2月から大阪市会が開催されています。今回の市会こども教育委員会では、西船場幼稚園再編・教育無償化・待機児童・森友学園等といった、極めて重要な案件が審査される見通しです。

西船場小学校・幼稚園を考える会から頂いた記録より、3月9日に行われた同委員会での質疑の要旨を掲載します(情報提供、ありがとうございます)。

西船場幼稚園

永井委員「堀江(公私連携認定こども園)1号認定枠拡充の必要性」
こども青少年局「法人と調整をはかります」
永井委員「バス送迎は可能か?」
こども青少年局「バスの購入、運転士の確保など運営面の負担がかかるとともに駐車場所、乗降場所確保等、こどもたちの活動スペースへの影響も生じる、難しい」
永井委員「委託で行政がバスを走らせる?」
こども青少年局「校区がない。行政がバスを走らせるとなると他園への影響もふまえ慎重にする必要がある。また法人との調整も必要」

永井委員「万が一閉園となった場合、移管先のうつぼ幼稚園以外の公立幼稚園でも優先受け入れるように配慮すべき」
こども青少年局「空きがあれば優先的に転園できるようにしたい」
永井委員「うつぼ公園の特区、認定こども園を誘致する考えは」
こども青少年局「法律の改正案の内容を踏まえながら検討したい。地元住民の理解が必要。区役所、関係局と調整を行いながら検討してまいりたい。」

西船場小学校

永井委員「分離新設のための新たな用地確保は?」
教育委員会「近隣での用地確保は困難」
永井委員「困難では済まされない。では、2期工事するのか? 北区中之島扇町高校跡地利用は?」
教育長「民間の開発計画の検討状況を見据えて検討する」
永井委員「なぜ民間の検討を待つ必要があるのか? 教育委員会は義務教育の教育環境を最優先に考えるべき。おかしい。」
永井委員「西船場へは中之島からも通っている。 元々教育施設があった場所。市有地である。具体化して下さい。」

永井委員「幼小連携の取り組み
教育委員会「例えば、今回整備予定である教室の仕様を一部変更し、幼小交流スペースを作る。
永井委員「併設の交流は区切られたものではない。普段が交流。教室整備だけの話ではなく幼小ともにこれまでと近い交流を進めて欲しい」
永井委員「西船場の休み時間の運動場の使い方は今後どうなるのか?」
教育委員会「例1:休み時間の変更 現在10-20-10→10-15高学年-15低学年 外遊びできるように配分する 例2:低学年、高学年。昼休憩と掃除時間を入れ替え交互に運動場を使用できるようにする 例3:体育館の解放 図書委員会など委員活動を充実させ15分休み時間に本の読み聞かせ、読書活動を行うことで運動場以外でも休み時間が過ごせる方法を検討している」

塚本幼稚園も議題に

他には森山委員(自民)が日本橋小中一貫校開校・塩草立葉小学校の狭隘問題、有本委員(自民)が児童生徒の急増対策・認可外保育施設への教育費無償化・待機児童対策全般について質疑を行ったそうです。

また、同日の大阪市会建設消防委員会では、森友学園が運営する塚本幼稚園の公園利用問題に関して質疑が行われました。産経新聞が詳しく報じています。

維新市議ら反対で大阪市が緑地化撤回 森友運営幼稚園が利用の公園 議会で言及

大阪市淀川区の学校法人森友学園が運営する塚本幼稚園(同区)に隣接する公園を「幼稚園が独占的に球技に使用している」とする地域住民の声があり、市が公園内の緑地化を計画したところ、大阪維新の会の市議2人と同法人の籠池泰典理事長が反対し、市が計画を撤回していたことが9日、分かった。

市の記録や地域住民などによると、塚本幼稚園は平成20年以降、隣接する新北野公園の西側スペースで体育の授業の一環として、市への届出なしに園児にラグビーやサッカーなどの球技をさせていた。市は条例で、公園で他人に危害を及ぼす恐れがあるボール遊びを禁じ、催しの際には事前に市に届け出るよう規定している。

地域住民は「公園は地域全体の共有物だ」と幼稚園に抗議。対策として22年4月、公園西側の中央部に花壇を整備し、東側に植樹の緑地化を行うことで大々的な球技ができないようにする措置を市に要望した。

市はいったん緑地化を決定したが、着工直前の24年2月、維新市議だった村上栄二氏(39)=東淀川区選出=と市位謙太市議(35)=淀川区選出=が籠池理事長とともに緑地化に反対し、工事を中止するよう求めた。

