事故が発生したパン(Amazonより)
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(10/19追記)
国民生活センターのウェブサイトに「カットパンによる乳児の窒息事故が発生」が掲載されました。
2020年10月、国民生活センターの「医師からの事故情報受付窓口」(以下、「ドクターメール箱」とします。)に、「10ヶ月頃から」と表示されたカットパンを10カ月の男児が食べて窒息し、死亡したという事故情報が寄せられました。また、2021年6月には、同じ銘柄の、対象年齢表示のないカットパンを11カ月の男児が食べ、喉に詰まらせて窒息したという事故情報が寄せられました。
そこで、1歳前後の乳幼児の食品による窒息事故の再発防止のため、消費者に注意喚起することとしました。なお、事故の知らせを受けた当該品の製造事業者は、対象年齢表示や注意表示の変更や大きさや物性の改善に取り組んでいます。
ドクターメール箱に寄せられた事故情報【事例1】
当該品1を一つ丸々飲み込もうとして窒息。救急搬送されたが死亡した。
【事例2】
ちぎった当該品2を食べさせたところ窒息した。消費者へのアドバイス
1歳前後の乳幼児に食べ物を与える際は、無理なく食べられるよう、小さく切って与え、飲み込むまで目を離さないように注意しましょう。
食品で窒息が起こったときは、直ちに応急処置を行い、救急要請しましょう。
より詳細な内容は、「[報告書本文] カットパンによる乳児の窒息事故が発生-小さくちぎって与え、飲み込むまで目を離さないで-」をご覧下さい。
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朝日新聞によると、カネ増製菓株式会社(大阪府河内長野市)が製造・出荷した「かぼちゃとにんじんのやさいパン」で窒息事故2件が発生し、内1件で10か月男児が死亡していた事が明らかになりました。
大阪府内から出荷されている筈ですが、近所のスーパーマーケットで見た覚えがありません。どこかで購入した記憶も皆無です。
パンのサイズは一口サイズです。大きさは縦約2.5cm、横約3.5cm、厚さ約2cmです。
商品のパッケージには「10か月頃から」と記載されています。しかし、10か月はまだ歯が殆ど生えていない時期です。うちの子は満1年を過ぎてしばらくしてから生えてきた覚えがあります。
一人目のお子さんを育てているのでしたら、パッケージの表記に従って10か月児に食べさせてしまう方もいるでしょう。責められません。
が、歯がない子供にこのサイズのパンを食べさせたら、飲み込むしかありません。喉に詰まってしまいます。
実際に食べた方は「食感は、やや硬めですがボロボロはしておらず、さくっと食べることができます。」と記しています。
かぼちゃとにんじんのやさいパン(カネ増製菓)はにんじんとかぼちゃ原料比40%以上の野菜の栄養分と風味たっぷり
「小さな子供が一口で何とか飲み込めるサイズの食品」には危ない物もあります。典型例がブドウ・トマト・節分の豆です。
パンを食べさせるのでしたら、もっと小さくちぎって食べさせた覚えがあります。
同社はこれから出荷する商品の大きさを一口で飲み込めないサイズに変更するそうです。
ただ、既に出荷した商品は回収せず、そのまま販売を続けるそうです。Amazonや楽天でも販売中です。
同社のウェブページにも商品は掲載されています。
画像は旧商品のままです。パンは一口サイズです。
もしも既に旧商品を購入しているのでしたら、歯が生えていない子供に食べさせるのは絶対に避けて下さい。歯が生えていたとしても、小さくちぎって食べさせたいです。
くれぐれも注意して下さい。私なら旧商品が完全に新商品に切り替わるまでは購入しません。
コメントありがとうございます。
アカチャンホンポや西松屋では服しか見ず、食品類は全く見ていませんでした。
生協でも販売されているとは、多彩なチャネルで販売している商品なのですね。
パッケージは明らかに子供向けをイメージしているのに、中身は子供向けではありませんでした。
この矛盾が様々な問題を引き起こしました。
アカチャンホンポや西松屋、そして生協の子供商品カタログで販売されています。
我が家には、事件前に買ったこちらの商品がありますが、パッケージ前面に大きく、
「本品は日持ちがするように仕上げております。かみきる力の弱い乳幼児や高齢者の方などが、1個丸ごと口に入れた場合に「のど」に詰まらせるおそれがありますのでご注意ください」
と注意記載がありました。
こんにゃくゼリーと同じで、注意が必要で、注意喚起がされていますが、やはりメインターゲットが子供というのがよくなかったなと思います。