府内、8月3、4の両日は鳥取県内、4日から6日までは香川県内に遠征していた。

また、8日に感染確認された70代男性の濃厚接触者3人の感染が新たに分かった。3人は同居人で30代女性2人、60代女性1人。1人が発熱を訴え、2人は無症状という。70代男性は仕事でサッカー部の寮に出入りしていた。

立正大淞南高校は県外生が多く、全校生徒の8割を超す259人が学校寮に入っている。市は二次感染を防ぐ狙いで部活動名を公表した。

https://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1596992528770/index.html

立正大淞南高 国内最大級 校内感染か

新型コロナウイルスの集団感染が発生した立正大淞南高校(松江市大庭町)では9日深夜、学校関係者のほか松江保健所の職員が校内で待機し、今後の対応を協議した。学校関係の発生では国内最大級のクラスター(感染者集団)となる恐れがある中で、状況の把握とこれ以上の感染拡大を防ぐため、関係者が慌ただしく動いた。

同校によると、全校生徒310人のうち寮生が259人を占めており、8日から夏休みに入った。サッカー部と野球部は専用の寮があり、一般寮や女子寮と合わせ、計4カ所7棟に分かれて寮生が学校生活を送っている。

9日深夜、校舎に煌々(こうこう)と明かりがともり、教職員とみられる数人の姿があった。同校の安食昭男事務長は「生徒の多数がPCR検査を受けた。結果がどうであれ、保護者には早急に知らせる準備を進めている」とし、一時閉校や部活動の中止などは「保健所の指導の下、粛々と対応していきたい」と話した。

https://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1596998050087/index.html

症状は無症状ないしは軽症です。発熱者が多いですね。39度以上という方も少なくありません。これでも軽症扱いなんですね。

Download (PDF, 324KB)

(8/11追記)
全教職員・生徒等に検査を行っています。更に3人の陽性が確認され、96人が結果待ちです。

Download (PDF, 197KB)

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立正大学淞南高等学校は島根県松江市にあります。市中心部では無く、校外の山麓にありますね。少し通学しにくい場所だと感じました。

そうした立地の為か、同校生徒の8割以上が学校寮に入っているそうです。ほぼ全寮制に近い運用ですね。

学校寮で感染拡大

そうした寮の一つ、サッカー部の専用寮「陽光寮」にてメガクラスターが発生しました。

同校のウェブサイトには寮の写真が数多く掲載されています。

寮は1人部屋ではなく2人~4人部屋、大食堂にて一緒に食事を食べる形式です。寝食を共にする、いわば家庭と同じシチュエーションが形成されています。

http://www.shonangakuen-h.ed.jp/school_life

(8/11追記)
寮や遠征先では徹底した感染対策を行っていたそうです。

 同校サッカー部の専用寮は文部科学省や県教育委員会の指針に沿って、生徒に手洗いやうがいを促し、部屋の換気を定期的に実施。毎晩、ドアノブやトイレ、洗面所など共用スペースの消毒もしていた。

7月下旬から8月上旬にかけて県外に遠征した際も、鳥取県内や香川県内は日帰りで、大阪府内の宿泊も関係者が所有する施設を活用して、極力外部との接触を避けた。専用バスでの移動時は不特定多数が利用するサービスエリアに立ち寄らなかった。

https://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1597072208980/index.html

後記する野球部の事例とのコントラストが目立ちます。

その一方、食堂や入浴施設での対策は不十分だったそうです。

 松江市の高校での新型コロナウイルスの集団感染で、感染したサッカー部の生徒らが暮らす寮では食堂や入浴施設に入る人数の制限をしていなかったことが分かりました。

 立正大学淞南高校・北村直樹校長:「学校として対策が不十分であったことを深く反省をしております」
 立正大学淞南高校では、寮で暮らすサッカー部の生徒らを中心に集団感染が確認されています。高校によりますと、寮では体調不良を訴える生徒は1人部屋に移すなどの対策を取っていました。一方で、食堂や入浴施設に入る人数の制限はしていなかったということです。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000190478.html

7月の4連休で大阪遠征

気になるのはサッカー部の行動履歴です。

山陰中央新報は「サッカー部は練習試合を行うため、7月23日から25日まで大阪府内、8月3、4の両日は鳥取県内、4日から6日までは香川県内に遠征していた。」と報じています。

4連休中の7月23日は堺ユースフレンドリーマッチに参加していました。

 FUKUSENイレブンが7月23日(木)~26日(日)に開催された「2020 堺ユースフレンドリーマッチ in JG」(以降:堺ユース)に参加しました。

堺ユースは、J-GREEN堺の開場以来、今年で11年目を迎える日本最大規模のサッカー大会です。毎年、インターハイの前哨戦として、全国から強豪校が堺に集います。今年は新型コロナウィルス感染症により大会規模を縮小し、拡大防止に万全を期して実施されました。大会期間中は、長崎総科大附属・筑陽学園・立正大淞南・帝京大可児・習志野・大阪桐蔭・近大附属など、サッカーにおいて全国で名だたる50チームが熱戦を繰り広げ、会場のJ-GREEN堺はこの夏一番の賑わいになりました。

https://www.osaka-c.ed.jp/blog/fukuizumi/k-on/2020/07/27-173504.html

4連休中の大阪では連日に渡って100人以上の感染者が発表されていました。既に「若者の集団旅行」が問題視されていた時期です。

8/12追記:8月3日・4日は鳥取県西部で練習試合、鳥取関係者は全員陰性

8月3日~4日にかけて、鳥取県の西部地区にある複数の高校と練習試合を行っていたそうです。現時点では全員が陰性だそうです。

 鳥取県は10日、松江市の立正大淞南高サッカー部と練習試合を行った県内の高校の生徒たち関係者のうち44人にPCR検査を実施し、全員の陰性を確認した。

県によると、県西部の複数の高校が7月末から8月初めにかけて練習試合をしたという。11日以降も接触者の調査と検査を続ける。

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=671190&comment_sub_id=0&category_id=256

