大阪市立小中学校でオンライン学習が始まろうとしています。

このところ、「学校などでのオンライン学習用に何か買いたいけど、何を買えば良いのか分からない」という話をしばしば聞きました。

そこで、学校でのオンライン学習システムやオンライン通信教育を念頭に、どういった端末が望ましいか考えてみました。

大阪市立学校ではTeams(Microsoft社製)を利用

大阪市はTeams(Microsoft社製)を利用して、双方向型のオンライン学習を行います。

Teamsではチャット・ビデオ会議・オンライン授業・資料配付・ファイル送信等が行えるそうです。


https://download.microsoft.com/download/5/8/e/58ea87c5-cc95-454b-b2ce-f3a1dd35cf03/Guide_to_Online_Classes_Starting_with_Microsoft_Teams_(for_elementary_and_junior_high_schools).pdf

各校でも準備を進めています。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた臨時休業中における学校と家庭における双方向通信(テレビ会議)の活用について(お知らせ)

目的
臨時休業期間が延長される中、お子様の心身の状況や生活状況など、ていねいな把握や確認が今まで以上に必要となってきています。そこで、ICTを活用した双方向通信(テレビ会議)を行うことにより、教員が一人でも多くの児童と、直接、顔を確認しながらコミュニケーションをとることにより、少しでも児童の不安解消ができればと考えています。

利用サービス
Microsoft Office365のサービスである「Teams」を利用

http://swa.city-osaka.ed.jp/weblog/files/e561155/doc/159313/2955115.pdf

充実するオンライン通信教育

学校でのオンライン授業より先行しているのは、通信教育業者が行っている「オンライン通信教育」です。様々な業者がサービスを提供しています。

進研ゼミオンライン授業
Z会(小学生タブレットコース)
スタディサプリ
四谷大塚オンライン小学校

iPadを中心に検討を

最も大切なのは、小さな子供(具体的には年長児~小学校低学年を想定)でも簡単に扱えるという操作性でしょう。

親は忙しいです。端末を用いる度に準備し、アプリケーションを立ち上げ、利用している間はそばで見守り、終わったら片付けるのは大変です。

できれば子供1人で準備から片付けまで行って欲しいものです。

次いで重要なのは保守性でしょう。できる限りメンテナンスフリーで楽をしたいです。

つまり「初期設定はまだしも、日々の運用は子供1人で行える端末」が望ましいと感じます。

最も適しているのはiPadでしょう。本当に簡単です。カメラも内蔵されているので、町歩きや調べ物学習でも使えます。

created by Rinker
Apple(アップル)
¥38,280 (2024/12/14 03:36:01時点 Amazon調べ-詳細)

重量は483gなので、子供でも難なく持てる重さです。カバーを外せばすぐに画面が表示され、アプリケーションのアイコンを押せば立ち上がります。

年少児でも1人で使えるほどの簡単さです。子供1人でオンライン帰省(祖父母とビデオ通話)もしていました。

電源レスで運用できるのもありがたいです。満充電後、10時間は使えます。

画面の大きさは10インチ以上あるので、画面に表示される黒板の文字も読み取れます。7インチクラスやスマートフォンだと読み取るのは難しくなりますね。

学校でのオンライン授業では、文字入力が求められる機会もあります。ソフトウェアキーボードだと押しにくい&画面が狭くなってしまいます。

外付けのハードウェアキーボードを用いれば、パソコンのキーボードと遜色なく入力できます。

ただ、重いキーボードを取り外せないタイプだと可搬性を大きく損なってしまいます。また、キーボードが使わない場面では机の上で邪魔をします。

オススメなのは、必要な時だけBluetooth接続のキーボードを繋ぐ方法です。スマートに運用できます。

iPadはアップデートが行われる期間が長いのも特徴的です。6年前に販売されたモデルは、現在も最新のOSが適用できます。他のタブレットにはない長所です。

サポート長いね。「iOS 14」配信対象、5年前の機種も継続?
「これらの事例からも、Appleのサポート期間はおよそ5、6年ぐらいということが言えます。」
https://smhn.info/202001-ios-14-rumors

ノートパソコンは大変

その反面、ノートパソコンはオンライン学習で利用しにくいと感じています。

大人と子供のパソコン利用で最も大きな違いは「キーボードの入力頻度」です。大人は時として何万字を入力する機会がありますが、子供はゼロに近いです。音声入力でも足りるぐらいです。

使わないキーボードほど邪魔な物はありません。机の上で作業する際には、邪魔なノートパソコンを畳んで片付けるぐらいです。

また、準備や片付けも大変です。子供に代わってパソコンにACアダプタを接続し、電源ボタンを押して起動させ、マウスでアイコンをクリックし、ブラウザ内の該当部分をクリックさせる・・・・考えただけでも疲れます。

パソコンの設定も大がかりです。気が散らないように不要なアプリケーションを削除し、適切にアップデートを行い、フィルタリングを設定し、、、途中で諦めてしまいそうです。

ノートパソコンの画面サイズ・マルチタスク・汎用性は魅力的です。が、それを上回るデメリットがあります。小学生が使うには少し早いですね。

夏休みの宿題でもiPadが活躍

短い夏休みに課された宿題を仕上げるには、iPadが大活躍しました。調べ学習では子供と一緒にブラウザを覗き込んで、目当ての情報を探しました。

自然観察系の宿題では植物をカメラで撮影し、その映像を紙に書き写していました。

時には下の子が奪い取り、祖父母に電話を掛けて遊んでいました。

iPadがあれば、Teamsを利用したオンライン授業や各社のオンライン通信教育も利用できます。

廉価タイプなら本体4万円弱、カバーやキーボード等を含めたら約6万円です。子供専用はまだしも、まずは家庭に1台を