最終的に市は「緑地化は住民の総意ではなかった」として計画を撤回し、東側に植樹のみを実施。その後、住民の総意が得られたとして、今月中に東側に花壇を設ける方針を決めた。

市建設局の記録では、市が工事について地元に周知したところ幼稚園から中止の要望があり、翌日に十三公園事務所の担当者が幼稚園へ説明に出向いた。籠池理事長と面談していたところ、村上氏と市位氏が途中から同席し、計画反対を主張したという。

9日に開かれた市議会常任委員会では、自民党議員がこうした経緯について「地元は緑地化を望んでいるのに、幼稚園だけの反対で花壇の設置に5年もかかった。地域と公園のトラブルを把握していなかった市に問題がある」と指摘。「議員の関与があったのか」との問いに市の担当者は「複数の維新市議から要望があった」と答弁した。

村上氏は24年2月のブログに「塚本幼稚園は保守が強く、地域の町会長と何度も揉めている」「(市は)完全に嫌がらせに加担してるやんけ」「強行したら絶対にお前ら潰すからな」などと市側を非難する内容を書き込んでいた。

産経新聞は村上氏に取材を申し入れたが、返答はなかった。市位氏は「自分の選挙区なので村上氏に同席しただけ」と答えた。籠池理事長は「市には届け出を出しており、無断で使っていたわけではない。緑地化したら子供たちが遊べなくなってしまう」と話した。

http://www.sankei.com/west/news/170309/wst1703090088-n1.html

実はこのトラブルは1カ月ほど前からネット上で話題になっていました。働きかけを行った村上市議(当時)が自身のブログ(当該記事は削除済み、魚拓あり)へ自慢げに掲載していたからです。

まぁ~許せなくてすぐに駆け付けたのは、淀川区の幼稚園が目の前にある公園をラグビーなどで使用していたのです。

塚本幼稚園は保守が強く、地域の町会長と何度も揉めている。そこで町会長はこのグランドの真ん中に寄付事業で緑化を進めるという事で。しかも昨日告知が来て、27日から工事開始だと・・・。

メチャクチャ怒りました。淀川区の市位議員の病院に行くところでしたが、伝えるとすぐに行きます。まさしく維新の会の翼くんと岬君です

市役所の対応は住民の総意なんで・・・。総意なわけないやろ!完全に嫌がらせに加担してるやんけ

やり取りは以下・・・。入るやいなや・・・
「担当所長の顔と名前を一致させに来た!!時間が無いから単刀直入に言うわ。住民の総意って、なんや???ほんまか???」
「はい、町会長からの総意と伺っています。」

「町会長がなんぼのもんや?総意やなくて意見やろが???子どもが笑顔で遊んでいる場所を奪って、緑を増やすってなんや?関係あるか!」

「市長が機能する自治を求めてるのを知っているか?ほんまにこれは住民の総意なんやな???市長は一部の老害・形骸化した私物のように公園を扱う奴絶対に許さんぞ!!」

「俺が一番許せないのは大人の都合で子どもの遊び場を奪う事や 公園は誰のもんや?みんなのもんやろ?じいさんはじいさんで日向ぼっこしとけばええやろ?すでに公園の中でグランドと緑化に施設部分と区分けされているのに何でするんや???」

「舐めてるやろ???子どもが元気に遊ばなくなったんとちゃうぞ???子どもの声がうるさいから、野球やサッカーをさせない。遊び場を奪うのはわがままな大人が増えたからや」

「役所もなんや?この対応は?昨日の今日で私たちは言われた事をしているんですの表情は???俺は絶対に許さんぞ 外郭団体か?なんや?知らんけど、強行したら絶対にお前ら潰すからな!文教経済委員会で名指しでお前らを質疑で出すからな!」

俺にどんな理屈をつけようが子どもの可能性や未来を奪う政策は・・・絶対に許しません

http://megalodon.jp/2012-0224-2330-08/ameblo.jp/murakamiblog/page-11.html

働きかけの是非はともかく、市議がブログに記す言葉ではありません。市民への脅迫です。

3月9日~13日まで連日開催

委員会での質疑は13日まで連日、そして21日にも行われる予定です(詳細はこちら)。市役所へ出かけずとも、インターネットからでも傍聴できます

質疑詳細は、数日後にアップロードされる録画放映をご覧下さい。

タイトルに記したとおり、本市会では重要な案件が取り上げられる見通しです。興味関心のある方は、是非ご覧下さい。