残念なお知らせです。
大阪市北区で平成30年4月1日に開園を予定していて2保育園につき、開園予定日が「平成30年5月1日」へと変更されました。
天満ちとせ保育園及び(仮称)豊崎ちとせ保育園の開園遅延について
開園予定日の変更について
平成30年4月開園予定が平成30年5月1日開園へ変更になります。保育施設名及び住所
(仮称)天満ちとせ保育園 大阪市北区天満1丁目
(仮称)豊崎ちとせ保育園 大阪市北区豊崎1丁目利用調整について
1次調整(平成29年10月2日~16日申請受付分)での選考となります。
結果通知書は、平成30年2月2日(金)発送予定です。遅延理由及び保育園建設工事の状況についてのお問い合わせについて
問い合わせ先 社会福祉法人 ちとせ交友会 TEL086-944-6116(担当:岡野)
両保育園を希望された方には、10日までにその旨が封書で届いたと聞きました。また、多くの方から問い合わせメールを頂いています。
以前から懸念していました
両保育園は以前に記事で取り上げて紹介しました。
断定的な記述は避けましたが、「気掛かりなのは園舎建築工事の着工時期です」「11月上旬時点で上物の建設に着手されていません」という表現を用いて、開園予定に対する懸念をお伝えしていました。
実は当時、北区役所や運営事業者に対して「本当に予定通りに開園できるのでしょうか?」といった問い合わせを行いました。
それに対し、「多くの方から問い合わせを頂いている」「現時点で延期する予定はない」「工事業者ともしっかり話をしている」「予定通りに4月1日に開園します!」といった返事がありました。
残念ながら、懸念が現実化してしまいました。現場を数回見ただけの私であっても「間に合いそうも無い」と感じていました。
北区役所・工事業者・運営事業者は、内心で「4月1日開園は非常に厳しい」と認識していたのではないでしょうか。せめて希望保育所等を変更できる期限までに開園延期の旨を公表できていれば・・・・と悔やまれます。
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(1/15追記)
週末に豊崎ちとせ保育園の工事現場を見てきました。
まだ5階床・屋上部分の主要構造部分?(鉄骨)が組み上がっていませんでした。他の多くの新設保育所は既に外壁部分も完成し、内装工事・什器等の設置に着手しています。
5階床には、細い鉄骨?が大量に積み上げられていました。工事を行わない日は地べたに置くべき物でしょうか。
設計者はキアラ建築と記載されていました。森友学園が豊中市に開校を予定した小学校を設計した業者です。
ここで名前を見るとは驚きました。教育・保育施設の設計に関する高度なノウハウを有しているのでしょうか。
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影響は大きい、職場や区役所へ相談を
両保育園への入所を考えていた方への影響は少なくありません。育休中の方は復職する時期が、更には他の保育施設からの転所を検討していた方は転所自体が不安定となってしまいます。
4月に育休から復職する予定だった方は、まずは職場へ連絡して「(開設延期により)5月以降の復職でも構わないか」という旨を相談すべきでしょう。理解のある職場でしたら、「大丈夫です。決まったら教えて下さい。必要書類は郵送しておきます。」といった対応が為されるでしょう。
一方、復職時期の延期に難色を示したり、または内定していた就職を取り消す旨を示唆する勤務先もあるでしょう。自分では強く主張できないと感じたら、北区役所から勤務先等へ説明してもらう様に依頼する方法もあり得ます。
特に気掛かりなのは、天満ちとせ保育園の2歳児クラスに「保育士等優先枠」での入所希望者がいる点です。
優先枠の利用者には、昨年末に入所結果が通知されるスケジュールとなっています。結果通知後に開所延期、保育士としての勤務も1ヶ月延期となれば、吉村市長の肝いり施策である「保育士等優先枠」に泥を塗りかねません。
今回の開設延期において、入所希望者に過失等は全くありません。可能性等を示唆する説明も全くありませんでした。これで不利益を被る理由は何らありません。
更に難しいのは、別の保育施設から転所を希望して申し込んでいたケースです。「転所が決まったら3月末で退所、新しい施設が開園するまでの保育先は自分で探して下さい。」といった説明を受けたという話を聞きました。
これは非常に理不尽です。たとえ1ヶ月でも間が空いてしまうと、子育て家庭への影響は甚大です。北区役所はここで放り出すのを是とするのでしょうか。
私でしたら、「ちとせ保育園が開所するまでは今の保育施設で保育して欲しい」と強く申し入れるでしょう。4月からの入所者数に影響する恐れもありますが、中途半端に放り出されてしまう転所者への救済が優先されるべきです。適切な返事がなければ、市役所にも相談するでしょう。
平成30年度一斉入所の結果発送は2月2日が予定されています。時間がありません。特に両園を第1希望としている方は、早急に区役所・勤務先・現在登園している保育施設と相談して下さい。
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1/12追記:地域型保育事業卒園児の継続利用(定員の弾力化)は?
他の保育施設からの転所を申し込んでいたケースにつき、「地域型保育事業卒園児の継続利用(定員の弾力化)」という考え方が利用できるかもしれません。
これは「やむを得ない場合において、最大3人の入所枠につき、0-3歳児の受入れを行う」というものです。
既に大阪市の地域型保育事業に導入されているかは定かではありません(記憶の限りでは検討段階)。しかし、こうした方向性で議論・検討が続いているのは間違いないでしょう。
また、一部の地域型保育事業では、ある程度の余裕をもった保育士や保育室の広さが確保されているでしょう。
ちとせ保育園の開設延期は「やむを得ない場合」に相当します。定員の弾力化を先取りする形となりますが、緊急避難的な考えとして、両保育園の開設まで継続して保育を行える措置が待たれます。