【H26保育所一斉入所結果分析】(14)東淀川区

H26保育所一斉入所結果分析、14回目は東淀川区を取り上げます。
区内中心部と周辺部で状況が驚くほど異なっています。
各保育所毎の新入所者数・入所者平均点・入所基準点を取り上げ、H25とH26を比較した上で分析検討を行ってみます。
（入所者平均点・入所基準点の計算方法はこちらに記載しています。）
なお、【H26保育所入所申込状況分析】(10)東淀川区も参考にして下さい。

※各区の分析を順次行っていますが、「○○区の状況を早めに知りたい」「○○保育所についてもっと突っ込んだ分析を」というリクエストがありましたら、コメント欄やお問い合わせからお寄せ下さい。

【H26】大阪市子育て支援施設データ&マップ（非公式）より

就学前児童数の減少（前年比-2.5%）及びアートチャイルドケア東淀川の新設により、全体としてみると保育所へはやや入所しやすくなっています。
しかしながら、未だ入所保留児童は208人（市内3位）と多いままです。
城東貨物線の東西、及び神崎川の南北で大きく傾向が異なっているのが主たる原因です。

城東貨物線の西部（淡路地区）及び神崎川の北部（井高野地区）は入所基準点が125-135点の保育所が大半を占め、保育所への入所希望者はほぼ入所できている状態だと考えられます。
就学前児童数と比較して保育所が密に設置されており、保育所需要以上に供給が為されているからでしょう。
子供の数が急速に減少している、という話も聞きました。

一方、城東貨物線の東部・神崎川の南部（区内中心部）は全く様相が異なります。
入所基準点は最低でも155点（新設保育所を除く）、中には185-195点と著しく高い保育所もあります。
入所者平均点も180点台-190点台となっています。

特に上新庄駅前にある風の子保育園・風の子ベビーホームは入所基準点が195点、入所者平均点が200点前後と東淀川区内で最も高くなっています。
上新庄駅前というロケーション・新築したばかりの園舎（詳細はこちら）が人気を集めている理由の一つでしょうか。

入所保留児童の大半は区内中心部で発生していると推測されます。
区内全体での入所倍率は1.27倍と市内平均ととほぼ同一ですが、地域によって極端な差があります。
また、川と他市に囲まれている地理的要因から、他の区の保育所へ入所する選択肢が事実上検討しにくくなっています。
東淀川区中心部は「隠れた待機児童発生地域」と言えるでしょう。

ただ、東淀川区は保育ママ・こども園・認可外保育施設が豊富に存在しています。
仮に保育所へ入所出来なかった場合であっても、他の選択肢を考えやすくなっています。
東淀川区で認可保育所への入所を検討する際には、こうした他の保育施設も同時にお考え下さい。