非常に気掛かりな話です。
従来型の新型コロナウイルスと比べて感染力が極めて強いと言われる「イギリス型変異株」によるクラスターが埼玉県内で発生しました。
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(2/9追記)
埼玉県内の児童関連施設にて、新たに10歳未満の女児も変異株に感染していました。
一方、埼玉県の3人のうち、10歳未満の女児はすでにクラスター(感染集団)が確認されている児童関連施設の関係者で、この施設での変異ウイルスの感染者は計11人となった。残る2人は変異ウイルス感染者などの濃厚接触者だった。
また、埼玉県桶川市は「市内にて変異株による感染事例はない」と指摘しています。
2月7日時点、市内において新型コロナウイルス「変異株」による感染事例は確認されておりません。
https://www.city.okegawa.lg.jp/covid_19/kansenjirei/9031.html
同市がこうした指摘を行ったのは、埼玉県内で変異株クラスターの発生が報じられたのとほぼ同じタイミングにて桶川西小学校でクラスターが発生した為です。
2月3日(水曜日)公表
1 学校名
桶川西小学校2 経緯
2月2日(火曜日)に本校職員を含む4名の感染が判明しました。https://www.city.okegawa.lg.jp/covid_19/kansenjirei/9008.html
変異株クラスターの感染者の過半数は10歳未満である事から、桶川西小学校で発生したのではないかと指摘されていました。
しかしながら、「児童関連施設」と「学校」は全く違います。学校ならば「学校」と明示する筈です(もしくは施設種別を公表しない)。
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コロナ変異株、埼玉で11人感染 10歳未満が6人、同一施設
厚生労働省と埼玉県は5日、英国に滞在歴がない同県の10歳未満~60代の男女11人が、英国で広がる新型コロナウイルスの変異株に感染したと発表した。県によると、10人は10歳未満の子どもが通う同一施設の関係者でうち6人が10歳未満。もう1人は30代女性で、今月3日に変異株感染が報告された人の濃厚接触者だった。
厚労省は10人に関し、既に判明している他の変異株感染者とのつながりが確認できていないと指摘。感染経路は不明としている。施設でのクラスター(感染者集団)とみて対策班を派遣した。一方、県内で市中感染が広く起こっている証拠はないとの見解を示した。
ほかの10人はいずれも子どもが通う施設の関係者で、これまでに県内で変異ウイルスへの感染が確認されている人とは接点はないということです。
埼玉県はきょう確認された11人の濃厚接触者およそ60人の検査を行い、感染が広がっていないか調べるとともに、スクリーニングを行って、監視を強化することにしています。
埼玉県は「これまでに県内で確認された変異ウイルスの感染者は3つのグループがあり、それらの関係者は把握できているので、一定程度は感染をおさえこめていると考えている。しかし、規模としては非常に大きな規模で極めて警戒すべき状況であり、引き続き監視を強めていきたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210205/k10012852311000.html
詳しい内容は埼玉県ウェブサイトに掲載されています。
新型コロナウイルス感染症(変異株)患者等の発生について(第5報)
10歳未満女児 発症
10歳未満男児 発症
10歳未満男児 発症
10歳未満男児 発症
60代女性 発症
10歳未満女性 発症
50代女性 無症状
40代女性 発症
40代男性 発症
10歳未満女性 発症http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2020/0205-09.htmlより作成
10歳未満が感染しても発症しないケースが多いのですが、この変異株に感染した児童は6人全員が発症しています。有症状者への検査を先行したのでしょうか。
BS-TBSは「保育園で変異株クラスターが」と報じました。ただ、直後に「県は保育園と明らかにしておらず、10代未満が通う施設」と訂正しています。
埼玉の保育園で変異ウイルスクラスター
11人感染判明#報道1930 pic.twitter.com/UaICOrdFPY— Maria (@MariaRMichaela) February 5, 2021
もしも保育園だとしたら、大半の園児はマスクを着用していないでしょう。あっという間に広がってしまいます。
埼玉県内各地の発生状況と照らし合わせたところ、該当する自治体がありました(現段階では控えます)。
既に報じられている通り、イギリス由来の変異株は非常に感染力が強いのが特徴的です。
この変異ウイルスはこれまでの新型コロナウイルスよりも感染性が高く、再生産数(R)を 0.4 以上増加させ、最大 70% 感染性が増加する可能性が示唆されています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201221-00213726/
子供も感染しやすく、イギリスは学校閉鎖を含むロックダウンを行っています。
イギリス3度目のロックダウン、変異株の猛威が浮き彫りにイギリス3度目のロックダウン、変異株の猛威が浮き彫りにイギリス3度目のロックダウン、変異株の猛威が浮き彫りに
[ロンドン発]感染力が通常株より最大7割も強い新型コロナウイルスの変異株が猛威をふるうイギリスのボリス・ジョンソン首相は4日夜のテレビ演説で驚異レベルが最も高い「レベル5」を宣言し、イングランド全土で学校閉鎖を含む3度目の都市封鎖(ロックダウン)に入ると告げた。
<イギリスで蔓延する新型コロナの変異種は子供や若者にも感染しやすく、感染拡大に拍車をかける恐れがある>
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/12/post-95250.php
従来型のコロナウイルスは子供が感染する事例が相対的に少なく、重症化するケースはほぼ皆無でした。これが為に緊急事態宣言下でも学校や保育所等を通常通りに運営できたのでしょう。
しかしながら変異株が猛威を振るい始めると、瞬く間に子供同士の間で感染爆発が起きかねません。学校を起点とし、その地域で感染が拡大する懸念が高くなります。
多くの学校や保育所等で変異株クラスターが発生し出したら、学校や保育所等の閉鎖に踏み切る自治体もあるでしょう。
現時点まで発生したクラスターは首都圏ばかりですが、関西で発生するのも時間の問題だと見ています。緊急事態宣言の解除時期にも影響を及ぼしそうですね。