鳥取県立高校のサッカー部員等は全員が陰性でした。

島根県松江市内で発生したクラスターに係る本県のPCR検査結果について

1 本日(8月11日)時点の検査件数の累計89件

2 検査実施状況
(1)8月10日(月) 45件(本件以外の検査も含めた当日の総検査件数:55件)
(2)8月11日(火)44件(本件以外の検査も含めた当日の総検査件数:76件)

3 検査結果 全て陰性

https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1219304/200811teisei_kensakekka_matsue-koukou-cluster_siryouteikyou_covid-19.pdf

8/11追記:8月2日・4日~7日は香川県の公立4校と交流試合

8月2日及び4日~7日は、香川県立志度高校・高松商業高校・高松東高校・坂出商業高校と交流試合を行っていました。

島根県松江市の高校サッカー部と県立高校との交流試合について

1 参加者

生徒教員等
志度高校
25人
3人
高松商業高校
32人
2人
高松東高校
37人
5人
坂出商業高校
48人
3人

2 立正大淞南高校との練習試合の実施状況

場所志度高校高松商業高校高松東高校坂出商業高校
8月2日(日曜日)立正大淞南高校(松江市)
教員等1名、生徒48名
8月4日(火曜日)大串公園シーサイドコリドール球技場(さぬき市)教員等2名、生徒25名
教員等5名、生徒37名
8月5日(水曜日)大串公園シーサイドコリドール球技場(さぬき市)教員等3名、生徒25名教員等2名、生徒32名
8月6日(木曜日)大串公園シーサイドコリドール球技場(さぬき市)教員等3名、生徒25名
教員等3名、生徒48名
8月7日(金曜日)東部運動公園(高松市)教員等2名、生徒25名
教員等3名、生徒48名

※試合は1試合30分間で、1から3試合実施。

3 その他
4校のすべての参加者を自宅待機としている。今後、保健所の指示に従いPCR検査を実施。
8月5日(水曜日)の夜、立正大淞南高校の監督と県立高校の教員(監督)2名が会食。
立正大淞南高校は4日間、マイクロバスによる日帰りで参加。

https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/dir4/dir4_1/dir4_1_6/wzoipf200810173505.shtml

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密・ノーマスク・メガホン

また野球部の事例ですが、選手も在校生もノーマスクで密となり、メガホンを使って労っていました。この中に1人でも感染者がいたら、飛沫感染や接触感染が生じるのは避けられません。

2020.8.5~野球部応援ありがとうございました~

みなさん、こんにちは。

昨日野球部が夏の大会を終え、県準優勝という結果となりました。

テレビ等で放映されましたので試合の様子はご覧の通りです。大変な熱戦で、見る者に感動と勇気を与えてくれる、そんな戦いをしてくれました。

夕刻、戦士たちが学校に戻ってきた様子をお伝えします。

↓サッカー部始め、マーチングや射撃部などみんなで迎えました。(写っていませんが、この後ろにもたくさん生徒がいます!)

同校ブログより(キャッシュ)

※当初は多数の生徒が撮影された写真もアップロードされていましたが、現在は削除されています。

小学生でもこうした行為は行いません。誰かが「これは危ないよ」と言わなかったのでしょうか、それとも言えない雰囲気だったのでしょうか。

寮生活がリスク大

全国各地で数多くの感染者が報じられる現在、感染リスクをゼロにするのは非常に困難です。

ただ、リスクを低減し、更に感染を拡大させる可能性を減じる事は可能です。その為に「三密回避」「会食注意」「マスク着用」等が強く推奨されています。

報道を読む限り、立正大学淞南高等学校での最大のリスク要素は「寮生活」だと感じています。実は数多くの大学寮や合宿所ではクラスターが発生しています。

中央大学の合宿所 新たに2人感染 計13人に クラスター発生か
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200720/k10012524771000.html

1つは世田谷区にある日本体育大学の運動部の寮で、男子大学生6人の感染が判明し、この寮での感染者は10人となりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cba5fedbee904b8747f7fed7ff703fdb44b9ee0

また、ホストクラブで感染が拡大した要因の一つとして、「寮での共同生活」が指摘されています。

 「夜の街」での感染と言われるが、ホストの人たちは店内だけでなく仕事の後も一緒に過ごし、寮で同居している人も多い。実態としては「家庭内感染」に近いと感じる。

https://digital.asahi.com/articles/ASN7F6TN9N7FUTIL019.html

風呂・食事・部屋を共にする寮生活は、家庭生活と類似する部分が多いです。中に感染者が入り込んでしまうと、感染拡大を防止するのは非常に困難でしょう。

より問題を大きくするのは「規模」です。家庭ならば濃厚接触者となるのは数人の同居家族です。

しかし寮生活だと、十数人~数十人という規模に膨れあがってしまいます。

しかも学校寮で生活するのは若者です。行動範囲が広くて症状を発しにくい若者は感染しやすく、そして感染させやすいです。

ただ、生活が寮及び学校で完結しているので、高齢者等に感染を広げる可能性が少ないのは不幸中の幸いかもしれません。

コロナ禍が収束するまでは、残念ながら学校寮での生活は極めて大きなリスクがあると言わざるを得ません。

完全個室化等の十二分な感染防止対策、それが無理ならば寮の一時閉鎖もやむを得ないでしょう。