「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」等でお馴染みのベネッセコーポレーションから、大量の顧客情報が漏洩しました。
保育所のお友達の持ち物にしまじろうグッズをしばしば見掛けます。
小さなお子様がいる世帯にとっては他人事ではありません。
ベネッセ 個人情報最大2070万件流出か
7月9日 19時24分教育事業などを手がける「ベネッセコーポレーション」は9日、通信教育サービスなどを利用している子どもや保護者の名前や住所などの個人情報、およそ760万件が外部に流出したことを確認するとともに、流出した個人情報は最大2070万件に上る可能性があると発表しました。
(以下省略)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140709/k10015871611000.html
情報が漏洩した商品・サービスは以下の通りです。
現在利用している方だけではなく、以前に利用していた人も漏洩しているとの事です。
・こどもちゃれんじ
(こどもちゃれんじbabyを含む)
・進研ゼミ小学講座
・進研ゼミ中学講座
・進研ゼミ高校講座
・難関私立中高一貫講座
・東大特講√T 京大特講√K
・考える力・プラス中学受験講座
・公立中高一貫校 受検講座
・こどもちゃれんじEnglish
・Worldwide Kids
・BE-GO
・かがく組
・Benesseこども英語教室(直営)
・ベネッセグリムスクール(直営)
・コラショのえいごコース
・Benesseサイエンス教室
・学習教室
・Benesse文章表現力教室
・考える力・プラス講座
・得点力学習DS
・ポケットチャレンジ
・しまじろうミュージック
・EVERES(エベレス)
・いぬのきもち
・ねこのきもち
・たまひよbefa!http://www.benesse-hd.co.jp/ja/about/release_20140709.pdf
(太字は筆者強調)
漏洩した項目は以下の通りです。
・郵便番号
・お客様(お子様とその保護者)のお名前(漢字およびフリガナ)
・ご住所
・電話番号(固定または携帯)
・お子様の生年月日、性別クレジットカード番号・有効期限、金融機関の口座情報、成績情報など上記項目以外の漏えいは確認されておりません。
保育園児や幼稚園児がいる家庭では、既にこどもちゃんれじ等を始めている方も少なくないでしょう。
我が家は利用していませんが、キャンペーン等に申込みを行った為か、頻繁にDMが届いています。
今回の個人情報漏洩は規模が極めて大きく、何より「子供に関する個人情報の漏洩」というのが大きな問題をはらんでいます。
漏洩した名簿を利用して、今後20年程度は子供向けのダイレクトメール(DM)が届く可能性が極めて高いでしょう。
と言うのは、子供の成長と年齢に応じて必要なサービスは半固定化されており、適切なタイミングに合わせてDMを送る事ができれば効果的な販売促進が期待できるからです。
たとえば該当する子供がいる家庭に対し、小学校入学前年にはランドセルや学用品、小学3年生-高校生(特に受験前年)には学習塾、高校3年生には大学案内、19-20歳の女性には振り袖のDMを送る事ができれば効果的です。
送られる方はたまった物ではありません。
一方的なDMは殆どは無駄なゴミとなります。
それ以上に恐ろしいのは犯罪での利用です。
名簿を利用すれば家庭毎の子供の年齢・性別が判明します。
これにより、たとえば特定年代の女児に対するいたずら等の犯罪が極めて容易になってしまいます。
電話番号も流出しているので、いたずら電話も容易に掛けられます。
仮に漏洩した情報を利用して犯罪が行われて被害を被った場合、ベネッセは責任を取るのでしょうか。
報道等によると流出ルートは概ね特定されている様子です。
また、漏洩した情報をDM発送等に既に利用した企業もあります。
今後は適切な捜査等が行われるでしょうが、漏洩した情報は全て回収するのは極めて困難でしょう。
- 投稿タグ
- ニュース