先日、熊本市議が生後7ヶ月の乳児を連れて市議会へ出席しようとしたところ、議長等から退席を求められたニュースがありました。

【ニュース】ルールが問題? 熊本市議「問題提起したかった」乳児抱き議場へ

頭の中の考えを文章化しようとしていたところ、朝日新聞の仲村記者がツイッターへ投稿されていた文章が腑に落ちました。ご紹介します。

 について。誰かが連れてくるのは全然抵抗ない。ただ、子連れで プレゼンや講義(これは内容と関連があったのであえて連れて行った)、飲み会、家で子どもを見ながら仕事などいろいろ経験したが、子どもが騒ぐか以前に、けがをしたりしないか、ものすごく神経を使ってクタクタ。

連れて行くだけでも大変。在宅の方が、「家で仕事してるなら子ども預けなくていいでしょ」と、保育園の必要性を役所で理解してもらえなかった、という話も聞く。なので、非常時などに子どもを連れて行くことは容認してほしいと思うけど、子連れを前提として仕事の制度設計するのは違うと思う。

「子どもがいても仕事できるでしょ」とか、「子どものそばで仕事できる方がお母さんも子どももいいでしょう」みたいなとらえ方をされてしまって、女性が「育児しながら仕事も同時進行」というあり得ない負荷を求められたりしないだろうか、ということも気になる。

https://twitter.com/coccodesho

私も他の方が連れてこられても気にしません。多少の気は払うものの、適度なところで目の前の話題に集中します。

しかし、自分は連れて行きません。子供に気を遣いすぎてしまい、仕事や作業に全く集中できないからです。二兎を追っても一兎も得られません。

子連れで会議に出席し、議題に集中できるかは人によるでしょう。自分の子供や他人の子供がいても大丈夫な方、私の様に自分の子供がいたら集中できない方、誰の子供がいてもダメな方、様々な方がいるでしょう。

子供の年齢・性格等の違いも非常に大きいです。頻繁に授乳やオムツ交換が必要で泣き声を上げる子もいれば、うんともすんとも言わずニコニコしている子もいます。「大人しい子に限って連れてきてもOK」というルールは制度化できないでしょう。

また、子供の視点から考えると、親の職場に連れて行かれても全く楽しくありません。自由に遊べるのでもなく、ゆったりと横になって寝られるわけでもありません。病気をもらう事もあります。

親が仕事に集中し、そして子供が安心して過ごすには、保育施設の充実が欠かせないでしょう。「育児と仕事の同時進行」は親にとっても子供にとっても中途半端で危険です。

子連れ会議を幅広く容認するのではなく、子連れせずとも仕事できる環境が求められるのではないでしょうか。