大阪府内の感染者が急増し続けています。

3月31日の感染者は599人でした。第3波のピーク時に匹敵する数字です。

【速報】大阪で新たに599人の感染確認

大阪府で31日、新たに599人の新型コロナウイルス感染が確認されました。

東京都で新たに確認された感染者数414人を、185人上回りました。

大阪府で1日の感染者数が500人を超えるのは、525人の感染が判明した1月23日以来です。

先週水曜日(24日)に確認された感染者数は262人で、2倍以上の増加となりました。

31日の陽性率など詳細情報に関する発表は、後ほど行われる予定です。

https://www.ktv.jp/news/articles/844bb631_6012_4df6_8474_79bbfbbce385.html

感染の中心は20代~30代の男性、特に大学生です。宴会・コンパ・歓送迎会・卒業旅行等を通じて急拡大しています。

大阪の感染は「拡大が速く、若い人が異常に多い」(府庁幹部)のが特徴で、重症者用病床も「2週間後ぐらいにピンチになる」。

https://www.muromin.jp/news.php?id=26181

尾身会長は、大阪で感染が拡大している理由について「春休みの影響もあり、若い人がコンパなどの行事をやったことで、感染が急速に拡大したことはほぼ間違いない」と分析しました。

https://www.news24.jp/articles/2021/03/31/04848203.html

 吉村知事は会議前の定例会見で「20代が非常に多いです。20代だけで30%弱、30代以下の若い世代で新規陽性者の6割弱が最近の数字でいくと多い。3月17日からのカウントで行くと、10代から30代で51%。ここ数日を見ると約6割弱が30代以下、20代が圧倒的に多い。中でも大学生が非常に多いという報告も受けています」と説明した。

 また、吉村知事は、飲食や飲み会、コンパ、卒業旅行でのクラスターが発生したケースもあると報告を受けていることも明かしていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/75084b6706cd3d9aeec8f2d7a9e940b3ebf3f078

大阪では昨日今日とロックフェスが行われています。

感染者はこれまでにない勢いで増加しています。

緊急事態宣言の解除以後、街中の人出は日を追う毎に増えています。特に年度末だった先週末は過ごしやすい気候かつ花見日和だった事もあり、各地はこれまでにない賑わいでした。

本日発表される600人弱という感染者には、先週末の行動によって感染した人の多くは含まれていません。そして、今日はまだ水曜日です。

週末に向けて感染者が更に増加するのは避けられません。毎週のピークたる土曜日(4月3日)には、800人を越える過去最高の感染者が発表されるでしょう。

4月1日からまん延防止等重点措置(いわゆるマンボウ)がが適用されます。大阪市内の飲食店等へ20時までの時短営業を要請する方針だそうです。

しかし、対策は遅く、かつ緩いです。

大阪府内は変異株が流行し始めています。感染者の一部や変異株感染者の濃厚接触者を対象としたスクリーニング検査では、半数近くで変異株が検出されています。

明日からの新年度は無事に始まるのでしょうか。入園式や入学式は実施されるとしても、その後の保育や授業には大きな制約が掛かるでしょう。

1日の感染者が1,000人を越え、子供達の間で大流行の兆しが見え始めた時、幼稚園・保育所・学校等の休校休園という可能性もあります。

4月13日・14日の聖火リレーは本当に行うのでしょうか。仮にリレーを実施したら、矛盾するメッセージを発するだけです。感染対策にはマイナスにしかなりません。

4月~GWはステイホーム月間となりそうですね。自宅で快適に過ごせるアイテム、そして外出時の感染予防対策が求められます。

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(追記)
本部会議の資料が掲載されています。

第42回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議
http://www.pref.osaka.lg.jp/kikaku_keikaku/sarscov2/42kaigi.html

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38215/00391361/ikkatsu.pdf

知事が指摘した通り、20代~30代の感染者が爆発的に増加しています。

推定感染日は3月上旬から徐々に増加、そして3月10日以降は基調を早め、そして17日以降は一気に増加しています。大学や専門学校の卒業シーズンと重なる動きです。街中でも袴姿を数多く見かけました。

大変申し訳ない言い方ですが、感染の中心は若者、特に学生です。卒業に合わせたコンパ・宴会・卒業旅行が感染拡大の場となりました。

入社日を隔離された病室で迎える危険性を顧みなかったのでしょうか。コロナ感染に対する差別は許されませんが、「コロナに感染して入社式を欠席した」という事実は消せません。

2月下旬に緊急事態宣言を解除した時点で、年度末に感染が拡大するのは一目瞭然でした。4月上旬に感染が急増すると予期していましたが、1~2週間ほど早い動きとなってしまいました。

この感染拡大により、少なくない方が「大学生等に感染拡大防止を呼びかけても効果が薄い。オンライン授業を徹底し、キャンパスに来させない措置が重要だ」と痛感してしまったでしょう。残念ながら私もその1人です。

大学生等が感染拡大のドライビングフォースである以上、当面は若年層の行動に通じるイベント等を中止・延期せざるを得ないでしょう。大阪府内の大学の入学式はオンライン化すべきです。

医療提供体制も急激に悪化しています。入院・宿泊療養予定者はこれから急増する見通しです。感染規模はステージ4へ到達しました。

既に大阪府内の医療機関に対し、「フェーズ4-2」(最大限の確保病床)へ向けた措置を講ずるように通知が発せられたと聞きました。

大阪府は蔓延防止等重点措置の適用を要請しました。適用地域は大阪市です。

ただ、同会議の資料だけでは、同措置の適用によって大阪府が何を行うかは不明です。「マスク会食の徹底」という話が聞こえていますが、不自然な習慣を徹底させるのは非常に難しいです。

いっその事、「孤食の徹底」「店内会話の禁止」「アクリル板衝立の義務化」ぐらいを行って欲しいです。このご時世、ご飯ぐらいは黙って食べましょう。

また、大学生を中心とする若年層への措置は不可欠ですね。街中で騒いでいる学生を数多く見かけます。ノーマスクで大声で喋る学生に囲まれた時は、恐怖感を覚えました。

若年層が街中で大騒ぎしないような対策を求めたいです。迷惑しています。先生達の指示に従って行動を抑制している、小学生や保育園児達が可哀想です。

思い起こしてみると、感染が拡大した時期はいずれも学生の長期休暇と重なっていますね。第1波は昨年の春休みでの卒業旅行、第2波は夏休み、第3波は冬休み、そして第4波は春休みです。

授業がなくて時間を持て余す学生の行動を抑制するのが極めて重要です。

更に重要なのは卒業直後の学生ですね。卒業によって学校への帰属から離れた一方、4月から所属する学校や企業等からの統制は及んでいません。言うなれば、どこにも所属しない自由な状態です。

行動に関してどこからも言われないので、より自由に動きやすいのでしょう。

ただ、年度末の感染により、多くの大学生等が入社式や配属初日に出勤できません。どの様な理由であれ、初日から病院で隔離されている新入社員に向けられる視線は氷の様な冷たさでしょう。

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