(6)淀川区

選ばれたのは株式会社ニチイ学館です。
本社は東京都千代田区にあります。
医療関連事業・介護事業・保育事業(ニチイキッズ)等を営んでいます。

選定結果詳細には、下記の様な意見等が掲載されています。
親切園独自の保育課程・マニュアルの準備が不十分だったのでしょうか。

・ 職員の資質向上を図るための取り組みがなされている。
・ 施設長予定者が保育をよく理解している。
・ 保育課程・各種マニュアルを、今般の小規模保育事業に合ったものとする必要がある。
・ 各種マニュアルを職員に浸透させるようにする必要がある。

新たな保育施設は淀川区木川東三丁目に設置される予定です。
木川小学校を中心とする地域です。
木川公園が園庭代わりになりそうですね。
周囲にはぬくもりのおうち保育木川東園・つばめ保育園・木川第1保育所があります。
同時に幼稚園も多く、幼稚園児の兄姉がいる家庭の利用も想定されるでしょう。

(7)東淀川区

株式会社成学社が選ばれています。

新たな保育施設は東淀川区小松一丁目に設置される予定です。
阪急上新庄駅の東側一帯です。
周辺には数多くの保育所がありますが、駅に近い住宅街という理由からか、何れも入所基準点が高い状況となっています。
保育施設の不足感がある地域です。

(8)旭区

株式会社成学社が選ばれています。

新たな保育施設は旭区森小路二丁目に設置される予定です。
京阪森小路駅の北側です。
周辺には数多くの保育所がありますが、駅に近い住宅街という理由からか、何れも入所基準点が高い状況となっています。
保育施設の不足感がある地域です。

(9)城東区

株式会社成学社が選ばれています。

新たな保育施設は城東区今福西四丁目に設置される予定です。
地下鉄蒲生四丁目駅の北東側、鯰江中学校がある一帯です。
駅近の住宅街でありながらも、ここは保育施設の空白地区でした。
鯰江公園が園庭代わりになるのでしょう。

(10)住之江区

選ばれたのは株式会社つばきです。横浜保育室きくななど、横浜市内で保育施設を運営しています。

選定結果詳細には、下記の様な意見等が掲載されています。
「地域ニーズ」はまさしくその通りです。

・ 横浜での保育経験があり、大阪市への応募にあたっても地域ニーズを調査し応募しており、保育への意欲が見える点は評価できる。
・ アレルギー対策マニュアルが未整備だが栄養士が専属である点が評価できる。今後、保育指針を熟知し、子どもの最善の利益を守るようしていただきたい。
・ 人材を確保するためにも、人件費について考慮する必要がある。また、人材育成の観点から、乳幼児の経験者を優先的に雇うとともに、若手だけでなく、ベテランを含んだバランスのよい人員配置を行うこと。
・ 組織内に保育に携わる部門を設置するなど、保育アドバイザーがいて部門を統括できる体制を構築し、保育のことを理解できる人間を雇うことが望ましい。
・ 組織内で連携し、保育に携わる体制を確立してもらう必要がある。また、施設長予定者のトップとしての保育経験が少ないので、組織的に保育をバックアップできる体制を構築することが望ましい。

新たな保育施設は住之江区南港北一丁目に設置される予定です。
コスモスクエア駅の南側に広がるマンション群が該当します。
同駅周辺の保育施設はこすも保育園(認可保育所)しかありません。
ポートタウン内にある保育所等を全て合わせても保育の場が足りず、待機児童となったり港区内の保育所へ通わざるを得なかった方が一定数いると推測されます。
隠れた待機児童多発地域です。
すみのえひよこ保育園(こども園)に続き、待ちに待った保育施設の新設です。

(11)平野区

選ばれたのは株式会社ビティーです。
本社は大阪市平野区にあります。
同社は保育所・老人施設・障害者施設等の社会福祉施設を対象とする、厨房設備・建築リフォーム工事や給食用品・衛生消耗品等の納入事業を営んでいます。
また、小規模保育として、すまいる保育園山之内すまいる保育園杭全を運営しています。

選定結果詳細には、下記の様な意見等が掲載されています。
本業や他の小規模保育との相乗効果が期待されています。

・ 近隣の3つの小規模保育事業の間で、互いに保育の質や職員の資質を高め合っていくことが期待できる。
・ これまで本業で多数の保育園との取引があり、これまでの取引で得た保育園にかかる問題点の解決や課題を乗り越えるような施設作りが期待できる。
・ 各種マニュアルを0歳から2歳までの子どもにあったものに直す必要がある。
・ 地域の特性に合わせた保育課程を作成する必要がある。
・ 保育事業の収益を保育の充実に使用するようにしていただきたい。

新たな保育施設は平野区加美正覚寺二丁目に設置される予定です。
加美中学校の北西です。
地区内には加美第1保育所があります。

これらの地域で小規模保育の設置・運営事業者が選ばれた一方、約半数の募集地域では事業者が選ばれませんでした。
既に地域の保育ニーズに見合った十分な保育施設があると推測される地域があれば、家賃や保育士の確保等に問題があって応募がなかったと推測される地域もあります。
保育の場が増えるのは保護者として有り難い限りですが、一方で適切な保育が行われるか否かを適切に見抜く力が求められてくるでしょう。

また、行政にはこれまで以上に徹底した監督・指導が求められます。
大阪より早く保育室等を大幅に増加した首都圏では、様々なトラブルが聞こえてきます。
今後、大阪でも各種トラブルが増加しても何ら不思議ではありません。