2026年度新設保育所紹介、第4回は「菅原天満かえでのき保育園(東淀川区)」です。

なお、大阪市内で2026年4月以降に新設開所する保育所等が発表されましたに一覧表を掲載しています。ご参照下さい。

ストリートビュー・基本データ・周辺環境

基本データ
仮称菅原天満かえでのき保育園
住所東淀川区東淡路4-24-31
開所予定日2026年4月25日
予定定員80名
設置・運営法人(学)菅原天満宮学園
ホームページhttps://sugaharatenma.ac.jp/group#kaedenoki

菅原天満かえでのき保育園は大阪市東淀川区東淡路4-24-31に設置されます。東淡路町公園の東口脇です。公園に食い込んでいる場所とも言えます。

ここには倉庫、古い民家、畑がありました。倉庫や民家は既に撤去され、園舎建築工事が進められています。

本来は2026年4月1日の開所を予定していました。しかし、一斉入所での希望保育所等の変更期日を3日後に控えた11月14日に、東淀川区役所ウェブサイトに「菅原天満かえでのき保育園の開設が令和8年4月25日に延期となりました。」との文言が掲載されました。


https://www.city.osaka.lg.jp/higashiyodogawa/page/0000659334.html

恐らくは希望保育所等として同園を記入した申込者に対し、ウェブサイトに掲載する前から開設を延期する旨を個別に連絡していたと思います(他区で前例あり)。どうしてこの時期に開設延期という判断を行ったのでしょうか。

まずは現地を訪問しました。開設を延期せざるを得ない理由は一目瞭然でした。建設工事が大幅に遅延していました。

ようやく整地が終わり、基礎部分の工事に着手したばかりでした。地面と接する部分にコンクリートが敷かれ、そこから30センチほどの高さの鉄筋が剥き出しになっていました。

来春に開所する別の保育所等と比べると、建築工事の遅さは明らかです。他園の多くは既に建物部分が組み上がっており、中にはすぐにでも開所出来そうな施設もありました。

工事が大幅に遅れた理由は不明です。不意に地中から発掘されたのでしょうか、建設現場の片隅にはレンガかコンクリートガラの様な物が無造作に置かれていました。

ここに3階建の園舎が建築される予定です。園舎は公園に向かって建てられ、1年を通して日光が降り注ぐ構造となっています。陽当たりの良さは羨ましい一方、夏場の暑さは心配です。

建築予定図や工事現場を見る限り、敷地内に園庭を設置するスペースは見当たりませんでした。屋上部分も傾斜があり、屋上園庭は計画にないと感じました。

しかしながら同園に園庭は不要です。東淡路町公園に食い込む形で立地しており、同園を園庭代わりに利用するのは明らかです。

公園は広く、遊具も豊富です。大勢の園児が同時に遊べるだけのスペースがあります。夕方以降は近くにある菅原小学校やひまわり学童クラブの児童が利用するかもしれませんが、日中は園児が主となって利用出来そうです。

東淡路町公園がある場所には大正の頃まで溜池がありました。丸い池の形はそのまま公園の外周となりました。

立地場所は非常に良好です。最寄駅はJR淡路駅まで徒歩4分、阪急淡路駅まで徒歩6分程度で辿り着けます。菅原小学校やライフも近く、子育て世帯の日常生活はこの地域で完結できます。スーパーマーケットと保育所等が近い場所にあるメリットは大きいです。

一方で懸念もあります。同園が接する道路は非常に狭く、幅員は4メートル未満です。周囲の駐車場に駐車されている車両は軽自動車や小型車ばかりです。

特に保育園が公道と接する部分の幅員はより狭くなっています。小型車でも通行するのが難しいぐらいです。

となると、同園へ自動車で登降園するのは極めて困難だと考えられます。恐らくは保育園から自動車での登降園を禁ずる旨の案内があるでしょう。やむを得ない場合でも少し手前に停め、しばらく歩いてから登園するしかありません。

幅員の狭さは災害時に弱点となります。前面道路には消防車や救急車は進入できません。防火体制や緊急時の対応(避難訓練)には注意が必要です。

運営法人・設置予定地域の保育事情

菅原天満かえでのき保育園を設置・運営するは(学)菅原天満宮学園です。本部は同じ東淀川区内にあり、菅原天満幼稚園(幼稚園)・菅原天満保育園・菅原天満さくらのき保育園・菅原天満うめのき保育園)(地域型保育)を運営しています。

長時間保育を必要としない世帯にとって、地域型保育と幼稚園という組み合わせは良い選択肢となり得ます。更に菅原天満かえでのき保育園が加わる事により、幼稚園・保育所・地域型保育という様々な教育・保育施設を一元的に運営する学校法人となります。

利便性も良いとなれば、開所初年度から多くの第1希望が集まるのは当然です。1歳児は募集数の2倍の人数が第1希望として申し込んでいます。しかも保育士等優先枠の利用者が2人もいます。


https://www.city.osaka.lg.jp/higashiyodogawa/cmsfiles/contents/0000607/607280/R8mousikomijoukyo.pdf

こうした保育所なので、開設延期が及ぼす影響は小さくありません。

既に建物の基礎部分の工事が行われています。大きな問題等が生じない限り、3カ月もあれば園舎や内装・外装工事は完成するでしょう。4月25日開所には間に合う筈です。

心配な方は東淀川区役所へ問い合わせされると共に、定期的に工事現場を観察する様にして下さい。工事の進行状況を知るには、現場を見に行くのが一番です。