2024年度新設保育所紹介、第3回は「長堀にじいろ保育園(中央区)」です。

なお、大阪市内で2024年4月以降に新設開所する保育所等が発表されましたに一覧表を掲載しています。ご参照下さい。

ストリートビュー・基本データ・周辺環境

基本データ
仮称長堀にじいろ保育園
住所大阪市中央区島之内1-13-3
開所予定日2024年4月1日
予定定員60名
設置・運営法人(社福)太陽福祉会
ホームページhttps://taiyohukushikai.com

長堀にじいろ保育園は大阪市中央区島之内1-13-3に設置されます。当該住所にはおおきに東心斎橋ビルがあります。

保育所の案内チラシによると、同ビルの1-2階(1階は専用エントランス、保育室は2階)を使用します。ここで60人の保育を行います。

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大きなオフィスビルなので、これだけでは未だ保育所がイメージできません。保育士の求人サイト(保育のせかい)には、同園の概況図が掲載されています。


https://hoikunosekai.com/job/nagahorinijiiro/

オフィスビルの向かった左側(南側)の1-2階を利用し、ビル外部に専用階段を設置する様に見えます。

ただ、階段の真下は地下駐車場への出入口です。ビルの外壁が強度がある様に見え、外部に階段を設置する工事が可能だと確信できません。

同じビルの1階には雀荘、2階には就労支援事業所が入居しています。保育所と同じフロアにこうしたテナントが入居している事例は、少なくとも大阪市内では無かった筈です。

テナントビル内には園庭はありません。代わりに近隣の公園等を利用する方針です。最も近くにある児童公園は道仁公園でしょう。

保育所から公園までは約300メートルあります。未就学児の足だと5-6分ほど掛かるでしょう。不安なのは交通事故への対策です。この地域の市道は歩道がない場所が多く、行き来する自動車は少なくありません。

公園の環境も不安が残ります。この地域の街路はゴミが非常に多く、公園も例外ではありません。園児が安全に遊べる公園を維持できているのでしょうか。この公園ではありませんが、近隣の駐車場で昼間から酒盛りしているグループを複数見かけました。

保育所が設置される島之内地域は古くは歓楽街、そして近日は外国人観光客が非常に多い地域です。観光客向けの宿泊施設が非常に多く、外国語が記載された店頭看板も数多く見かけました。

中央区と言っても、旧東区(谷町周辺等)と旧南区(心斎橋周辺)では町の性格や雰囲気が全く異なります。

最寄駅は長堀橋駅です。実は無視できない問題があります。園から最も近いのは大阪康生信用金庫本店前にある6番出入口ですが、ここにはエレベーターはありません。

ベビーカーを押して地下鉄に乗車するには堺筋を西へ渡ったクリスタ長堀のエレベーターで地下街へ降り、地下街内を更に歩く必要があります。園から地下鉄に乗車するまでに15分以上も掛かってしまいました。


https://subway.osakametro.co.jp/station_guide/K/k16/

大きな荷物を抱えた外国人観光客もエレベーターを探して右往左往していました。この駅構造は問題があります。

運営法人・設置予定地域の保育事情

長堀にじいろ保育園を設置・運営するのは社会福祉法人太陽福祉会です。大阪市内で太陽南堀江保育園・あろは保育園・あろは保育園阿倍野園を運営しています。

中央区東部(旧東区)と比べ、島之内地域の保育需要は決して高くありません。歓楽街・宿泊用途としての色が非常に強い為でしょう。

令和6年度一斉募集でも各年齢の申込数は少なく、募集予定の3分の1程度となっています。


https://www.city.osaka.lg.jp/chuo/page/0000582245.html

同園への希望変更を考えている方は、できる限り現地やその周辺を訪れる様にして下さい。