高齢者施設の利用者や職員等が利用出来た「スマホ検査センター」の対象が、福祉施設等で働く全職員に拡大されます。

大阪府は、新型コロナウイルスの感染の急拡大を受けて、現在、高齢者施設などを対象としているインターネットで検査の申し込みができるシステムの利用を、新たに保育所や幼稚園の職員などにも広げました。

大阪府は、高齢者施設などでの集団感染を防ぐため、入所者や利用者らが迅速に検査を受けることができるよう、保健所などを介さずに、スマートフォンやパソコンから、直接、検査の申し込みができるシステムを運用しています。

この利用について、府は、感染の急拡大を受けて、このほど、新たに府内の保育所や幼稚園の職員、高齢者や障害者の訪問サービスを行う職員にも広げました。
これで、システムを利用できる人はおよそ100万人に上るということです。

府によりますと、1月の運用開始から今月13日までに、システムで申し込みを行った人のうち3500件あまりを検査した結果、82人が陽性だったということです。(以下省略)

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210418/2000044147.html

詳しい内容は大阪府「スマホ検査センター」のウェブサイトに掲載されています。

 高齢者施設等「スマホ検査センター」は、高齢者施設等における新型コロナウイルスのクラスター発生防止と感染拡大の最小化、福祉サービスの安定的な提供を確保するため、保健所や医療機関での体制に加え、施設等の職員、入所者及び利用者等に少しでも症状が出た場合にスマートフォンやパソコンでインターネットから検査申込いただけるよう設置した検査センターです。(中略)

高齢者施設等「スマホ検査センター」の利用対象を福祉施設等で働く全職員に拡大します!
府内のすべての福祉施設等の職員と高齢者入所施設等、高齢者通所サービス事業所等、障が者入所施設等、障がい者通所サービス事業所等、児童養護施設等、救護施設等の入所者等で少しでも症状のある方が対象となります。

http://www.pref.osaka.lg.jp/chiikifukushi/coronafukushi/index.html

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/40060/00000000/beppyou1_sisetu.pdf

こうした施設の職員や利用者が感染してしまうと、集団感染に繋がりやすいですね。

保健所や発熱外来等を経由する検査と比べ、即座に検査を行えるのは大きなメリットでしょう。施設から職員へも「症状があったらすぐに検査を受けて欲しい」と促しやすいです。

少しだけ注意が必要なのは、少しでも症状がある方が対象となること、そして追加された施設においては「職員のみ」が対象となる点ですね(従前からの対象施設は利用者も可)。

また、出来る事であれば、学校の教職員も対象に加えて欲しかったです。多くの人間と接し、かつ屋内で話す機会が非常に多い職種です。

教職員の感染からクラスターが発生する事案が少なくありません。中には児童に感染が広がったと推測される事例もあります。

第4波でも高齢者施設等でクラスターが多発する危険があります。ハイリスクな行動を避けると共に、少しでも症状を自覚したら早めに検査を行っていきたいですね。