以前に新町第二保育園(西区)の開所延期とお伝えました。西区のど真ん中に新設される保育所であり、楽しみに待っていた方が少なくないでしょう。ようやく開園予定が発表されました。

新町第2保育園は平成28年6月1日の開園が予定されています公式ウェブサイトが公開されました。


公式ウェブサイトより)

場所等は【H28新設保育所紹介】(1)新町第二保育園(西区)でお伝えした通りです。詳細は新町第2保育園ウェブサイトをご覧下さい。

募集時期は?

気になるのは入所募集を行う時期です。候補が複数あります。

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(2/12追記)
募集期間は3月11日~25日の予定です。
保育所等一斉入所・2次調整の考え方
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一つ目は2次調整と同時に行う方法です(以下「2次調整ケース」と言います)。2次調整の一環として募集手続を行います。この場合は2月19日(金)が募集期間となります。

もう一つは2次調整終了後、少し期間をおいてから別日程で募集を行う方法です(以下「年度途中一斉募集ケース」と言います)。4月5日締切という日程が候補となるでしょう。

なお、西区においてここ数年の上半期に開所した保育所は、下記のスケジュールで募集・開所を行いました。

保育所名開所日募集期間
YPC保育園8月1日?5月1日~5月15日
りんりん保育園7月1日?3月17日~3月31日
堀江敬愛保育園5月11日3月17日~3月31日

1次調整・2次調整等の兼ね合いが本当に難しい!

新町第2保育園を大本命として検討していた方は多数おられました。しかし、一斉募集の対象から途中で外れてしまい、やむを得ず他の保育所を希望されたと聞いています。

1次調整の結果発送が明日に迫っている中、入所希望者はどうすれば良いのでしょうか。幾つか場合分けして検討してみます。なお、あくまで手元の資料等でシミュレーションした内容です。実際にどうするかは区役所と念入りにご相談下さい。

1次調整で入所保留となった場合は?

残念ながら1次調整で入所保留となったケースです。西区では少なくとも申込者の2人に1人は入所が決まらない見通しとなっています。

2次調整ケースであれば第1希望として申し込む、年度途中一斉募集ケースなら2次調整を辞退して改めて申し込む方法が考えられます。ただ、前者では同じ様な申込が殺到するのは間違いないでしょう。また、後者の方法を選択して入所が決まらなかった場合には、当面の間は待機児童となってしまいます。

気をつけて頂きたいのは、1次調整で入所保留となったのは「点数が高くなかったから」という点です。同保育園を第1希望とする他の児童と比較した場合、点数で劣る場合が少なくないでしょう。

1次調整でいずれかの保育所等に決まった場合は?

1次調整で希望保育所のいずれかに決まった場合です。ホッとする反面、「どうしても新町第2保育園が良い」という方にはより難しい選択となってしまいます。

前提として、入所が内定した保育所等を辞退する必要があるでしょう。2次調整ケースでは1次調整を辞退して改めて2次調整へ申し込めるかは定かではありません。年度途中一斉募集ケースは恐らく可能ではないでしょうか。

しかし、入所内定を辞退した場合にはペナルティが与えられる場合があります。5点の減点対象となる可能性があります。

正当な理由なく保育施設又は保育事業の利用内定を辞退するなど、公正な利用調整に支障を来たすような行為を行った場合。(利用希望日が同一年度内の利用申込みに限る。)

-5点

保育利用調整基準

新設保育所へ申し込みたいというのが「正当な理由」に合致するかは分かりません。仮に合致する場合、入所できる可能性は著しく低下してしまうでしょう。逆に合致しない場合は、一度は決まった入所内定を辞退する児童が相次ぎ、入所選考や各保育所等の入所事務に著しい支障を来す可能性があります。

転所申請?

他の保育所等へ既に在籍している児童、もしくは募集時期が4月以降となった場合に入所直後に転所申請を行う方法が考えられます。しかし、転所希望には大きな壁があります。

やむを得ないと認められる場合を除き、事由1~13に基づき算出した利用申込児童の基本点数に0.5をかけた点数を適用する

保育利用調整基準

「やむを得ないと認められる場合」でなければ、就労等の事由に応じて与えられる基本点数が半分になってしまいます。やむを得ないと認められる場合か否かは個別事情が左右する部分が大きく、何とも言えないのが実情です。

入所するのに必要な点数は?

全く予想がつきません。ただ、過去のケースや統計資料等から、ある程度の方向性は見えてきます。以前に新町第二保育園(西区)の開所延期に伴う影響と対応策にまとめたので、引用します。

5-6月の開所であれば、一斉入所より低い点数で入所できる可能性が高い

西区ではりんりん保育園堀江敬愛保育園の2保育所が平成26年5-6月に開所する事となり、両保育所の年度途中入所募集が3月末を期限として一斉に行われました(詳細はこちら)。

実は既設保育所への一斉入所が決定した方より、大幅に低い点数でも入所が決まっていました。募集数が多かった・一定以上の得点がある児童は4月一斉入所で決定していた為でしょう。

夏以降の開所であれば、相当高い点数が必要となる

一方、夏に開所した保育所では、入所するのに相当高い点数が必要でした。今年8月に開所したYPC保育園は5月15日まで入所募集を行いました。

結果、周辺の既設保育所での一斉入所での入所者とほぼ同水準の点数が必要だった様子です。児童の年齢にもよりますが、フルタイム共働きで入所できなかった方は少なくないでしょう。4月から認可外保育施設を利用している児童が少なくなく、入所に必要な点数を押し上げてしまったと考えられます。

本当に難しい

一斉入所の結果がどの様な内容であっても、当初は同保育園を第1希望としていた方にとっては悩ましい内容となってしまいます。恐らく土曜日に届けられる結果通知を見た上で、どうしたいかという気持ちを区役所へご相談下さい。

何れの区役所の保育所担当窓口も、月曜日は長蛇の列が出来るでしょう。特設の相談会場を準備する区役所もありそうです。温かくお出かけ下さい。