緊急事態宣言解除を受け、大阪市立学校は6月1日から再開して授業等を行います。
報道発表資料 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う臨時休業措置の終了及び6月1日以降の学校園の再開について
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kyoiku/0000504348.html
当初は給食無しの半日授業を行うと思っていました。しかし、何と初日から学校給食を行う意向だと報じられています。
大阪市長 学校給食6月1日再開
大阪市の松井市長は、緊急事態宣言の解除を受けて、休校が続く小中学校の学校給食を来月1日から始める考えを示しました。
大阪市は、緊急事態宣言の解除を受けて、休校が続く市立の小中学校を来月から再開させる方針です。これについて、松井市長は21日、記者団に対し、「給食も6月1日から始める。子どもたちは午前と午後とで分散登校になるが、午前のグループは給食を終えたら下校し、午後のグループは登校してすぐに給食を食べてもらう」と述べました。
松井市長は、休校で子どもの食事の準備が大変だという声が多く寄せられているとして、学校の再開にあわせて給食もできるかぎり早く始めたいという考えを示していました。
松井大阪市長 6月1日から市立小中学校の給食再開へ 現場からは戸惑いも
大阪市の松井一郎市長(56)は21日、緊急事態宣言の解除を受けて、休校が続く大阪市立の小中学校の学校給食を6月1日から開始する考えを明らかにした。
大阪府の緊急事態宣言の解除で、週明けの25日から小学6年生、中学3年生は登校日にひと足早く授業を始める方針。さらに6月1日から小中学校全学年で学校を再開させ、授業を段階的に進める。休み時間を長めにとって換気を徹底するなど対策も。さらに児童、生徒の給食は「6月1日から給食を始める。子どもたちは午前、午後の分散登校になるが、午前のグループは給食を終えたら下校。午後のグループは登校してすぐに給食を食べてもらう」と語った。
休校で子どもの食事の準備が大変だという声が大阪市に多く寄せられており、松井市長は学校再開に合わせて給食もできるかぎり早く始めたいという考えを示していた。また、3月24日に、新型コロナウイルス感染拡大に対する経済対策として、保護者の経済的負担軽減の観点から市立小中学校の給食費を2020年度に限って無償化することを発表している。
一方で、現場からは戸惑いの声も。松井市長の突然の給食再開表明に「寝耳に水」と大阪市立小学校の校長。事前通達がなく、午前と午後の2回に分けての給食とした場合「午後の授業開始が早くても午後2時半になる。どうすればいいのか」と対応に頭を抱えていた。
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/05/21/kiji/20200521s00042000400000c.html
私は「歓迎3割、驚き7割」と受け止めました。
3月以降、毎日の食事の準備や片付けが大きな負担となっています。本当に大変です。多くの声が大阪市に寄せられるのは無理は無いどころか当然です。
一方、「このタイミングで給食を始めるのは、本当に大丈夫だろうか?」とも感じています。
多くの方がご存じの通り、新型コロナウイルスは「食事の場」で感染するケースが多いと指摘されています。
特に複数人が屋内で会話しながら食事を楽しむ場は危険だとされています。まさしく学校給食そのものです。
仮に学校給食を行うのであれば、準備や食事の際には細心の注意が必要です。
取り分けて配膳するのでは無く、密封された食事(簡易給食)を各自が取りに行く事になるでしょう。恐らくは量は足りません。
向かい合って座るのでは無く、互いに距離を取って同一方向を向き、一言も喋らずに食べる事が求められます。
また、食事後には適切な片付けや消毒を行わなければなりません。食事後は飛沫が飛び散っている恐れが高いので、より注意が必要です。
時間も問題です。「子どもたちは午前、午後の分散登校になるが、午前のグループは給食を終えたら下校。午後のグループは登校してすぐに給食を食べてもらう」をシミュレートしてみます。
