大阪市立高津中学校(天王寺区)でシャトルランを実施している最中、女子生徒14人以上が熱中症の症状を訴えました。

 消防によりますと30日午前11時半すぎ大阪市天王寺区の高津中学校で「シャトルラン中に熱中症の人がいます」と通報がありました。

 これまでに中学1年生の女子生徒計14人が熱中症のような症状を訴えていて、いずれも意識はあり軽症だということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5a3bd13678dd9dbf62557ba25b3eacff8fe19812

高津中学校は大阪市中心部に近い天王寺区にある学校です。真田丸の近くです(但し大阪城からは遠い)。

今日の大阪は日差しこそ弱いものの、朝から非常に蒸し暑い天候でした。外を数分歩いただけで汗が噴き出します。子供にはお茶をしっかり持たせて登校させました。

シャトルランは体育館で行われます。こうした日の体育館は極めて蒸し暑く、湿度は100%近くに達しているでしょう。風通しは極めて悪く、熱が身体に籠もりやすい状態です。

そこで激しいシャトルランを行ったら、複数の生徒が暑さで体調を崩すのは当然です。学校の安全対策の甘さが露呈しました。

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(7/1追記)
大阪市教委の報道発表にて具体的な状況が判明しました。

2 概要と事実経過

 令和5年6月30日(金曜日)、2・3時間目に、1年生4学級(在籍計117名 授業参加114名)による体育の授業で、男子が水泳、女子がシャトルランを実施した後、教室での学習中に24名の生徒(男子1名 女子23名)が体調不良を訴え、そのうち男子生徒1名、女子生徒22名が13時ごろ救急搬送されました。

 その後、救急搬送された当該生徒は、病院での処置が終了後、帰校もしくは帰宅し、保健室で休養していた1名の生徒もその後、復調しました。

3 発生後の対応

 救急搬送された当該生徒につきましては、点滴等の処置を受けた後、病院で保護者に引き渡し帰宅、もしくは付き添った教職員とともに帰校し、その後、保護者に引き渡し帰宅しました。

 また、保健室で休養していた1名の生徒は、13時までに復調し、教室に戻りました。

 全ての生徒の保護者に、事案の経緯について説明しました。

https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kyoiku/0000603350.html

当日は2-3時間目と2時間連続で体育の授業を行っていました。多くの生徒が熱中症で倒れたのは、シャトルランに参加した女子生徒でした。授業に参加した1年生の約半数の57人が女子生徒とすると、約4割が倒れた計算となります。

また、体調不良を訴えたのは、体育の授業が終了した後でした。体温が高い状態で熱が籠もった教室に戻り、誰かが体調不良で倒れ、連鎖的に広がっていったのでしょう。

昨日の大阪はシャトルランを行うには危険な蒸し暑さでした。学校からは「熱中症に気を付けましょう」とする注意喚起プリントが何度も配布されてきましたが、昨年は酷暑の炎天下でも体育の授業を行っていました。登下校中に猛暑に晒されます。

熱中症への警戒を呼びかけるのであれば、学校にて適切な対策を行って欲しいです。現状は掛け声倒れです。家庭に裁量権はありません。