衆議院総選挙の投開票が終わりました。
あっという間に終わってしまった感があります。
今回は大阪市内での投票率・得票状況・白票や無効票等について検討してみます。

各選挙区毎の状況は下記の通りとなっています。

tokuhyou2014
大阪市選挙管理委員会の資料より作成

幾つか気付いた点があります。

1.投票率が激減している

全国での最終投票率は52.66%となり、一昨年の59.32%を6.66%下回って戦後最低となっています。
大阪市内では47.78%となり、2人に1人以上が投票しなかった計算となっています。
また、前回投票率は57.35%であり、約10%も投票率が下がっています。

選挙区毎に見た場合、最も低かったのは大阪5区(此花区・西淀川区・淀川区・東淀川区)の45.7%でした。
また、区毎では浪速区が最も低い35.7%となっています。

低投票率の原因は多数考えられます。
大阪市全体での投票率が50%を切った事実は極めて重いです。

2.少なくない白票・無効票

一部選挙区では白票・無効票が10%を越えています。
具体的には3区(15.3%)・5区(14.9%)・6区(大阪市内分は12.3%)です。
特に住之江区(3区)は16.7%と最も高く、投票した内の6人に1人に相当します。

こうした選挙区には「自民・維新の候補者がいない」という共通点があります(余談ですが、大阪市内で民主党の立候補者は皆無でした)。
特に白票・無効票率が高かった3区・5区では、公明党と共産党の候補者しかいませんでした。
2人が共に投票に値する候補者ではなかった、という判断でしょうか。

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(追記)
同じく公明党と共産党の候補者しかいなかった兵庫8区では、無効票(白票を含む)が10.4%に達しました。
兵庫8区の無効票が1割超 全区平均4%、少ない選択肢影響か(神戸新聞)

大阪3区の15.3%という無効票・白票率は全国最高かもしれません。