大阪市北区で痛ましい事件が起きました。泣き止まない1歳児を毛布に包んでクローゼットに閉じ込めたところ、窒息死しました。
1歳女児死亡 24歳父親逮捕
10日未明、大阪・北区の集合住宅の部屋のクローゼットの中で、1歳の女の子がぐったりしているのが見つかりその後、死亡しました。警察は、当時一緒に部屋にいた24歳の父親を保護責任者遺棄の疑いで逮捕し、詳しい状況を調べています。
10日午前3時半ごろ、大阪・北区大淀中の集合住宅の一室から消防に「子どもが息をしていない」と通報がありました。隊員が駆けつけると集合住宅の部屋で小西真愛ちゃん(1)がぐったりした状態で見つかり、病院に運ばれましたが、死亡しました。
真愛ちゃんは寝室のクローゼットで見つかり警察は、当時一緒に部屋にいて、消防に通報をした父親の小西竜真容疑者(24)を保護責任者遺棄の疑いで逮捕し詳しい状況を調べています。これまでの調べに対し「うるさいから毛布にくるんだ。遺棄しようとして閉じ込めた訳ではない」と供述しているということです。
警察によりますとこの部屋には小西容疑者と妻、それに2歳の長女と1歳の真愛ちゃんの4人が暮らしているということです。小西容疑者の妻は、おととし12月、子どもたちの前で暴力を振るわれたとして警察に相談を寄せていて、その後、警察が児童相談所にも報告したということです。
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180310/5941461.html
事件が起きたのは、大阪市北区大淀中5丁目にあるマンションです。大阪市立大淀保育所の目と鼻の先です。マンション等の集合住宅や小規模な工場が多い地域です。
物件情報によると、築38年のマンション・間取りは2DK(40平方メートル)・家賃は75,000円(別途共益費3,000円)だそうです。親子4人で暮らすには少し手狭かもしれませんが、内部はリフォームされて過ごしやすい印象です。
事件当時(未明)、妻は仕事で外出していたそうです。また、1年4ヶ月前には家庭内暴力があり、児童相談所が介入したそうです。
竜真容疑者は妻(26)と長女(2)、次女真愛ちゃんとの4人暮らし。当時、長女は同じ部屋で寝ており、妻は仕事で外出していたという。
府警は、竜真容疑者について2016年12月、子どもの前で妻に暴力をふるう「面前DV」があったとの相談を受けて対応。当時妻が一時的に避難する措置をとったという。昨年2月には、大阪市こども相談センター(児童相談所)が、自宅を訪問して「心理的な虐待」と認定したが、けがなどはなく直接の虐待はないと判断。子どもの一時保護の措置はとらなかったという。
小さな子供を育てた経験がある誰もが、乳児の夜泣きに苦しんだ経験があるでしょう。私も数え切れないほどに泣き声で目が覚め、眠れない夜を過ごしました。
何度なだめても泣き止まず、途方に暮れた回数は数えきれません。しかし、毛布に包んでクローゼットに閉じ込めようと思った事はありません。
見落としてはならないのは、事件当時は妻が外出していたという点です。妻より若い20代前半の父親と乳児2人、泣き止まない乳児を前にイライラした様子は容易に想像できます。
普段からどの様な育児を行っていたか、泣き叫ぶ様な声が聞こえていなかったか、妻が夜中に日常的に外出していたのか等、様々な背景を探る必要があるでしょう。
育児ストレスは誰もが避けられません。一歩間違えると、誰しもが加害者となり得ます。永遠に泣かない夜になってしまいました。