先日、とあるご相談を頂きました。

「保育所等を利用する要件はありますが、点数が全然ありません。どの保育所等なら入所できるでしょうか?」といった内容です。

ご存じの通り、大阪市の保育所等入所は点数に基づいて決定されます。下記の保育利用調整基準に各家庭毎の状況を当てはめて点数を試算し、入所したい保育所等に必要な点数や倍率等と照らし合わせていきます。

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点数及び希望順位が高い入所希望者から内定するシステムなので、点数が低い方は内定しづらいのが実情です。しかしながら、希望する保育所等を工夫すると、点数が低くても入所できる可能性は飛躍的に高まります。

大阪市は翌年4月からの入所を決定する一斉入所でも充足しなかった保育所等を対象とした「2次調整」を行います。保育所等毎の募集年齢・人数は各区役所のウェブサイトの掲載されています。過去の募集内容は大阪市役所ウェブサイト更新情報(非公式):2次調整から調べられます。

2次調整が行われるのは1次調整で入所希望者が定員を下回った保育所等です。仮に1次調整にてこうした保育所等を30点の方が希望保育所等としていたら、1次調整で内定したと考えられます。

2次調整が行われる保育所等は年度によって異なります。ただ、2次調整の対象となりやすい保育所等や種別(特に地域型保育事業が多い)といった傾向に変化はありません。

これらを希望保育所等としておくと、極端に点数が低い方でも入所できる可能性は膨らみます。万が一も1次調整で決まらないと、2次調整では更に厳しい状況に置かれます。

こうした考え方は「どこかの保育所等へ必ず入所したい、できなければ困る」といった方も応用できます。上位希望には強く入所したい保育所等を記入し、下位希望には過去に2次調整の対象となった保育所等を記入するのです。

なお。希望する保育所等は必ず見学するようにして下さい。毎年の様に2次調整が行われている保育所等の中には、少なくない保護者が「この保育所等は利用したくない」と感じ取った施設もあります。