コロナウイルス、国立感染症研究所より
文科相が学校再開の指針案示す
新型コロナウイルス感染拡大防止のため続く一斉休校を巡り、萩生田光一文部科学相は24日の閣議後記者会見で、教室の換気や検温の徹底など再開に向けた指針案を示した。「状況が改善したわけではない。警戒を緩めず準備を」と求めた。
文部科学省としては珍しく、大臣会見と同じタイミングでウェブサイトに掲載されています。
令和2年度における小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における 教育活動の再開等について(通知)
https://www.mext.go.jp/content/20200324-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf
新型コロナウイルス感染症に対応した学校再開ガイドライン
文部科学大臣は「原則として全国の小中高校等を新学期から再開する」と発言したのと歩調を合わせたのか、学校再開ガイドラインには地域毎の区分(感染者がいない地域/拡大している地域等)の区分が表記されていません。
萩生田文部科学相は23日午前、新型コロナウイルスの感染拡大で休校している全国の小中高校などは原則、新学期から再開されるとの見通しを示した。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200323-OYT1T50106/
「感染者が増加している地域でも、新学期から学校を再開させたい」という意思が垣間見えます。臨時休校を新学期以降も延長する場合は、「臨時休業の実施に関するガイドライン」(後記)に則って判断するのでしょうか。
以下、気になる点をピックアップしました。
この専門家会議の提言を踏まえ,学校においては以下のような対応を行うこと。
(1)換気の徹底教室等のこまめな換気を実施すること(可能であれば2方向の窓を同時に開けること)。その際,衣服等による温度調節にも配慮すること。
(2)近距離での会話や発声等の際のマスクの使用等多くの学校においては人の密度を下げることには限界があり,学校教育活動上,近距離での会話や発声等が必要な場面も生じることが考えられることから,飛沫を飛ばさないよう,咳エチケットの要領でマスクを装着するなどするよう指導すること。
学校では常に窓を開けて換気し、常時マスクを着用する事が求められそうです。自宅にあるマスクで足りるか不安です。
出席停止等の扱いについて
児童生徒等の感染が判明した場合又は児童生徒等が感染者の濃厚接触者に特定された場合には,各学校において,当該児童生徒等に対し,学校保健安全法(昭和33 年法律第 56 号)第 19 条に基づく出席停止の措置を取ること。
なお,後者の場合において,出席停止の措置をとる場合の出席停止の期間の基準は,感染者と最後に濃厚接触をした日から起算して2週間とする。
感染者本人に留まらず、濃厚接触者(例:同居家族が感染した)も出席停止となります(最後の濃厚接触日を含めて2週間)。
専らを占めるのは、親が感染して子供が出席停止となるパターンでしょう。
ところで両親が感染して入院したら、子供の育児は誰が行うのでしょうか。祖父母に感染させるのが怖いので任せられません。
一斉臨時休業に伴う学習の遅れについて
今般の一斉臨時休業に伴い,児童生徒が授業を十分に受けることができなかったことによって,学習に著しい遅れが生じることのないよう,可能な限り,令和2年度の教育課程内での補充のための授業や教育課程に位置付けない補習を実施すること,家庭学習を適切に課すこと等の必要な措置を講じるなど配慮すること。
新年度は補充授業や補習が多くなると考えられます。既に夏休みを短縮すると発表している自治体もあります。
入学式及び修学旅行等の学校行事の実施に関すること
特に,修学旅行については,その教育的意義や児童生徒の心情等にも配慮いただき,当面の措置として取り止める場合においても,中止ではなく延期扱いとすることを検討いただくなどの配慮をお願いしたいこと。
修学旅行は軒並み延期、そして中止になる可能性が高いと感じています。
旅行業界への補助的な意味合いで修学旅行を推進したい動きも出てくるでしょう。
