10月28日に保育施設利用申込状況が発表されました。
申し込まれた保育施設・年齢の申込数・募集数を早速確認された方は大勢いらっしゃると思います。
その中には申込数が余りに多く、希望する保育所を変更しようかと迷っている方もいる事でしょう。

今回は「希望保育所の順位の変更・追加」について考えてみます。

1.希望保育所の順位を変更する

保育施設の入所選考において、希望順はどういった意味合いを持つのでしょうか。
保育利用調整基準の(3)順位表に記載があります。
3番目で「当該保育施設又は保育事業の希望順位が高いもの」とされています。
つまり、同一点数・要件間の優先順位・親族同居が同一の場合に初めて希望順位が影響するとされています。

同一点数で並ぶのは、どういった点数が多いでしょうか。
あくまで推測ですが、恐らく調整点数がないフルタイム共働きないしは準ずる世帯の点数が並びやすいと考えられます。
具体的には200点や190点です。
こうした点数の場合は同一点数で複数人が並び、希望順位・養育児童数・経済的状況で入所出来るか否かが決まってしまう場合もあります。

一方、ある保育所の希望順位を上げるのであれば、他の保育所の希望順位が下がってしまい、相対的に入所しにくくなってしまいます。
但し、当初は希望順位が高かった保育所であっても入所倍率や募集数から入所するのが極めて困難だと考えられる場合であれば、順位は下げやすいでしょう(事実上、その保育所への入所を諦める事に繋がってしまいますが・・・・)。

であれば、順位の変更を検討するのは、(1)上位希望の保育所への入所倍率が極めて高くて自分の点数では入所が困難だと推測される、(2)下位希望の保育所(と言っても上位希望と大きな差がない)は自分も含む複数人が同一点数で並びそう、というケースでしょう。

2.希望保育所を追加する

当初は第1~第2希望までしか記入しなかったものの、新たに第3希望以下の保育所を追加するケースです。
基本的にはノーリスクなので積極的に追加すべきですが、注意点があります。

(1)追加した保育所に卒園まで登園できますか?
自宅から登園しにくい保育所まで希望保育所として記入したところ、遠方の保育所に入所が決まったケースです。
入所出来たものの余りに遠く、途中で退所してしまったという話を聞きます。
希望する保育所はあくまで「卒園まで登園し続けられる」範囲の保育所にすべきでしょう。

(2)入所内定後に辞退すると、当該年度の入所選考で不利益に扱われます
保育利用調整基準の(2)調整指数表に記載があります。
「正当な理由なく保育施設又は保育事業の利用内定を辞退するなど、公正な利用調整に支障を来たすような行為を行った場合。(利用希望日が同一年度内の利用申込みに限る)」には、選考点数が1点減点されてしまいます。

たかが1点、されど1点です。
年度途中入所でも同一点が複数人が並ぶケースが少なからず発生すると考えられ、1点の差に泣く場合もあるでしょう。
また、入所したかった方が入所できなかったり内定後に辞退すると繰り上げ入所が玉突き状に発生する場合もあり、他の申込者や区役所に迷惑を掛けてしまいます。
あくまで希望保育所は登園可能な範囲とすべきでしょう。

なお、いずれの希望保育所にも入所できない可能性がある場合、入所面接時に希望保育所の追加記入を促される場合があります。
その場で即座に追加記入することも、帰宅して冷静に考えた後に改めて追加する事も可能です。

現時点で発表されている申込数・募集数はあくまで10月28日現在の物です。
募集数は今後変動する可能性があり、各保育所毎の募集数を見ていても変更が想定される箇所があります。

募集数は、公表時点(平成26年10月28日)での目安です。現在、平成27年4月施行予定の子ども・子育て支援新制度への移行に伴い、施設定員等の認可・確認作業を行っているため、募集数は今後、変動する可能性があります。(※)

平成27年度保育施設利用申込み状況の公表について

・10月28日現在として公表している募集数は、上記の「認可・認定」「確認」を終えていない状況での目安です。
・10月より、施設・事業者からの申請に基づき、「認可・認定」「確認」の作業を進めているところです。
・その作業の中で、施設・事業者からの申請内容において、変更が必要となった場合は、募集数も変動する可能性があります。
募集数が変更となる場合は、11月末に本市ホームページにて公表する予定です。

認可・確認について

変更された募集数は11月末に公表される予定です。
一方、変更手続きの締切は平成26年12月12日(金曜日)です。
また、募集数がゼロとなっていても、退所者の発生等によって募集が発生する場合もあります。

希望保育所の順位変更・追加を念頭に置きながら募集数の変更発表を待ち、発表後に再検討・変更手続きを行うのが無難でしょう。
なお、変更手続の詳細やそれによる利益・不利益等は、手続時に必ず区役所職員にご確認下さい。

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H27一斉入所に掛かる保育所毎・年齢毎の申込数・募集数の集計作業に目処が付きました。
明日以降に詳細な数字を見ていく予定です。
リクエストを頂いたので、まずは阿倍野区・天王寺区・住之江区から分析します。