認可保育所で毎月必要となる費用は保育料だけ、というのは大間違いです。
これ以外に様々な費用が発生し、保育所へ納入する必要が生じます。
通常、保育に必要となる諸経費については、保育所運営費等によって賄われるので保護者が納入する必要はありません。
一方、これ以外の諸経費は別途納入する義務が生じます。

1.保育料
自治体(大阪市)へ納入する保育料です。
世帯収入・園児の年齢・人数等で定まります。
詳しく知りたい方は保育料計算フォームを利用されるか、保育料表(大阪市HP)を参照して下さい。

2.特別保育にかかる利用料
延長保育・一時保育・休日保育等にかかる利用料です。
公立保育所は公定料金となっています。

公立保育所延長保育利用料
制度内容利用料金
生活保護
世帯
市民税非課税世帯課税世帯
母子世帯等母子世帯等
以外
月額制定期利用・就労等の理由により、日常的に延長保育を利用する場合      全額免除 1時間延長
1か月
1,000円

2時間延長
1か月
2,000円※

3時間延長
1か月
2,300円※

1時間延長
1か月
2,900円

2時間延長
1か月
5,900円※

3時間延長
1か月
6,800円※

日額制・就労等の理由により、月に数回延長保育を利用する場合 1時間延長 1日:300円
2時間延長 1日:600円 ※
3時間延長 1日:700円 ※
1回利用・突発的な理由により、延長保育を利用する場合

※ 2時間延長、3時間延長については大淀保育所の夜間保育のみになります
※ 母子世帯等とは、母子世帯、在宅障がい児(者)世帯など

http://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000209365.htmlより

民間保育所は施設毎に利用料・利用時間等が異なります。
(一例)

時間帯金額
午後5時 ~ 午後6時2,500円/月額
午後5時 ~ 午後7時2,900円/月額
午後5時 ~ 午後8時5,900円/月額
(軽食がでます。)

http://hoikuen.tokuzoji.org/nyuen-kibou/price.htmlより

3.保育所運営費に含まれない必要経費
保育所において入所児の福祉を図る為の運営費、すなわち保育所運営費が市から交付されており、保護者からは徴収できません。
これには人件費(保育所長・保育士・調理員等の給与及び各種手当)、管理費(庁費・旅費・補修費・保健衛生費等)、一般生活費(給食材料費・保育材料費、3歳未満児については月額9,550円、3歳以上児については月額6,466円)、児童用採暖費(暖房に要する費用)が含まれます。
「保育所運営費に含まれない必要経費」とは、3歳以上児の主食代、児童に帰属するもの(制服・個人で使用する保育用品)等が該当します。
また、徴収する際には保護者に対し使途を明確に示す必要があるとされています。

お世話になっている保育所は主食費は徴収していませんが、教材費として月1500円を徴収しています。
(一例)

諸経費内訳

乳児組(0.1.2才児)幼児組(3.4.5才児)
安全保険315円/年(日本スポーツ振興センター)
給食補助費3.400円/月副食のみのところを完全給食としする為
教材費1,700円/月2,200円/月
制服カラー帽子480円(0才児を除く)カラー帽子480円 運動シャツ(長袖)1,900円
運動シャツ(半袖)1,700円 ショートパンツ2,100円
上靴1,400円 下靴700円

以下の諸経費は希望の方のみです。

延長保育料1時間(18時~19時)2,900円/月
2時間(18時~20時)5,900円/月
単発利用・予定外延長保育料(18時~20時)500円/30分
もし、朝7時より早く登園されたり
お迎えが20時を過ぎてしまった場合は、
30分あたり1,000円を頂く事になります。
午睡布団のリース1,900円/月     400円/回
朝食提供350円/1食
夕食提供500円/1食

http://www.dai5kyo.or.jp/polaris/enterより

4.保護者会費
多くの保育所で保護者会が組織されており、会費の納入が必要となります。
お世話になっている保育所は年4800円で、半年毎に保育士を通じて納入しています。
運動会の景品・卒園時への贈り物等に充当されています。

多くの場合、保育料以外の情報はweb等で公開されていません。
また、保育所によって内容は大きく異なります。
入所を検討している保育所に対し、申込前に「保育料以外の諸費用を教えて欲しい」と尋ねるのが良いでしょう。
想定外の費用が掛かると入所後に判明しても後の祭りです。