殆どの大阪市立学校は明日8月25日が2学期始業式となっています。しかし、始業式前から前途に暗雲が立ちこめています。

17校が始業式すらできずに臨時休業を行います。

井高野小学校・緑中学校・歌島中学校・南大江小学校・平野小学校・喜連北小学校・我孫子中学校・三稜中学校・住之江中学校・住吉第一中学校・新北島中学校・鶴見南小学校・上福島小学校・大桐小学校・住吉商業高等学校・咲くやこの花高等学校・南高等学校です。


https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000509375.html

感染や濃厚接触によって始業式に登校できない児童生徒が発生するのは予想できていますが、初日から臨時休校する学校が余りに多くて驚いてしまいました。

夏休み中に全く学校や他の子供と接点を持っていなければ臨時休校を行う必要は無いでしょう。いきいき・部活動・学校外の交友・出勤等、様々な形で学校等と接点を持ち、感染が広がっている恐れがあると判断されたのでしょうか。

中には複数人が感染している事例があります。緑中学校・喜連北小学校・住之江中学校・咲くやこの花高等学校です。緑中学校は数日前に教職員の感染も確認されています。

学校再開ゼロ日目でこの有様です。明日以降も感染が判明した児童生徒や教職員等が相次ぎ、多くの学校が臨時休業となるのは避けられません。

昨日のぶら下がりで松井市長は「児童生徒の1割が感染したら臨時休校とする」と発表していました。しかし、現在の運用は異なっています。2つの基準があると混乱するので、考えを整理して再公表して欲しいです。

なお、大阪市内部では「2割の学校園が臨時休業したら、一斉休校を行う」という考えもあるそうです。

一方で感染が急拡大した場合、“別のシナリオ”が存在することがわかった。大阪市の幹部によると、9月10日までの2週間で様子をみて、この期間に感染が急拡大し『市内の小中学校450校のうち2割(90校)以上で休校となった場合』は、やむを得ず「一斉休校」にすることを検討しているという。(中略)

*編集部追記 大阪市教育委員会は「こうした別のシナリオは一切検討していない」としています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/76a96ed9c09785b82eb2840f9377b40b3dd1f512?page=2

「2割」とは同時に休校した学校数か、それとも一定期間内の累計数かは不明です。

仮に期間を定めない累計数だとしたら早々に達します。2学期ゼロ日目の時点で既に小中学校14校が臨時休業です。

余りに感染が広がってしまったら、そもそも学校で落ち着いて教育活動を行うのも難しくなります。

また、臨時休業に至らなくても、家族の感染等によって濃厚接触者と判定され、登校・出勤できない児童生徒や教職員が相次ぐはずです。

今後の方向性は始めの3日間で決まると見ています。この3日間を無事に乗り切って次の1週間を迎えられるか、それとも余りに多くの学校で感染者が判明して数十校が同時に臨時休業となるか。

事態は予断を許しません。状況は緊迫しています。