2024年度新設保育所紹介、第2回は「おひさま中大江保育園(中央区)」です。

なお、大阪市内で2024年4月以降に新設開所する保育所等が発表されましたに一覧表を掲載しています。ご参照下さい。

ストリートビュー・基本データ・周辺環境

基本データ
仮称おひさま中大江保育園
住所中央区糸屋町2-1-4
開所予定日2024年4月1日
予定定員45名
設置・運営法人株式会社ベル企画
ホームページhttp://www.poppo-hoikuen.com

おひさま中大江保育園は中央区糸屋町2-1-4に設置されます。敷地は喫茶店や駐車場として利用されていましたが、現在は既に新しいビルが竣工しています。今後はビル1-2階部分の内装工事が行われる予定です(但し初回入札不調により未決定)。

このビルの1-2階部分に保育所が設置されます。面積は約67坪(約200平方メートル)です。図面によると2階テナントの中央部分に専用階段が設置され、他フロアの利用者が行き来する共用部分を通らずに1-2階を行き来できます。

ここで45人の保育を行います。やや手狭な印象を受けますが、園児の人数も少なめです。園庭も設置されません。

同園の保育時間・年間行事・生活の流れ等は、運営法人から提供された資料を掲載している中央区ホームページが詳しいです。

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各園から提供されたパンフレット等をホームページに掲載するのは非常に良い方法です。

0-1歳児と一緒に複数の保育所等を見学するのは非常に大変です。提供された資料があれば、これを参考にして絞り込みや質問等が行えます。他区でも採用して欲しいです。

おひさま中大江保育園が際立っているのは設置場所です。広い中大江公園の向かい側に設置されます。徒歩1分(公道を横切れば徒歩30秒)で公園に遊びに行けます。保育所内に園庭等を設置せず、外遊び等は中大江公園で行うと割り切っています。

ただ、この考え方には大きな問題もあります。同公園の周辺は子育て世帯が急増し、園庭を有していない保育施設も多くあります。園から外遊びに出掛けても、他の保育施設の園児や家庭保育中の幼児とバッティングする日が多いでしょう。

阿吽の呼吸で活動場所を分けたりするのでしょうが、子供達が好きな遊具・場所で遊ぶのは難しくなってしまいます。他園の園児とのトラブル等も心配です。

本来は市内中心部での園庭がある保育所等が望ましいのですが、地価が高騰する大阪市中心部で園庭を設置するのは困難なのが実情です。設置できたとしても、屋上園庭か0-1歳児が遊ぶ園庭が精一杯です。

現場を見に行ったこの日(とある週末)も、公園内では数多くの親子連れや団体が活動していました。概算で少なくとも80人が公園内に滞在していました。

最寄駅は谷町四丁目駅(谷町線)です。徒歩6分程度で辿り着けました。急な坂があるので、見た目の距離より疲れました。谷町四丁目駅(中央線)や天満橋駅(谷町線)も徒歩圏です。

京阪天満橋駅がギリギリ徒歩圏、堺筋本町駅は少し遠く感じました(本町通や阪神高速を越えるのが辛い)。

運営法人・設置予定地域の保育事情

おひさま中大江保育園を設置・運営するのは株式会社ベル企画です。神戸市に本社があります。大阪市中央区南久宝寺で姉妹園(母体園)となる「おひさまルーム本町園」を運営しています。

中大江公園の周辺は子育て世帯の保育ニーズが極めて強い地域です。住居・勤務地(谷町界隈は徒歩、本町・淀屋橋は自転車通勤も可)・保育等がコンパクトなエリアで収まります。

大阪市はこのエリアに保育所等を新設しようとしていますが、適した物件がない為か、思う様に設置できていないと感じています。10年前と変わらず保育所等が全く足りていない地域です。

令和6年度一斉募集でも1-3歳児の第1希望者が募集予定数を上回っています。特に1歳児・3歳児は倍近い人数です(詳しくはこちら)。

中央区は3歳児入所希望者が非常に多くなっています。地域型保育施設を卒園しても転所先が見つからないケースが生じかねません。