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(5/23追記)
JAFがパワーウィンドウの強さを実証実験しています。ゴボウや大根がバッサリと切れています。
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残念な事故が起きました。母親が運転する自動車の後部座席に座っていた2歳女児の首が窓に挟まり、搬送先の病院で死亡が確認されました。母親が女児の様子を見る事無く「パワーウィンドウ」を操作したのが原因だと考えられています。
車の窓に挟まれ2歳女児死亡、運転の母「後ろ見ず閉めた」…子どもの事故は後絶たず
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a80c75eaeef3c39607edc852d08cdddb3d5b6b5
お悔やみ申し上げます。
事故が起きたのは東京都練馬区石神井町の都道444号線でした。石神井公園A地区野球場付近です。
報道等から母親の供述等を拾い上げました。
「チャイルドシートのベルトを締めずに娘を乗せた」
「換気のために窓を4カ所開けていた。」
「(娘が)騒いでいたから『静かにしなさい』と」
「事故の前に運転席にある窓のスイッチを操作した。」
「運転席のスイッチを操作して『オート』で後部座席の窓を閉めた。」
「換気のため開けていた前後4か所の窓のうち、右後部座席以外を閉めたつもり」
「子どもが乗っていた座席以外の3カ所を閉めたつもりだった」
「後ろを確認していなかった」
「しばらく走行すると静かになっていた。(赤信号で停車した際に)後ろを確認したら首が窓に挟まっていた」
事故が起きた5月21日は暑い日でした。東京の気温は27度(12時)に達していました。車の窓を全て開けて換気するのは自然です。
女児はチャイルドシートが備え付けられていた座席に座っていました。しかしベルトで固定されておらず、自由に移動できる状態でした。
個人差はありますが、「イヤイヤ期」とも呼ばれる2歳の子供は本当に活発です。うるさいです。車の中を移動したり、開いている窓から乗り出したりして騒いでいたとも考えられます。
親が怒るのも当然です。私でも怒ります。出発間際に子供を叱りつつ、チャイルドシート横以外の3箇所の窓をパワーウィンドウで閉めました。しかし運転中だったのか、母親は後部座席の窓が閉まる様子を見ていませんでした。
母親が異変に気づいたのは、赤信号で停車した際でした。あまりに静かになった娘の様子を見ようと後ろを振り向いた所、窓に首が挟まっている姿を見つけました。
あくまで現時点での推測となりますが、母親のミスが幾重にも積み重なった結果として事故が起きた可能性が高いと考えられます。
まずはチャイルドシートのハーネスです。チャイルドシートは事故が発生した際に子供のケガを防止する為の物ですが、ハーネスで体を固定していなければ無意味です。何かに衝突したら、慣性の法則で体が前方へ吹き飛ばされてしまいます。生命の危険が生じます。
次に後部座席の窓です。母親は「子供が座っている場所以外の3箇所の窓を閉めた」と話していますが、むしろ子供が座っている場所の窓を閉めるのが自然な行動です。仮に開いていたら、手や顔を出したり、物を投げたりしかねません。私も子供が座っている座席の窓は全て閉めるか、ほんの少ししか開けません。
更に気づくまでの経過です。事故が起きたのは多くの自動車等が通過する東京都練馬区です。しかも首が挟まっていたのは後部座席です。対向車の運転席から容易に確認できる場所です。子供が挟まっている事に気づいた他の運転手が、クラクションを鳴らして注意を促さなかったのでしょうか。
消費者庁も注意を呼びかけています。
Vol.562 車のドアや窓に挟まれる事故に注意!
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20210818
子供を亡くした保護者には大変気の毒ですが、防げた事故でした。