グループ | 時間 | 項目 |
午前グループ | 8時~8時10分 | 登校 |
8時15分~8時40分 | 諸連絡等 | |
8時40分~9時25分 | 1時間目 | |
9時35分~10時30分 | 2時間目 | |
10時40分~11時25分 | 3時間目 | |
11時25分~12時 | 給食 | |
12時20分~ | 下校 | |
午後グループ | 13時~13時10分 | 登校 |
13時10分~14時 | 諸連絡等・給食 | |
14時~14時45分 | 1時間目 | |
14時55分~15時40分 | 2時間目 | |
15時50分~16時35分 | 3時間目 | |
16時45分~ | 下校 |
簡易給食であっても、準備や片付け等に小一時間は掛かります。消毒や掃除等を行う時間を確保するのは難しいです。
時間が厳しいのは午後グループですね。13時登校だと昼食が遅くなってしまいます。また、下校時間が遅くなり、帰りが心配です。
午後グループは遅くとも12時半に登校しなければ、後の給食や授業を行いきれません。
となると、午前グループの登校時間を少し早める、1授業の時間を40分に短縮する、授業時間間の休憩時間を削る等の対策が必要です。
様々な時間を切り詰めれば、机上の計算では給食時間を捻出できます。しかし余りに余裕が無く、綱渡りの時間割です。
給食提供の有無は本日13時半から開催される対策会議で議論され、決定されます。
以下、関係部分の書き起こしです。
【松井市長】
・学校現場へフェイスシールドを配布して欲しい
【教育委員会】
・学校再開は文科省マニュアルを参考にして進める
・15日までは午前午後の2分割
・いずれも学校給食を実施したい
・小学生は午前3時間授業→給食→下校、午後給食→2時間授業→下校
・通常給食を提供する、但し調理時間短縮の為に一部副菜等を省く事もある
・中学生は午前3時間授業→給食→下校、午後給食→3時間授業→下校
・パンと牛乳と副食等の、特別給食を提供する(自校調理できない学校もある為)
・学校での児童預かりも継続する
・6月15日からは通常授業
・夏休みを18日短縮(夏休みは8月8日~)、冬休みを2日短縮、土曜授業も行う
・土曜授業は現行3回→5回を想定
【こども青少年局】
・徐々に通常保育へ戻していく
・6月1日以降は提供縮小、登園自粛を行わない
・6月中は緩やかな家庭での保育の協力は続けたい(仕事休み、育休中等)
・園児や職員等が感染したら、一部休園ないし全部休園を要請する
【松井市長の囲み会見】
・フェイスシールドは教員の着用徹底、次いで児童生徒にも配りたい(数が足りないかも?)
・9月入学にして欲しい、最終学年は部活動、文化的活動、修学旅行ができなくなる
・十三市民病院は17名入院中、医療崩壊を防ぐ砦、新型コロナウイルスが普通の風邪になったら元の形に戻したい
・体育の時間はマスクを外して距離をとる
・(給食の提供について)子供達の栄養補給を重視している
・保育所保護者は自粛要請に非常に協力的、感謝したい、最大限の感染予防して園運営を行う
毎日の体調管理&感染予防を
様々な報道等を見る限り、不特定ないし多数と共に過ごす(有症者が入り込むリスク)、一定の空間長時間密閉される、他人と同じ物を触れる(接触感染)、会話や食事等を行う(飛沫感染)と感染するリスクが高いと感じています。
マスクは依然として品薄ですが、楽天市場では徐々に入荷しています。Amazonでも時折入荷しています。
咳や微熱がある方は外出せず、自宅で療養するのが大切ですね。我が家は毎朝検温しています。学校や保育所等では朝の検温を義務化した方がよいかもしれません。
定期的に換気を行いたいですね。まだ寒い季節が続きますが、着込んで耐えます。
他人とは同じ物を共用せず、触れざるを得ない部分は消毒するのが効果的でしょう。手洗いを徹底し、手袋を常用するのも良いかもしれません。
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休校・休園は更に延長されそうです。多くのコンテンツがインストールされている、子供向け電子書籍は遊びながら学べるアイテムです。