大阪での感染拡大が全く止まりません。周囲からも毎日の様に感染者を聞きます。

周辺地域で発熱外来を開設している医療機関の状況は、更に悪化しています。

・A診療所(内科/小児科)
空いていた隣接テナントを一時的に借用し、発熱外来専用の待合室・診察室として利用していた。

・B診療所(耳鼻咽喉科)
電話が繋がらない。

・C総合病院
患者が殺到したので、「初診お断り(紹介状がある方を除く)」とした。

・D総合病院
院内クラスターが発生し、発熱外来の受診制限を強化した。

空きだした飲食店、テレワークは限定的

ただ、街中の人流は減ってきました。2-3週間前は大混雑していた飲食店や居酒屋も、閑散としています(一部は未だ混んでいますが)。

減った様に感じないのは通勤電車ですね。高校生や大学生が夏休みになって姿を見かけなくなりましたが、それ以外は目立った変化がありません。

第6波までは政府が「テレワークの推進」という旗を振っていましたが、第7波では全く振っていません。テレワークの実施が企業判断となり、後ろ向きの判断を行っている企業が極めて多いのが実情でしょう。

担当大臣の「行動制限は行わない」という発言が完全に裏目に出てしまっています。「テレワーク不要」「会食も制限無し」「リスク行動も自由」「予定通りにグループ旅行に行く」「スポーツ大会や部活動も通常通り」といった判断を、事実上黙認してしまっているかのように受け取られています。

その代償は国民が広く負うのでしょう。担当大臣が「各自の警戒が足りなかった」と批難するのが目に浮かびます。

帰省は見送り、旅行は論外

昨夏と同じく今夏も感染者が増加する恐れがあったので、子供の夏休みに合わせた旅行は計画していませんでした。帰省が精一杯、という判断でした。

6-7月上旬はGoToトラベル・全国旅行支援・県民割・お得な旅行情報等の浮いた話題が多かったのですが、完全に背を向けていました。

悪い予想は当たり、感染者は急増しています。旅行を計画しなかったのは正解でした。

更には帰省すら見送る事にしました。様々なシチュエーション等を検討したのですが、余りにリスクが高すぎるという判断でした。

まずは移動時です。帰省するには長距離列車(新幹線や特急)を利用するのですが、夏休み中の駅や車内は人混みだらけです。相当数のコロナ感染者が紛れているのは間違いありません。

こうした環境であっても、ワクチンを3回接種してマスクを正しく着用できていれば心配しなくても良いと感じています。問題はワクチンを接種できない、そしてマスクを正しく着用できない乳幼児です。コロナに対しては全くのノーガードです。人混みには到底連れて行けません。大人とは基準が全く違います。

レンタカーも検討しました。が、費用面(カーリース代・ガソリン代・高速料金等)に加え、移動時間の長さがネックとなってしまいました。自動車の長距離移動は子供が体調を崩しやすく、夏休み中は渋滞しがちです。

無事に移動できたとしても、高齢の両親との同居には気を遣います。既にワクチン4回目接種を済ませたのが安心材料ですが、だからといって感染対策を疎かにするわけにはいきません。

以前に帰省した当時は政府分科会から「帰省先でもマスク着用を、高齢者とは別テーブルで食事を」と呼びかけられていました。実践しようとしたのですが、到底無理でした。私が気を付けようとしても、高齢の両親が余りに無頓着でした。子供とは異なり、両親には厳しく言いにくいです(我慢できないなら「もう帰る!」と言うつもりでした)。

万が一にも帰省先で発熱してしまったら大変です。大阪で発熱したらかかりつけ医をすぐに受診するのですが、帰省先ではできません。周辺にどんな医療機関があるのか、どこに発熱外来があるのか、どこが空いているのか等、全く情報がありません。お盆の頃は休診している医療機関も多いです。発熱外来難民になりかねません。

検査せずに大阪へ戻ろうとしても、駅などの検温に引っかかる恐れがあります。著しい高温だったら、乗車拒否されかねません。

検査で陰性だったとしても、熱が下がるまでは動けません。陽性だったとしてら、所定の期間(発症から10日間、かつ軽快から72時間)は隔離する必要があります。家族や両親も濃厚接触者となり日常生活が著しく制限されます。隔離中の時間を過ごす準備は全くありません。

ただ、帰省先であれば、両親の情報を基にした買い物や受診ができます。滞在費も掛かりません。しかし、旅行先だったら難しくなります。

たとえば沖縄は医療機関の受診が非常に難しくなっています。宿泊療養施設にはほぼ入れないので、自腹で予約したホテルで過ごさざるを得ません。後の予約次第では追い出されます。飛行機にも乗れません。

こうしたハイリスク下での帰省や旅行は、言ってしまえば無謀です。こんなリスクに家族を巻き込むわけには行きません。

第7波はその内に収まっていくでしょう。遅くとも9-10月頃には感染者が激減し、普段通りの生活を過ごせる様になると見ています。帰省や旅行はその頃でも十分です。

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(追記)
約7割弱の方が帰省や旅行を控えるそうです。当然です。

問10 あなたは、この夏、帰省や旅行をしようと思っているか、思っていないか。

1.帰省をする 9.5% 2.旅行をする 13.4%
3.帰省も旅行もする 7.4% 4.帰省も旅行もしない 68.8%
5.わからない・言えない 0.8%

https://news.yahoo.co.jp/articles/e36317b2e076ed6bb25a8a7ed3a79695d0a63b6f