しかし、移動中や旅行先での感染予防、そして遅れている授業時間を重視すると、修学旅行を実施できる環境ではありません。
また、それ以外の諸行事も中止になる事が多いでしょう。特に地域や保護者といった(不)特定多数を招く行事は厳しくなります。
この機会に優先度が低い行事を終了する学校も出てくるでしょう。行事を始めるのは簡単ですが、終わらせるのは容易ではありません。
放課後児童クラブ, 放課後等デイサービスのための学校の教室等の活用等に関すること
学校を再開する場合でも,放課後児童クラブ, 放課後等デイサービスにおいて密集性を回避し感染を防止する観点等からは,一定のスペースを確保することが必要である。
このため,教室,図書館,体育館,校庭等が利用可能である場合は,国庫補助を受けて整備した学校施設を使用する場合であっても財産処分には該当せず,手続は不要であり,積極的に学校施設の活用を推進すること。
放課後児童クラブやデイサービス等において、学校施設を幅広く利用出来る趣旨ですね。大阪市では「いきいき活動」も含んで考えられるでしょう。
教室と比べて学童保育等はより密集性が高いのが実情です。様々な学校施設等を利用し、感染しやすい3条件を絶対に避けて欲しいですね。
新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業の実施に関するガイドライン
臨時休業の実施にかかる考え方について
児童生徒等又は教職員の感染が判明した場合には,都道府県等の衛生主管部局と当該感染者の症状の有無,学校内における活動の態様,接触者の多寡,地域における感染拡大の状況,感染経路の明否等を確認しつつ,これらの点を総合的に考慮し,臨時休業の必要性について都道府県等の衛生主管部局と十分相談の上,実施の有無,規模及び期間について判断すること
臨時休業の判断基準や範囲等を自治体に丸投げした格好です。首長のカラーやリーダーシップによって、臨時休業の有無や範囲等が大きく違ってきそうです。
大阪市は新学期から通常通りに授業が始まるのでしょうか。臨時休業がこれ以上伸びたら、我が家は限界です。
6.子供の居場所確保に関すること
児童生徒等や教職員に感染者が発生した学校が,「1.臨時休業の実施にかかる考え方について」に基づき臨時休業を行う場合には,保護者が休暇を取得するなどの協力が必要となるが,子供の居場所確保に向けた取組を行うかどうかについては,当該学校を臨時休業とした趣旨を踏まえ,児童生徒等の間での感染拡大リスクを考慮し,慎重に判断する必要がある。
臨時休業中に子供の居場所確保を行える趣旨です。
ただ、「臨時休業とした趣旨を踏まえ」とあり、学校内で感染者等が生じたから臨時休業を行っている状況を鑑みると、子供の居場所確保は極めて難しいと感じました。
全国一斉休校と当該学校で感染者が発生した事による休校は、全く異なります。
新学期以降の対応等については、何らかの形で学校から連絡があるでしょう。何とか通常通りに新学期が始まり、授業が行われるのを祈るばかりです。
なお、最新の感染者数等は、下記投稿をご覧下さい。
毎日の体調管理&感染予防を
様々な報道等を見る限り、不特定ないし多数と共に過ごす(有症者が入り込むリスク)、一定の空間に長時間密閉される、他人と同じ物を触れる(接触感染)、会話や食事等を行う(飛沫感染)と感染するリスクが高いと感じています。
咳や微熱がある方は外出せず、自宅で療養するのが大切ですね。我が家は毎朝検温しています。学校や保育所等では朝の検温を義務化した方がよいかもしれません。
定期的に換気を行いたいですね。まだ寒い季節が続きますが、着込んで耐えます。
他人とは同じ物を共用せず、触れざるを得ない部分は消毒するのが効果的でしょう。手洗いを徹底し、手袋を常用するのも良いかもしれません。
マスクや咳エチケットを、そして食事中の会話は避けたいですね。
除菌用アルコール等の市中在庫は少しずつ復活していますが、マスクは全く見かけません。ドラッグストア等に入荷しているそうですが、即座に完売してしまうと聞きます。
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