平成29年度保育所等一斉入所申込状況分析に関連して、様々なメールやコメントを頂いています。
今回は「区外の保育所等へ入所したい。でも点数面で低く評価されないか?」という趣旨のメールを頂きました。
現在はA区に住んでいます。
B区の保育園を第一希望、A区の保育園を第二希望で出しました。
もしA区民はA区の保育園が優遇される等あれば、第一希望と第二希望を変更することも考えています。点数以外にそのようなことはあるのでしょうか?
区民・非区民に有利・不利は全くありません
多くの方は住んでいる区内にある保育所等への入所を希望しているでしょう。反対に、住居が区境付近にある・隣区の保育所等の方が通いやすい・区内の保育所等は入所困難などの理由により、他区にある保育所等への入所を検討している方もいるでしょう。
大阪市民であれば、大阪市内にある保育所等は自由に申し込めます。区は全く関係ありません。
そして、区民・非区民であっても同じ基準で利用調整が行われます。例えばA区からB区の保育所等へ申しこんでも、B区民と同じ基準で調整が行われます。
「区民か区民でないか」という調整基準は全くありません。言うなれば、同じ「大阪市民」です。
区外へ入所した場合、困る事もあるかも?
ただ、入所後に事実上の不利益を被る場合もあります。同一区内であれば、各種行事や説明会等の日程が重ならないように各施設等で調整が行われるでしょう。
しかし、異なる区同士で調整するのは難しいです。たとえば小学生と保育園児がいる世帯で、A区の保育所運動会とB区の小学校運動会が重なるケースもあるでしょう。A区の小学校・保育園であれば、日程が重複しないように調整されるのが一般的です。
また、異なる区の保育所等に在籍している児童の多くはその区に住んでいるでしょう。卒園後に人間関係が切れてしまう恐れもあります。小学校進学・ご近所情報等の情報交換もやりにくいかもしれません。
市民と非市民は違います
一方、「市民と非市民」は明確に区別されています。保育利用調整基準には「11.市外在住(転入予定者は除く)」という項目があります。基本点数は20点と低く、あくまで大阪市民が優先とされています。
また、大阪市民が市外の保育所等へ申しこんだ場合は、反対の取扱いが行われます。原則として当該市民の入所が優先的に決まり、空きがあれば入所できる可能性があるでしょう。
具体的な調整方法・基準等は自治体によって異なります。入所を検討している自治体にお問い合わせ下さい。