保育所は迷惑施設でしょうか、それとも地域エゴでしょうか。
保育士や建設職人の不足、建築用資材の入手困難による建設延期という話はしばしば耳にしましたが、地域住民の反対による建設中止は初耳です。

 待機児童問題の解消が叫ばれるなか、住民の理解を得られずに、保育所の建設が難航するケースが相次いでいる。どうすれば子どもの居場所を確保できるのか。

 さいたま市内で昨夏、ある保育所の建設計画が撤回された。来春、児童90人を受け入れる計画だったが、住民の反対を受けて事業者が断念した。

(以下省略)

http://www.asahi.com/articles/DA3S11169628.html

子供の声がうるさいという苦情は、小学校や公園の周囲からもあるそうです。
しかし、こうした施設は子供の成長や教育、また保護者の勤労に不可欠です。
保育所の建設に反対しながらも現役世代の労働力を期待するのは明らかな矛盾です。

一方的に迷惑施設だと決めつける主張が正当化される地域は、きっと子供や子育て世帯は住みにくい街でしょう。
そうした地域からは徐々に子供が減ります。
そうなってから子育て世帯を呼び込もうとしても手遅れです。

確かに子供の声はうるさいです。
こうした住宅地は多様な家族が共に生活する場ですから、互いの立場を尊重し、一定の線で折り合いを付けていくのが大事ではないでしょうか。